お知らせ

240718-みんなで歩こう会

第117回 みんなで歩こう会

【日 時】 令和6年7月18日(木)
【集 合】 9:00 南総文化ホール
【参加費】 500円【持ち物】 弁当・飲み物・タオル・帽子・杖・敷物・雨具
【雨天時】 前日に事務局より連絡
【申込み】 〆切 7月15日(月)
・ 新屋敷 孝  080-1141-4436・0470-47-5650
・ 池田恵美子 090-6479-3498

【主催】年金者組合安房支部
【ガイド】 NPO法人安房文化遺産フォーラム

【見学地】

① 大巌院・ハングル「四面石塔」
(千葉県指定文化財)
浄土宗の大巌院にある「四面石塔」には、和風漢字・印度梵字・中国篆字・朝鮮ハングルで「南無阿弥陀仏」と刻まれている。豊臣秀吉の朝鮮侵略から33年目の元和10(1624)年に建てられ、戦没者供養と世界平和を祈願したと考えられる。400年目を迎える今年は、11月9日に記念シンポジウムを開催する予定。本堂はステンドグラスが美しい。

② 舎那院の磨崖仏
(館山市指定文化財)
小高い大日山の凝灰質砂岩の壁面に2m近い高さの如来坐像が彫られている。年代不明。

③ 大網砲台跡
あまり知られていない戦争遺跡。堺雅人主演の映画『日輪の遺産』の撮影地。

④ 小原家住宅
(主屋・離れ・米蔵・文庫蔵・長屋門・表門の6棟=国登録文化財)
当主の村上吉夫・信子夫妻は年金者組合員。七代目の小原金治は、県会議員や衆議院議員のほか、房総遠洋漁業株式会社や安房銀行の経営にも携わった。孫の小原謹司は世界的な椿研究者。離れは、映画『赤い鯨と白い蛇』の撮影で使用された。

⑤ 観音寺
真言宗智山派、安房三十三観音の第十三番。2000年の火災で本堂を焼失し、2008年に再建。向拝の龍は後藤義光の1894(明治27)年の作。門柱のモダンなガス灯が珍しい。境内すぐ左手の地蔵尊は、高村光雲の弟子で楠見の石工・俵光石の1900(明治33)年の作。後藤義光の地蔵尊もある。

【署名】旧安房南高校木造校舎の 保存活用と国指定文化財への格上げを要望します!

▶ オンライン署名を始めました。ご協力をお願いいたします。

▶ https://www.change.org/awaminami-kousya  ▶  紙の署名簿PDF

安房南高等学校旧第一校舎(千葉県指定有形文化財)
保存活用および国指定文化財への格上げの要望書

関東大震災の教訓をもとに、千葉県立安房高等女学校は技術の粋を集め、和洋折衷のすぐれた意匠を施し、1930年に建てられました。左右対称に大きく羽を広げた白鳥のように美しい姿は、女子教育の殿堂にふさわしいものでした。戦後は千葉県立安房南高等学校となり、国内外で活躍する卒業生を多く輩出しています。鉄筋造に作り変えられる時代に、保存された旧第一校舎(以下、木造校舎と略)は、1995年に千葉県指定有形文化財となりました。

ところが、2008年の学校統合により閉校となり、日常的に使用されなくなりました。少子高齢化が進む現代社会において、木造校舎は心の拠り所であり、地域住民の誇りを醸成し得る文化遺産です。安房地域の観光においても、重要景観建造物として魅力的なランドマークといえます。

そこでNPO法人安房文化遺産フォーラムが事務局を担い、2017年に「安房高等女学校木造校舎を愛する会」を発足しました。以来、千葉県教育委員会が主催する公開事業の企画運営をはじめ、館内の巡視や清掃、草刈りなどの環境整備に協力してきました。しかし閉校から15年を経た木造校舎は、塗装も剥げ、損傷が進んでいることを大変憂慮しています。

また、学校には明治期以降の貴重な教育資料も多く残されています。明治期以降、先駆的な女子教育が果たされてきたことや、混乱した戦時下や占領軍の直接軍政下における教育なども明らかになっています。教育実践の歴史的価値は高く、学校博物館としての活用も期待されます。

『千葉県文化財保存活用大綱』(以下、「大綱」と略)には、「県は、市町村と連携し、県として重要と認められる文化財については、県指定文化財に指定するよう取り組みます。また、国による国指定等への取組について、県及び市町村は、国と連携して取り組みます。市町村が国指定等を目指す場合においては、県は、国との連絡調整を行います」と明記されています。市・県・国と地域住民が一丸となって、文化遺産を未来に継承するために、国指定文化財への格上げを要望いたします。

▶ オンライン署名はこちらから。 

⇒ 木造校舎の紹介動画やパンフレットはこちらからご覧ください。

【第82回知恵袋講座】房総里見氏の歴史と紙芝居『南総里見八犬伝』

知恵袋講座は、NPOメンバーが講師となって、楽しく学び語り合う茶話会です。>

テーマ:房総里見氏の歴史と紙芝居『南総里見八犬伝』

語り手:鈴木よし江 (NPO会員・房総里見一族会)

日時:2024年6月23日(日)13:30~16:00
菜の花ホール
(館山市北条1735) 

参加費:会員200円・非会員500円(お茶菓子付)

『南総里見八犬伝』は知られていても、そのモデルとなった 房総里見氏の歴史を知る人は多くありません。170年にわたり 安房を治めた里見氏は、城を転々と移しながら、戦と和平を繰り返しました。1614年の改易で伯耆国に移封されてから200年後、曲亭馬琴が28年かけて執筆した『八犬伝』は江戸のベストセラーとなりました。

全国里見会のメンバーでもある鈴木よし江さんは、日本一長編小説『南総里見八犬伝」106巻を読破した語り部でもあり、NPOの古文書チームとしても活躍しています。今回はご本人自作の、名場面『対牛楼の巻』の紙芝居もお楽しみいただけます。乞うご期待!

※ 実施した過去の一覧 ⇒ https://awa-ecom.jp/bunka-isan/section/machi-03/

第75回歴史教育者協議会 東京大会

第75回歴史教育者協議会東京大会
~地域に根ざし、平和・人権・命をつなぐ~

⇒ 公式サイト ⇒ 案内チラシPDF

【日時】2024年8月3・4日(金土)
【会場】明治大学 和泉キャンパス第一校舎
(オンライン参加可)
【参加費】
・会員/教員:5,500円(当日6,000円)
・学生/市民/U25:1,500円(当日2,000円)
・高校生以下無料

⇒申込サイト

【全体会】
<9/3(土)10:00~12:30>
・挨拶:本庄豊(歴史教育者協議会大会委員長)
・基調提案:山田朗(歴教協委員長・明治大学教授)
・記念講演:加藤圭一(一橋大学)&ゼミ生
「日韓のモヤモヤから出会った新たな世界」

【分科会】
<8/3(土)13:30~17:30・8/4(日)9:00~14:30>
① 地域のほりおこし/② 日本前近代/③ 日本近現代/④ 世界/⑤ 憲法と現代の社会/⑥ 思想・文化・文化活動/⑦ 現代の課題と教育/⑧ 平和教育/⑨ 幼年・小学校低学年/⑩ 小学校3・4年/⑪ 小学校5年/⑫ 小学校6年/⑬ 地域の中の子どもたち/⑭ 中学校(地理と分野を超えた分散会)/⑮ 高校/⑰ 障がい児教育/⑱ 父母市民の歴史学習/⑲ 社会科の学力と教育課程/⑳ 授業方法
~⑧平和教育分科会  池田恵美子(NPO安房文化遺産フォーラム)
15:40-16:35「明治期に渡米したアワビ漁師移民の古文書調査」

【地域に学ぶ集い】
<8/3(土)18:00~19:30
1.昭和天皇の戦中戦後を最新資料で検証する
. 山田朗(歴史教育者協議会委員長)
2.ぼくと歩いて考える新宿・柏木
. 中條克俊(歴史教育者協議会副委員長)
3.房総半島先端部の地震隆起と戦跡・平和交流を学ぶ
. 池田恵美子(NPO安房文化遺産フォーラム)
4.関東大震災と千葉県—船橋・習志野から考える
. 千葉県における関東大震災朝鮮人犠牲者追悼実行委員会
5.私たちのモヤモヤ、みなさんのモヤモヤ
. 加藤ゼミの学部生・院生との交流ディスカッション
6.歴史家・歴史教育家高橋磌一と砂川闘争
. 高原太一(成城大学研究院)
7.絵本で平和を語る
. 渡部康夫(日本子どもの本研究会副会長)
. 木村誠(千葉県歴教協)
8.教科書問題 中学校(歴史・公民)教科書の分析
. 糀谷陽子(子どもと教科書ネッ21事務局長)
9.日韓交流 2025年から使われる高校韓国史教科書紹介
. 朴範義(韓国中央高等学校元教員)
10.日中授業交流 南京からの高校の授業実践紹介
. 歴史教育者協議会日中交流委員会

 

NPOだよりNo.111~2024.6.15.

⇒ NPOだよりNo.111(PDF)
⇒ 大神宮の森(新聞記事PDF) 続きを読む »»

壕シンポジウム~沖縄陸軍病院南風原壕のこれから

シンポジウム1 > 沖縄陸軍病院南風原壕のこれから

沖縄陸軍病院南風原壕の本格的な調査から30年目の今年、南風原町が実践してきた陸軍病院壕のあゆみを振り返り、他の地域の戦争遺跡の保存事例・活用事例を通して現時点での陸軍病院壕の取り組みを見つめ直します。陸軍病院壕が抱える保存や活用に関する課題を洗い出し、今後目指すべき姿を考えます。

⇒ 公式サイト

【日時】 2024年7月14日(日) 14:00~16:00

【会場】 南風原町立中央公民館 黄金ホール <参加費無料>

【登壇者】
・吉浜 忍(元沖縄国際大学教授・南風原町文化財保護委員長)
「沖縄陸軍病院壕の文化財指定と公開の軌跡」

・池田 榮史(國學院大學教授・元南風原町文化財保護委員)
「沖縄陸軍病院南風原壕群の調査」

・池田 恵美子(NPO安房文化遺産フォーラム共同代表)
「戦争遺跡を活かした『館山まるごと博物館』」
‥   ⇒ 報告レジュメ(池田)PDF

・久貝 弥嗣(宮古島市教育委員会職員)
「宮古島市内における戦争遺跡への取り組み」

・井出 佳代子(南風原平和ガイドの会会長)
「南風原平和ガイドの会と平和ガイドとしての思い」

・保久盛 陽(南風原文化センター学芸員)

 

【房日寄稿】240612_アワビとハリウッド千倉も忘れないで(鈴木政和)

(房日新聞 2024.6.12.付)

野球で今、全米ファンの心を虜(とりこ)にしている選手がいる。大谷翔平選手である。ダルビッシュ有選手は先発投手として日米通算200勝を達成し、他の日本人選手も輝かしい活躍で、日米の野球ファンを魅了している。大谷選手はドジャースに移籍し、ロサンゼルス市議会から、5月17日は大谷翔平の日と定められた。素晴らしいことである。

南房総に在住している皆さん、忘れてはいませんか?過去にはハリウッド映画で世界的スターがハリウッドのプレートに名前が刻まれていることをご存じですか。南房総市千倉町千田出身の早川雪洲(本名・金太郎)です。先日、NHK―Eテレの「知恵泉」(1部4月16日、2部は23日)の番組で取り上げられました。

1部の前段で雪洲が渡米したきっかけは何であったのかとありました。雪洲が渡米したきっかけは、南房総市千倉町千田・平磯と同市白浜町根本から小谷源之助・弟小谷仲次郎と千田・平磯漁師が明治30年から渡米し、米国のモントレーにアワビ取りに行き、米国の人々にアワビを食べる文化を教えたのです。

兄・早川音治郎は既に第3陣(明治33年2月)、アワビ取りに行き帰宅、このため米国の情報は熟知していたのです。兄・音治郎は悪ガキの金太郎に手を焼き、米国から来たばかりの小谷仲次郎に相談していたのです。

明治40年3月のある日、白浜沖で米国貨客船・ダコダ号が座礁沈没しました。そのとき乗員やお客を救助するため、小谷仲次郎や早川金太郎が通訳として活躍したのです。このことをきっかけに渡米することを決意するのです。そして、ハリウッド映画で活躍し、日本人として最初にハリウッドの名盤に刻まれたのです。

明治30年から米国のモントレーでアワビ漁をし、缶詰会社を五つも経営した功績を認められ、住んでいたところが州立公園になるため立ち退き、カリフォルニア州に数多くある州立公園に日本人の名前が刻まれたのです。コダニビレッジと言います。このように米国で活躍した日本人の功績で名前が付けられている人が、南房総からもいることを知ってもらいたいと思います。

南房総市、特に千倉町千田・平磯は米国にアワビ取りで26人、そしてハリウッド俳優が出た地域です。

(房総アワビ移民研究所長)

大巌寺企画展:雄誉霊巌上人

令和6年度 前期ミニ企画展
大巌寺三世
雄誉霊巌上人

400年記念
・大巌院四面石塔建立
・深川霊巌寺開創

宝物殿開館日
5月7日(火)18日(土)
6月11日(火)22日(土)
7月6日(土)23日(火)
10~16時

龍澤山 大巌寺
千葉市

 

 

 

【房日寄稿】240517_教育とは~母親大会からの学び(本明明香)

「教育とは?~母親大会からの学び~」
.. 本明明香(母親大会実行委員/南房総)

(房日 2024.5.17付)

昨年12月に開催された第29回安房地域母親大会では、映画『夢みる小学校』上映会と、世田谷区立桜丘中学校の西郷孝彦前校長のトークセッションを行いました。映画には未来の教育のヒントがたくさんあり、西郷先生のお話では、子どもの気持ちに寄り添う改革に感動しました。桜丘中学校では、合理的配慮の結果、校則、定期テスト、宿題廃止となりました。

昨年度、わが子の不登校を通じてさまざまなご縁があり、学校教育について多角的に考える機会となりました。学校の意義とは何でしょう。教育すべきことは何でしょうか。

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【第82回知恵袋講座】240525_安房地域の図書館史と文化振興に寄与した医師たち(関和美)

知恵袋講座は、NPOメンバーが講師となって、楽しく学び語り合う茶話会です。>

テーマ:安房地域の図書館史と文化振興に寄与した医師たち

語り手:関和美 (NPO理事・図書館司書)

日時:2024年5月25日(土)13:30~16:00
豊津ホール
(館山市宮城192-2) 

参加費:会員200円・非会員500円(お茶菓子付)

病院図書館の司書である関さんは仕事柄、安房の医療や図書館の歴史に関心をもち、調査研究を進めてきました。安房には、館山病院の穂坂与明や川名正義はじめ、文化活動を熱心におこなった医師が多いです。なかでも、関さんが注目する鴨川出身の医師・原進一は、安房医師会長や警察医をつとめたばかりでなく、鴨川文化協会長や鴨川町立図書館長などを歴任しています。ほかにも彫刻家の長谷川昴と親交が深く、画家・横山大観の主治医でもあったといいます。今回は、図書館のあゆみと医師たちが展開した文化活動に関する調査報告をします。

※ 実施した過去の一覧 ⇒ https://awa-ecom.jp/bunka-isan/section/machi-03/