メディア報道

【房日寄稿】230330-31_寺崎武男生誕140年

(房日寄稿2023.3.30-31)

(房日寄稿) 房州とイタリアを愛した画家・寺崎武男生誕140年

NPO法人安房文化遺産フォーラム 共同代表 池田恵美子

 2019(令和元)年のGW、旧館山市立富崎小学校で開催した「海とアートの学校まるごと美術館」では、館山ゆかりの3人の画家(青木繁・倉田白羊・寺崎武男)を紹介しました。この模様は安房文化遺産フォーラムのユーチューブから動画を見ることができます。

寺崎武男は1883(明治16)年3月30日に東京赤坂で生まれ、東京美術学校を卒業後、国の留学生としてイタリアに渡りました。ヴェネツィアの美術アカデミーで人体・彫刻・建築・版画の4科を卒業し、ドイツベルリンの大学で壁画科や宗教哲学科・歴史科を修めました。ヴェネツィアを中心に国内外をめぐり、フレスコ画やテンペラ画・エッチング・壁画・版画など様々な技法を学び、日本に紹介しました。特にルネサンス壁画の描画や保存方法を研究しながら、「芸術の本質とは何か」を探求し、百年後まで変わらない絵画という課題に取り組みました。

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【房日】230328_寺崎武男の生誕140年展 4月5日まで 館山

(房日新聞2023.3.25付) ⇒ 詳細はコチラ。

明治から昭和にかけて活躍した安房地域ゆかりの芸術家、寺崎武男の生誕140年に関連した催し、「房州とイタリアを愛した画家寺崎武男・生誕140年」(NPO法人安房文化遺産フォーラム主催)の展覧会が、館山市の南総文化ホールで始まった。

寺崎の絵画や資料約40点以上が展示されている。4月5日まで。

寺崎は、1907(明治40)年にイタリアへ渡り、ヨーロッパ美術の技法を研究し、日本に紹介した近代絵画の先駆者。大正末期からは館山市に暮らし、戦後は安房第一高校(現安房高校)の美術講師としても後進の育成に努めた。

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【東京新聞】230325*寺崎武男生誕140年展きょうから

館山ゆかりの「幻の画家」に焦点
近代絵画先駆け 安房高で講師も

(東京新聞2023.3.25付) ⇒ 詳細はコチラ。

 

千葉県館山市ゆかりの画家・寺崎武男(一八八三〜一九六七年)の生誕百四十年を記念して作品資料展「房州とイタリアを愛した画家 寺崎武男・生誕140年」が二十五日、県南総文化ホール(同市北条)で始まる。「国際的に活躍したにもかかわらず、あまり知られていない“幻の画家”。あらためて顕彰し、地域の誇りとして次世代へ継承したい」とNPO法人安房文化遺産フォーラムが主催する。四月五日まで。(山本哲正)

寺崎武男(安房文化遺産フォーラム提供)

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【房日】230309*寺崎武男の功績次世代へ 生誕140年で25日からイベント

(房日新聞2023.3.9付)

作品資料展&シンポジウム

明治から昭和にかけて活躍した安房地域ゆかりの芸術家、寺崎武男の生誕140年に関連した催し、「房州とイタリアを愛した画家寺崎武男・生誕140年」が館山市の南総文化ホールで開催される。NPO法人安房文化遺産フォーラムが主催し、25日から4月5日までの間で展覧会、1日にはシンポジウムが開かれる。

寺崎は、1907(明治40)年にイタリアへ渡り、ヨーロッパ美術の技法を研究し、日本に紹介した近代絵画の先駆者。大正末期からは館山市に暮らし、戦後は安房第一高校(現安房高校)の美術講師としても後進の育成に努めた。

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【房日寄稿】230204「稲村の城跡 断章」島田輝弥

⇒ 印刷用PDF(房日寄稿230204)

 里見氏の居城、稲村城跡が岡本城跡とともに国の史跡に指定され、10年となった。稲村城跡は簡単に指定されたわけではない。6000日に及ぶ粘り強い市民運動と、それを支え続けた多くの人たちの力が結実されたものである。

市民運動で史跡の破壊を食い止め、国の史跡になるという全国的にも珍しいことが起こったのである。この指定10年の節目に合わせるかのように、里見史研究の泰斗、滝川恒昭先生が「関東無双の大将」と呼ばれ活躍した里見義堯の人物像を克明に描いた労作『里見義堯』を上梓(じょうし)された。あとがきには次のように記されている。

「平成24年1月24日官報で稲村城跡は岡本城跡と共に国指定史跡として告示された。千葉県内の城郭跡としては千葉氏本城本佐倉城跡に次ぐ2例目の国指定史跡となり、ここに保存会を結成した愛沢伸雄氏を中心に、平成8年から足かけ17年の長きにわたって粘り強く続けられてきた稲村城跡保存運動は、当初目標とした遺跡の破壊を防ぐことだけにとどまらず、永久に保存と活用の道が開かれた国指定史跡となって結実したのであった」

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【毎日】221111_旧県立安房南高校第1校舎公開 1930年造 木造校舎のぬくもり

毎日新聞2022.11.11

県指定有形文化財に指定されている旧県立安房南高校第一校舎(館山市北条)が10月29,30両日に一般公開された。2008年に県立安房高校に統合後、NPO法人「安房文化遺産フォーラム」などが保存活動を続け、年1回の見学会を開いてきた。台風15号被害と新型コロナウイルス感染拡大の影響で19年以降は中止が続いてきたが、今年は4年ぶりに公開することができた。

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【房日】221105_4年ぶりに旧安房南高校の校舎公開 520人が木造建築美に触れる

(房日新聞2022.11.5付)イベント詳細 ⇒ 木造校舎の魅力

県指定有形文化財の旧県立安房南高校木造校舎(館山市北条)の見学会が29、30日、開催された。台風被害、コロナ禍を経て4年ぶりに現地での開催となり、2日間で延べ520人が来場し、旧南高校の歴史や木造の建築美などに触れた。

同校舎は、関東大震災の経験を生かした耐震構造建築で、古い日本の木造建築と当時の新しい西洋建築の要素を融合させ、1930(昭和5)年に建てられた。建設当時の様子をよくとどめており、昭和初期の県の学校建築の姿を今に伝えているとして、95(平成7)年に県の有形文化財(建造物)に指定されている。一

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