生き物の排泄物と死骸通じ命の循環みつめる
映画「うんこと死体の復権」上映&出演者らのトークショー
4月27日に館山 ⇒ 詳細はこちら
(房日新聞 2025.3.23.付)
生き物の排せつ物や死骸を食べる虫を、研究などで熱心に追い続ける人たちの活動を通じ、命の循環について考えるドキュメンタリー映画「うんこと死体の復権」の上映会と出演者らによるトークショーが4月27日、館山市北条の市コミュニティセンター第1集会室で開かれる。
主催は、同市の安房神社の周囲の森に縄文時代に由来する古道や集落を再現する活動に取り組む「安房大神宮の森コモンプロジェクト運営委員会」で、同市のNPO法人「安房文化遺産フォーラム」などが共催、市と市教育委員会が後援する。
映画は、2024年制作で、探検家で医師の関野吉晴氏の初の監督作品。「糞土師」(ふんどし)を自称し、50年にわたって野外での排せつ行為を続ける写真家と、排せつ物から生き物と自然の結びつきを考察する生態学者、生き物の死骸を食べる虫などを観察する絵本作家の姿を通し、命の循環や「持続可能な未来」のあり方を観客に考えてもらう内容。
同年6月に、文部科学省の「教育映像等審査制度」で青少年や家庭向きの「一般非劇映画」に選定され、全国各地で単館上映された。
当日は、午後1~2時50分の上映会の後、午後3~4時に「安房大神宮の森コモンプロジェクト」代表の高田宏臣さんと、映画に「糞土師」として出演している写真家、伊沢正名さんのトークショーがある。
参加費は1人1000円。予約が必要で、専用フォーム(二次元コード)か、メール(ikimono.doboku@gmail.com)、もしくは電話で池田さん(090・6479・3498)、来島さん(090・6157・6739)へ。
「女子教育の殿堂」ぜひ!国の文化財に
「安房高等女学校木造校舎」 有志ら署名活動
館山に1930年建築 白鳥のような美観
(東京新聞 2025.3.15.)-c-1-189x400.jpg)
千葉県指定有形文化財の旧県立安房南高校(館山市北条)の第一校舎を補修など適切に保存して活用し、国指定文化財へ格上げしてほしいと、NPO法人安房文化遺産フォーラムと「安房高等女学校木造校舎を愛する会」が6日、知事、県教育長宛てに要望書を出した。(山本哲正)
県立安房高等女学校は安房南高の前身で、1930年に建てられた。愛する会は、旧第一校舎を地域の誇りとして後世に継承、活用を願う有志らで、フォーラムを事務局として2017年に発足。敷地の草刈りや校舎の清掃、また調査、記録などの活動を続けている。
同会によると、旧第一校舎は、関東大震災を教訓に技術の粋を集め、和洋折衷で優れた意匠を施された。左右対称に大きく羽を広げた白鳥のように美しい姿は、女子教育の殿堂にふさわしいとされた。戦後、安房南高となった。
鉄筋造りに変わる時代に、保存された木造の旧第一校舎は、1995年に県指定有形文化財となった。だが、2008年に学校統合で閉校し、日常的には使われなくなったという。
同校には、明治期以降に先駆的な女子教育が果たされてきたことなどの貴重な教育資料も多く残されている。歴史的価値は高く、木造校舎は学校博物館としての活用も期待される。一方で閉校から時がたち、校舎は塗装の剥げや損傷も進んでいる。
同会は、県から委託を受けていた見学会が24年度から中止になり、文化財建物の放置と劣化を懸念して、署名運動を展開。要望書は「市、県、国と地域住民が一丸となって文化遺産を未来に継承するため、国指定文化財への格上げを要望する」としている。
要望書に添えられた署名は紙、オンラインで計3,156人分。引き続き署名を募っている。オンライン署名は=QRコード=から。問合せは、安房文化遺産フォーラムの池田恵美子さんへ。
⇒ 詳細や紹介動画はこちら。
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(東京新聞 2025.2.25.付)
哲学者 永井さん招き「安房の未来」を語る
「100年後の子どもたちに希望を手わたそう!『安房大神宮の森』からみんなで話そう、安房の未来」をテーマにした講演と「話し合いの広場(哲学対話)」が8日午後1~4時、館山市北条の市コミュニティセンターで開かれる。
⇒ 開催概要
安房神社(同市大神宮)の周辺に広がる銛で環境を再生する「安房大神宮の森コモンプロジェクト」を主宰する高田宏臣さんと、哲学者の永井玲衣さんを招き、子どもたちが笑顔で幸せに生きられる未来に向けて語り合う。
1996年に始まり、今回で30回目を迎える安房地域母親大会で、実行委員会主催。参加無料、資料代500円。託児室は事前予約が必要。
会場では午前10時半~午後4時、安房地域の市民活動を展示している。
また、9日午前に「安房大神宮の森ウォーキング」もある。環境維持協力金として500円、高校生以下無料で要予約。雨天中止。
各イベントの問い合わせは、実行委の池田恵美子さん(090-6479-3498)へ。
(山本哲正)
(ちば民報 2024.12.8.)⇒ 印刷用PDF@-282x400.jpg)
館山市の浄土宗大巌院にある「四面石塔」には、朝鮮ハングル、和風漢字、中国篆字(てんじ)、インド梵字(ぼんじ)で「南無阿弥陀仏」と刻字されています。1624(元和10)年に建立された県指定有形文化財です。NPO法人安房文化遺産フォーラム(以下フォーラム)が、11月9日に「ハングル『四面石塔』400年記念コンサート&シンポジウム 平和への祈り」を開催し、のべ230名が参加しました。 続きを読む »»
(「ふぇみん」2024.12.8.付)
ふぇみん主催「かにた婦人の村」を訪れるスタディツアー
日本人「11慰安婦」城田すず子さんの足跡に触れて

11月17日、ふぇみんは、日本人「慰安婦」であると言われてきた城田すず子さんが後半生を過ごした、千葉県館山市にある、婦人保護長期入所施設「かにた婦人の村」(以下、かにた)へのスタディツアーを行った。(編集部) 続きを読む »»
(統一日報 2024.11.20.付)-385x400.jpg)
NPO法人「安房文化遺産フォーラム」は9日、千葉県館山市で「ハングル『四面石塔』400年記念コンサート&シンポジウム~平和への祈り」を開催した。第3次朝鮮通信使を契機に建立された「四面石塔」を記念したこのイベントを通じて、これまでの韓日親善の歴史を振り返る。
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「六軒町のサイカチの木」が強風で損傷
16日に樹木医が補修方法など検討へ
(房日新聞 2024.11.12.付
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館山市北条の「六軒町のサイカチの木」が9月、強い風のため根っこの際の部分に亀裂が入り、傷ついた。このため、県樹木医会のメンバーが、16日に現場で状況を確認して補修の必要性など、今後の方策を検討することになった。保護活動にあたる団体は同じ日に、この木から接ぎ木した苗木を市内の城山公園に定植。数々の逸話に彩られる木の存在を多くの人に知ってもらい、伝承活動につなげたい考えだ。 続きを読む »»
「四面石塔」建立400年
記念行事に230人
(房日新聞 2024.11.12付)-400x293.jpg)
館山市大網の浄土宗寺院、大巌院境内にある「四面石塔」が建立されて今年で400年になるのを記念する行事が9日、同寺院などで行われた。
同市のNPO法人安房文化遺産フォーラムが主催した。午前の第1部では、四面石塔の見学会があり、同NPOの池田恵美子共同代表が、四角柱の石塔の四つの面に、インドの梵字、中国の篆字、朝鮮半島の古いハングル、日本の古い漢字で、「南無阿弥陀仏」と彫られていることや、今は韓国でも使われていないハングル文字がなぜ刻まれているのか、謎であることなどを説明。江戸時代に朝鮮半島から渡ってきた海女たちの墓が鴨川市の山中に残っているなど、朝鮮半島と今の南房総地域との結びつきについて紹介した。本堂では、在日コリアン2世の歌手、李政美(イ・ヂョンミ)さんによるコンサートも行われた。
午後からの第2部では、「四面石塔の謎をさぐる」をテーマにした研究者らによるシンポジウムがあり、大巌院を開いた江戸時代初期の高僧、雄誉(おうよ=1554~1641)の足跡や功績、今も残る雄誉と関わりのある国内各地の寺院などについて解説した。
同NPOによると、1、2部合わせて延べ約230人が参加した。
刻まれたハングル 梵字 篆字 漢字
幕府の朝鮮外交と関連? 平和祈願?
館山の謎 四面石塔 建立400年 記念シンポ
(東京新聞 2024.11.7.付)-312x400.jpg)
館山市大網の浄土宗大巌院にある県指定有形文化財「四面石塔」が建立されて今年で400年。珍しいハングル旧字体も含め4種類の文字で各面に「南無阿弥陀仏」と刻まれている。江戸幕府の朝鮮外交や平和祈願との関わりも推察されており、9日に記念の歴史シンポジウム「四面石塔の謎をさぐる」が南総文化ホール(同市北条)で開かれる。
(山本哲正) 続きを読む »»
ハングル「四面石塔」400年・平和への祈り
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(房日新聞 寄稿 2024.11.7.付)
県立高校の世界史教諭として、地域の戦争遺跡や文化遺産を活用し、授業づくりに取り組んでいた私が、教育支援とまちづくりのNPOを設立して20年を迎えた。近年は、心臓病と頸椎の難病で療養中のためご心配をおかけしているが、長きにわたりNPO活動を理解し支援してくださった皆々様に、この場をお借りし改めて御礼を申し上げたい。
私がもっとも大切に扱ってきた地域教材の一つは、浄土宗大巌院にある「四面石塔」という千葉県指定有形文化財である。和風漢字・中国篆字・印度梵字・朝鮮ハングル旧字体で「南無阿弥陀仏」と刻まれている。 続きを読む »»