第2章:戦争へのシナリオ

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遠い昔の話ではない 遠い国の話でもない
この国に戦争があった 時代の話

いくさは広げられた 大陸へ 南の島々へと
バンザイと軍歌に送られ 飛び立つ特攻機

お国のために命をささげて 闘う心と
憎しみの連鎖が 書かれていた
戦争のシナリオ

いくさは続く 昼も夜も
暗い夜には 光がいる
そこで日本軍は 目をつけた
ウミホタルの光に

暗闇で 敵と味方が見分けられるよう
夜の襲撃で地図や時計が見られるよう
夜の進軍の道しるべに
そして 敵の軍艦を浮かび上がらせるために

(軍人)

ウミホタルの軍事利用を研究すべし。
採集して軍に納入すること。
ただしこれは軍事機密である。
暗号で「ひき」と呼ぶ!

(ナレーション)

全国の、海沿いの大学の研究室や
水産漁業組合、学校等に、
軍部から指令が出されたのは、
第二次世界大戦も末期の頃でした。

ウミホタルの採集は続く
いくさは本土に近づいていた

「本土決戦の準備だー!」

迎え撃つ砲台 大きな地下の要塞
いくさの準備はすすめられていた
戦争する人間を作ってきた
戦争のできる国を作ってゆく
戦争がくりかえされてきた
人間の歴史のシナリオ