動画で建築美を紹介・安房南高校旧第一校舎
千葉県チャンネル第1号に
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館山市の県指定文化財、県立安房南高等学校旧第一校舎の動画が9日、県教委が開設したユーチューブ「ちばの文化財紹介チャンネル」の第1号として公開された。秋の一般公開が2年連続中止となる中、動画で多くの人に知ってもらおうと県とNPO法人安房文化遺産フォーラムが制作した。
大正12年の関東大震災で倒壊した校舎の建て直しで、耐震構造建築として昭和5年に新築された校舎。左右対称の気品ある木造建造物で、平成7年に県指定有形文化財に指定された。
20年に安房南高校が安房高校に統合され幕を閉じて以降、毎年10月下旬に一般公開され、30年からは同NPOがガイドを担ってきたが、昨年度は台風災害、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大で中止に。新たな情報発信の手段として、動画を制作し、同チャンネルが開設されることになった。
紹介映像は8分43秒で、チーバくんとともに、伝統的な木造建築と西洋風の要素が融合した和洋折衷の建築を解説。玄関、窓、階段などの高度な装飾に焦点を当て、ナレーションは、安房高校演劇部2年の髙梨はつきさんが担当した。
「木造校舎を愛する仲間たちで日ごろから手入れをしてきたかいがありました。早くコロナが収束して見学会が開催できるといいですね」と同NPOの池田恵美子さん。
同チャンネルでは、第1弾で南房総市の「白浜の屏風岩」を含む5本を公開。今後、随時文化財や遺跡の発掘調査の様子などを発信していくという。
【館山まちかどミニ美術館】
版画家・秋山巌 生誕100年展
~ 館山の空を飛んだ落下傘兵 ~
太平洋ギャラリーでの展覧会に先がけて、秋山巌先生が海軍落下傘部隊に青春を賭けた館山でも、NPO安房文化遺産フォーラムのウィンドウギャラリーで展示紹介をしています。(千葉県館山市北条1721-1)
会期:2021年3月10日(水)~3月31日(水)
【秋山巌(あきやまいわお)】
1921-2014(93歳没)。版画家。戦時中は海軍落下傘部隊として館山海軍航空隊で訓練し出撃。戦後は太平洋美術学校で坂本繫二郎に師事。棟方志功の門下生となり、フクロウなどのモチーフや種田山頭火などの俳句を題材に独自の世界を表現。作品は大英博物館など海外にも多く所蔵され高い評価を得ている。
⇒ 秋山巌先生について関連記事
★ 生誕100年 秋山巌 展 ★
~作品と写真で辿る軌跡~
会期:2021年3月20日(土)~3月26日(金)
会場:ギャラリー太平洋
(東京都荒川区西日暮里3-7-29)
主催:秋山巌の小さな美術館
協力:太平洋美術会版画部
祝:太平洋美術会版画部創設50周年
震災から10年の文化財保全運動~おいしさと楽しさがみんなを支えた~
‥⇒ 参加方法(ZOOMリンク) ‥⇒ 印刷用PDF
【日時】2021年3月14日(日)13:00~15:45
【会場】長野県下水内郡栄村「かたくりホール」
【主催】地域史料保全有志の会
【共催】栄村公民館
【後援】栄村教育委員会
【基調講演】
「村民と歩んだ10年の活動~活動の栄村らしさとは?」
・白水智(同会代表・中央学院大学教授)
【参考資料】
▽「ヘリテージまちづくりのあゆみ」より
▽「地域史学」より
チーバくんが紹介するYouTubeが公開になりました!
2年連続中止になりましたが、動画でお楽しみください ♪
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=_8Bzamad3y4
制作=千葉県教育委員会・NPO法人安房文化遺産フォーラム
ナレーション=安房高校演劇部
【参考】安房高等女学校木造校舎を愛する会
⇒https://awa-ecom.jp/aisurukai/
コロナ禍で小さいとこは何ができなくなったのか、何ができるようになったのか。
【日時】2021年2月28日(日)13:00~17:00
【主催】小規模ミュージアムネットワーク
【事例報告】 ⇒ ☆動画YouTubeはコチラ
「館山まるごと博物館」のエコミュージアムまちづくり
池田恵美子 (NPO法人安房文化遺産フォーラム)
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館山まるごと博物館-1
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館山まるごと博物館-2
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館山まるごと博物館-3
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館山まるごと博物館-4
第54回 千葉県歴史教育研究集会
ー子どもと地域・社会科を考えるー
(ZOOMオンライン開催)
日時=2021年2月23日(火祝)13:00~16:00
主催=千葉県歴史教育協議会
オンライン色紙展で支援
青木繁「海の幸」記念館 2月28日まで作品販売
(房日新聞2021.1.8付)1.1.8付)‥PDF
館山市布良の青木繁「海の幸」記念館を支援する「青木繁『海の幸』オマージュ色紙展」がオンラインで開催されている。全国15人の美術家が15点の作品を寄せ、各1万円で販売。購入金額は同記念館の管理運営の費用に充てられる。2月28日まで。
明治期を代表する画家、青木繁が国の重要文化財「海の幸」を描いたときに滞在した小谷家住宅。全国の画家、美術関係者らでつくる「NPO法人青木繁『海の幸』会」などの尽力もあり、平成18年に同記念館が開館した。
オマージュ色紙展は、開催した旧海の幸会の有志が、同記念館の管理運営費を支援する企画で、同年第1回を開催。第2回は一昨年の台風被害とコロナ禍で延期されていたが、12月28日~2月28日の期間でオンライン開催されることになった。
青木繁の画友、坂本繁二郎に師事した版画家、故・秋山巌氏による「雪ふりしきる(山頭火)」、東北生活文化大学学長の佐藤一郎氏による「櫻花」、女子美術大学名誉教授の吉武研司氏による「太陽のように2019」など、全国15人の画家、美術家が色紙サイズで各1点の作品を寄せている。
「青木繁『海の幸』記念館・小谷家住宅」のウエブサイト=QRコード=で公開。購入の申し込みは2月28日まで。希望者は必要項目(氏名、住所、電話番号、メールアドレス)と第1~3希望の作家を記入して安房文化遺産フォーラムへメールか電話・ファックスする。希望者が複数重なった場合は、抽選となる。
『ちば~教育と文化』誌
「『ちば』と歩んだ私の半生と近況」(愛沢伸雄)
No.96(2020.12.25)
36年にわたり、千葉県の教育と文化に寄与された貢献に敬意を申し上げます。貴誌発刊の5年後より、私は安房地域の戦争遺跡を教材化するための調査研究を始め、その7年後から里見氏稲村城跡を保存する会を発足しました。
戦争遺跡は15年を経て館山海軍航空隊赤山地下壕跡が整備・公開され、館山市指定史跡となりました。稲村城跡は17年の市民運動の末、里見氏稲村城跡群として南房総市の岡本城跡とともに国指定史跡となりました。さらに、青木繁が滞在し『海の幸』誕生の家となった小谷家住宅(館山市指定有形文化財)、小高記念館(国登録文化財)、小原家住宅(国登録文化財)など、私たちの活動を通じて、多くの文化遺産の価値が認められるようになりました。
この間、NPO法人安房文化遺産フォーラムを設立し、有形無形の多様な文化遺産を「館山まるごと博物館」ととらえ、市民が主役のまちづくり活動を進めてきました。『ちば-教育と文化』誌は、市民が声を上げる発表の場として提供され、私たちの活動は支えられてきました。改めて感謝申し上げます。
さて、私ごとですが、昨夏、心筋梗塞を起こし死線をさまよい、冠動脈バイパス手術で命が救われました。その後、頸椎後縦靱帯骨化症という難病が発覚し、今夏には首の手術をしました。現在は自宅療養をしながら、無理のない範囲で調査研究を続けています。
昨年の台風災害に続き、新型コロナウィルス感染症のパンデミックのため、NPOの運営は大変厳しくなっています。闘病中の私の分まで、次世代の専従メンバー2名ががんばってくれています。本誌を通じて繋がったご縁の皆様も、ぜひ館山のスタディツアーを企画され、またNPO会員となってご支援いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。