第76回歴史教育者協議会全国大会の現地見学会として、富士国際旅行社がタイアップツアーを企画しました。会員以外の一般の方も参加可能です。
◇ 館山まるごと博物館~戦跡と東アジア交流を学ぶ
逆さ地図で日本列島の頂点に位置する房総半島南端の館山は、古くから海路を通じた交流・共生の拠点であり、軍事的な要衝でもあります。関東大震災で隆起した館山湾を埋め立てた館山海軍航空隊は「陸の空母」と呼ばれ、2000㎞を超える無着陸飛行を世界でめて成功させました。日米開戦前から建設が始まったとされる赤山地下壕はじめ、重要な戦争遺跡が多く、終戦直後には本土唯一の直接軍政が敷かれ、世界初の慰安婦証言を受けて建てられた「噫従軍慰安婦」碑もあります。また江戸初期建立の「四面石塔」は、ハングル旧字体など4か国の文字が刻まれ、朝鮮侵略に関わる平和祈願の供養塔と推察されます。多面的な文化遺産を「館山まるごと博物館」と呼び、市民活動が展開する魅力的なエコミュージアムを紹介します。
日時:2024年8月4日(月)9:00~15:00
参加費:9,300円(バス・昼食・テキスト付)
行程;
・沖ノ島・米占領軍上陸地(車窓)
・掩体壕・赤山地下壕跡
・座学
・「噫従軍慰安婦」碑
・ハングル「四面石塔」
大会参加者は優先的に申し込めますが、一般募集は6月16日から始まります。
⇒ 申込フォームはこちら。
⇒ チラシの印刷用PDF
<2025年 戦後80年>
「寺崎を知り、作品見て 平和考えて」
「館山に敵入る」城の絵に一筆
“渚の駅”たてやまで企画展
(東京新聞 2025.5.28.付)@-279x400.jpg)
千葉県館山市ゆかりの画家・寺崎武男(1883~1967年)が45(昭和20)年9月1日に描き上げた城の絵に、小さく「館山に敵入る」と書かれている。直前の同年8月30日には、米占領軍の先遣隊が館山に上陸していた。作品を所蔵するNPO法人安房文化遺産フォーラムは、この書き込みに注目。“渚(なぎさ)の駅”たてやま(同市館山)で開かれている戦後80年企画展の目玉にした。(山本哲正) 続きを読む »»
<連載:旅する・見つける>
平和問う「首都防衛最前線」
千葉 館山・南房総の戦跡
被害と加害の歴史、思いはせ
(毎日新聞 2025.5.21.付)-400x379.jpg)
館山市、南房総市周辺は海に面した温暖な気候から海水浴やマリンスポーツが盛んなイメージがある。一方で、戦時中は首都防衛の最前線となり、要塞や地下壕などの跡が市内に点在している。いまなお残る大戦の遺構をたどり、戦後80年に思いをはせた。
【上東麻子】 続きを読む »»
戦後80年企画「寺崎武男・平和の祈り展」
館山市の渚の駅で17日から
(房日新聞 2025.5.16.付)-400x344.jpg)
戦後80年企画として「寺崎武男・平和の祈り展」(NPO法人安房文化遺産フォーラム主催)が、17日から館山市の渚の駅たてやまで始まる。平和を願った館山市ゆかりの画家・寺崎武男(1883~1967)の作品とともに、館山の戦争遺跡などを紹介する。6月10日まで。
寺崎武男は、1907年にイタリアに渡り、伝統的な西洋美術の技法を研究し、日本に紹介した近代絵画の先駆者。大正期から館山市に別荘を持ち、後に定住した。同NPOによると、寺崎はヨーロッパで第一次世界大戦を経験し、その後暮らした館山では自宅近くに館山海軍航空隊が開かれた。そうした背景もあり、平和を願いながら祈りの作品や宗教画を数多く描き残したという。
今回の展示は、そうした寺崎の平和への思いを感じ取ってもらおうと戦後80年に合わせて企画。寺崎の房総開拓神話の作品や宗教画など約20点と、赤山地下壕(ごう)跡などの館山の戦争遺跡や資料をパネルで紹介する。
展示される作品の一つ「天守閣(城)桃山時代」は、城を描いた作品だが、右下隅に小さく「館山に敵入る昭和20年9月1日」と書かれている。同NPOでは「その2日前の8月30日には、アメリカ占領軍の先遣隊116人が『館空』へ上陸している。物々しい状況を目の当たりにし、画家として何かを描かずにいられない衝動があったのかもしれない」と推測。
作品には城の堀を越えて城内に侵入するたいまつの集団も描かれており、「目撃した占領軍を写実として描くわけにいかず、空想画のように描いたのでしょうか」と思いを巡らす。その他会場には、同NPOの所蔵だが現在東京・目黒区美術展に貸し出し中の寺崎の大作「平和来たる春の女神」「天照皇大神永遠の平和」の複製なども並べられている。
5月18日と6月1日の午後1時半からは、同NPOの池田恵美子共同代表によるギャラリートークもあり、多くの来場を呼び掛けている。問い合わせは、NPO法人安房文化遺産フォーラム(0470・22・8271)へ。
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房日新聞 2025.5.17.
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東京新聞 2025.5.28
⇒ 房日新聞 2025.5.17. ⇒ 東京新聞 2025.5.28.
<戦後80年企画>
館山ゆかりの国際画家・寺崎武男 平和の祈り展
2025.5.17.(土)~ 6.10.(火)
会場:渚のギャラリー
(館山市館山1564-1 “渚の駅”たてやま2F)
入館無料 9:00~16:45
休館日 5/26(月)
*ギャラリートーク
5/18(日)13:30
6/1(日)13:30 続きを読む »»
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<第89回知恵袋講座>
「安房の文化振興に貢献した医師・原進一」
語り手:関和美さん
2025年5月17日(土)13:30~16:00
会場:菜の花ホール第一集会室
< 知恵袋講座は、NPOメンバーが講師となって、楽しく学び語り合う茶話会です。>
参加費:会員200円/非会員500円(茶菓子・資料つき)予約不要 続きを読む »»
市部瀬の惨劇から80年
献花式で40人が鎮魂の祈り
平和願いコンサートも 鋸南
(房日新聞 2025.5.10.付)-277x400.jpg)
終戦間際、鋸南町下佐久間で米軍機が列車を機銃掃射し、13人が死亡、46人が負傷した「市部瀬の惨劇」。犠牲者を慰霊し、歴史を後世に伝えようと、「明日の鋸南町を考える会」が8日、現場に建てられた恒久平和祈念の碑で、恒例の献花式を行い、参列した約40人が花と鎮魂の祈りをささげた。終戦80年の節目である今年は、道の駅「保田小学校」も協力し、同所でプロピアニストによる無料コンサートもあり、聴衆約40人が美しい調べに聴き入り、平和への思いを深めた。 続きを読む »»
インターネット・ラジオで紹介されました。
https://honmaru-radio.com/biyuukuukan_mainichi20250508nagisa/
インターネットラジオに出演させていただき、「館山まるごと博物館」活動についてお話しました。
今回は、活動のきっかけ、ハングル四面石塔、館山ゆかりの画家(青木繁・寺崎武男)などをご紹介しました。

<語り継ぐ慰安婦 二つの碑が立つ安房から>(下)
支援続く「かにた婦人の村」 やまぬ性暴力 女性の受難 今も
(東京新聞 千葉版 2025年5月7日)
「ぼくは彼女の生徒にすぎない。泥沼から立ち上がった人間の持つ英知をさずけてくれる」-。1人の牧師は、元慰安婦の故・城田すず子さん(仮名、1921~93年)に促されて86年、館山市に「噫(ああ)従軍慰安婦」の碑を建てた。困難に直面する女性たちの居場所づくりに生涯取り組んだ、深津文雄牧師(09~2000年)だ。 続きを読む »»