シンポジウム館山まるごと博物館
〜文化遺産を保存・活用するまちづくり〜
⇒案内チラシPDF
【日程】2014年2月16日(日)13:30〜16:00
【会場】たてやま夕日海岸ホテル
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【基調講演】
・大原 一興 (横浜国立大学大学院教授)
「文化遺産を活かしたエコミュージアムのまちづくり」
【パネルディスカッション】
・林 浩二(千葉県立中央博物館学芸員)
・チョン・イルジ(神奈川大学助手)
・杉江 敬 (館山市教育委員会生涯学習課文化財係長)
・愛沢 伸雄(NPO法人安房文化遺産フォーラム代表)
・コーディネーター:池田 恵美子(同事務局長)
世界遺産(ワールドヘリテージ)をめぐる旅が人気となり、地域の自然遺産や文化遺産が見直されています。特に、1971年にフランスで提唱された「エコミュージアム」という考え方は、地域全体の魅力的な自然遺産や文化遺産を「まるごと博物館」と見立てて、市民による生涯学習まちづくりの手法として全国に広がっています。
なかでも、20年にわたり文化財保存運動を展開してきた「館山まるごと博物館」の取り組みは、実践的なモデル事例として各方面から注目されています。房総半島南部の地域像を見つめ直してみると、海を通じて先人たちが培った〝平和・交流・共生〟の精神が見えてきます。「館山まるごと博物館」ではこれをまちづくりの理念として、文化遺産の保存・活用を呼びかけてきました。この活動は、地域住民の誇りと絆を育むとともに、共通の歴史をもつ地域間の連携として、広域「まるごと博物館」のまちづくり交流に発展しています。
少子高齢化がすすむ地域社会において、「館山まるごと博物館」の取り組みは何をもたらし、どんな未来を創造することができるのでしょうか。広く世界を見てきたエコミュージアムの研究者や博物館の学芸員の話を伺いながら、その可能性と課題を探り、ともに話し合いましょう。
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【関連行事】
・2月15日(土)=ふるさと館山松岡の偉人・福原有信を語る会
・2月16日(日)=ヘリテージ見学会〜椿の館・小原家庭園
・3月1〜3日(土日月)=ヘリテージ見学会〜青木繁ゆかりの小谷家住宅
【参考】
・房日新聞記事2014.3.4
~高評価得た館山の実践~地域まるごと博物館シンポで
館山のヘリテージ見学会〜歴史建物をまちづくりに活かそう!
椿の館・小原家庭園
【日時】2014年2月16日(日)10:00〜11:30
【集合】10時:観音寺前(館山市南条)〜徒歩5分
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築160年の和風建築で、離れは映画『赤い鯨と白い蛇』のロケに使われました。三代前の当主・小原金治(1859~1939)は、明治期に県議や衆議院議員を務め、安房銀行(千葉銀行の前身)や房総遠洋漁業株式会社の設立に関わり、安房の近代化に重要な役割を果たしました。その孫・小原謹治(1910~1999)は、館山市花となったツバキを700種類育てた研究者として世界に知られ、作付した新種は10種類あり、「布良」「相の浜」「山王」「ケー・オハラ」などと名づけられています。
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青木繁《海の幸》誕生の家〜小谷家住宅のひな祭り
【日時】2014年3月1日〜3日(土日月)10:30〜15:30
【場所】小谷家住宅
【アクセス】JRバス「安房自然村」停留所から徒歩3分
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青木繁《海の幸》誕生の家・小谷家住宅は、画壇の聖地と呼ばれる布良の、築130年の和風建築(館山市指定文化財)です。全国の画家によって保存運動が進められており、まもなく修復工事が始まる予定です。桃の節句の見学会として、おひな様を飾って特別公開します。
【関連事業】
・2月15日(土)=ふるさと館山松岡の偉人・福原有信を語る会
・2月16日(日)=シンポジウム館山まるごと博物館
語り手=成田 均さん
テーマ「イルカから学んだホモデルフィナス」
日時=2013年6月25日(火)13:30〜
参加費=200円(茶菓子・資料代)
かつてブルーオリンピックという魚突き大会の日本代表として世界大会に参加した。人類で最初に水深100mの壁を超えた素潜りチャンピオンだったジャック・マイヨール氏と兄弟のような信頼関係。海に潜り、イルカとともに泳ぐなかから得た、自然と共生する生命本来の生き方を「ホモ・デルフィナス(イルカ人間)」と称したジャックの精神を語り継ぐことをライフワークとしている。
語り手=橋本芳久さん
テーマ「沖縄の近現代の歴史から学んだこと」
日時=2013年5月28日(火)13:30〜
参加費=200円(茶菓子・資料代)
3月11〜13日に沖縄を訪問し、関係者の話を聞きながら基地や戦跡を見学し、沖縄の抱える深い問題を解決していくためには、本土に暮らす我々も一緒に考える席にがあるという思いを深くしました。
語り手=福田百合さん
テーマ「被災地から学ぶ防災教育〜旭市いいおか津波復興プロジェクト」
日時=2013年4月23日(火)13:30〜
参加費=200円(茶菓子・資料代)
東日本大震災で千葉県旭市は津波により甚大な被害を受け、2年が経つ現在も仮設住宅で生活する人びとがいます。旭市いいおか津波復興プロジェクトでは、被災体験を記憶に残し、被災地だからこそ実施可能な防災教育プログラムを提供しています。
知恵袋講座61回目
語り手=愛沢香苗さん
テーマ「沖縄平和ツアーの報告」
日時=2013年3月26日(火)13:30〜
参加費=200円(茶菓子・資料代)
NPOフォーラムと年金者組合安房支部の共催で、3月11〜12日に14名が沖縄平和ツアーを実施しました。沖縄陸軍病院南風原壕群第20号/首里第32群司令部壕/チビチリガマ/シムクガマ/掩体壕 などの戦跡を見学しあらためて館山との関わりを学んだことや、普天間基地のオスプレー機や嘉手納基地の戦闘機などを遠望したことを報告します。なお、沖縄国際大学の吉浜忍教授/戦争遺跡保存全国ネットワークの村上有慶代表/読谷村の米軍楚辺通信所(通称:象のオリ)の軍用地貸借契約を拒否した元地主の知花昌一氏/普天間基地から返還を受けた土地に平和祈念の美術館を開館した佐喜眞道夫氏から、重要な沖縄の近現代史を伺い懇親を深めたことなどを語り合いたいと思います。
知恵袋講座60回目
語り手=愛沢伸雄さん
テーマ「沖縄戦から安房の本土決戦体制へ」
日時=2013年2月26日(火)13:30〜
参加費=200円(茶菓子・資料代)
昭和20年6月29日付けの「沖縄戦の教訓」という郡極秘書類があります。作成されたのは、沖縄戦終結から1週間後です。この教訓を生かし、安房地域では本土決戦に備え、次々と特攻基地や陣地が構築されました。20年にわたる調査活動の成果を報告します。戦跡ガイド学習会と合わせてご参加ください。
知恵袋講座59回目
語り手=大場俊雄さん
テーマ「千葉県安房地域における水産伝習所生徒実地演習」
〜関澤明清のつくった水産伝習所と房州アワビ漁の変遷〜
日時=2013年1月22日(火)13:30〜
参加費=200円(茶菓子・資料代)
水産学者の大場先生は、『房総アワビ漁業の変遷と漁業法』『あわび文化と日本人』『早川雪洲-房総が生んだ国際俳優』などの著者です。青木繁が滞在した小谷家住宅から発見された明治期の書簡(関澤明清)と重要水産動植物図にまつわる、近代水産業発展と館山の実習についてご紹介いただきます。
=関連報道〜北國新聞10/2付・朝日千葉版10/13付=
知恵袋講座58回目
語り手=溝口七生さん
テーマ「安房の美術について」
日時=2012年11月27日(火)13:30〜
参加費=200円(茶菓子・資料代)
これまで安房の芸術といえば、菱川師宣・武田石翁・波の伊八・後藤義光を代表とする浮世絵や石仏など文化財としての扱いが中心でした。しかし、青木繁に代表されるように、安房で制作された名作、安房出身の美術家、安房で活躍した美術家、…などなど安房にゆかりの深い芸術家は多くいます。幅広く見つめ直してみましょう。
知恵袋講座57回目
語り手=平本紀久雄さん
テーマ「房州キリスト教伝道の夜明け」
参加費=200円(茶菓子・資料代)
房州では明治期から、イギリス人牧師のコルバン夫妻や秦呑舟(はたどんしゅう)など医療者を中心にキリスト教伝道がさかんになってきました。コルバン夫妻を頼って、啄木未亡人が療養に来たことは有名です。イワシ博士として知られる水産学者の平本氏は、南房教会の建設にも尽力したキリスト者です。