お知らせ

【房日】230517_米国の学生20人が安房で歴史や文化体験

(房日新聞2023.5.17付)

館山市でアメリカの大学生ら20人による短期留学が9日から行われている。館山の歴史や文化を体験する内容で、14日には同市神余地区の水田で田植え体験が行われ、学生らはコメづくりを学んだ。

短期留学しているのは、ミネソタ州のメトロポリタン州立大学、大坪寿美子博士の学生ら。日本のポピュラーカルチャー史の授業の一環として、館山を中心にフィールドワークや文化体験地元英語塾の生徒らとの交流などを繰り広げている。

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【房日投稿】230430_寺崎裕則氏の訃報に寄せて

(房日新聞2023.4.30付)

 過日、南総文化ホールで開催した「房州とイタリアを愛した画家・寺崎武男生誕140年」の事業において、作品資料展は420名、シンポジウムは130名が来場されました。三男の寺崎裕則氏より託された2000枚のハガキと数十冊の手帳やスケッチ帳を分析調査し、明らかになったことを報告書にまとめ、発表することができました。ご支援くださった多くの皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

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【房日】230426*アワビがつなぐ日米交流

房日新聞 /⇒ 印刷用PDF

明治期に房総から渡米しアワビ事業を行った、南房総市白浜町根本出身の漁師、小谷源之助の子孫ら4人が21日、一族のルーツを求めて米国から来房。館山・南房総副市長への表敬や地域のアワビ移民の研究団体と交流を図り、房総での先祖の暮らしぶりに思いをはせた。

小谷源之助は、明治期に弟・仲治郎と米・カリフォルニアに渡り、モントレー湾で器械式潜水によるアワビ漁事業を行い、アワビの缶詰、ステーキなどでアワビを広め、米の食文化に影響を与えた。

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【房日寄稿】230330-31_寺崎武男生誕140年

(房日寄稿2023.3.30-31)

(房日寄稿) 房州とイタリアを愛した画家・寺崎武男生誕140年

NPO法人安房文化遺産フォーラム 共同代表 池田恵美子

 2019(令和元)年のGW、旧館山市立富崎小学校で開催した「海とアートの学校まるごと美術館」では、館山ゆかりの3人の画家(青木繁・倉田白羊・寺崎武男)を紹介しました。この模様は安房文化遺産フォーラムのユーチューブから動画を見ることができます。

寺崎武男は1883(明治16)年3月30日に東京赤坂で生まれ、東京美術学校を卒業後、国の留学生としてイタリアに渡りました。ヴェネツィアの美術アカデミーで人体・彫刻・建築・版画の4科を卒業し、ドイツベルリンの大学で壁画科や宗教哲学科・歴史科を修めました。ヴェネツィアを中心に国内外をめぐり、フレスコ画やテンペラ画・エッチング・壁画・版画など様々な技法を学び、日本に紹介しました。特にルネサンス壁画の描画や保存方法を研究しながら、「芸術の本質とは何か」を探求し、百年後まで変わらない絵画という課題に取り組みました。

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【房日】230328_寺崎武男の生誕140年展 4月5日まで 館山

(房日新聞2023.3.25付) ⇒ 詳細はコチラ。

明治から昭和にかけて活躍した安房地域ゆかりの芸術家、寺崎武男の生誕140年に関連した催し、「房州とイタリアを愛した画家寺崎武男・生誕140年」(NPO法人安房文化遺産フォーラム主催)の展覧会が、館山市の南総文化ホールで始まった。

寺崎の絵画や資料約40点以上が展示されている。4月5日まで。

寺崎は、1907(明治40)年にイタリアへ渡り、ヨーロッパ美術の技法を研究し、日本に紹介した近代絵画の先駆者。大正末期からは館山市に暮らし、戦後は安房第一高校(現安房高校)の美術講師としても後進の育成に努めた。

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【東京新聞】230325*寺崎武男生誕140年展きょうから

館山ゆかりの「幻の画家」に焦点
近代絵画先駆け 安房高で講師も

(東京新聞2023.3.25付) ⇒ 詳細はコチラ。

 

千葉県館山市ゆかりの画家・寺崎武男(一八八三〜一九六七年)の生誕百四十年を記念して作品資料展「房州とイタリアを愛した画家 寺崎武男・生誕140年」が二十五日、県南総文化ホール(同市北条)で始まる。「国際的に活躍したにもかかわらず、あまり知られていない“幻の画家”。あらためて顕彰し、地域の誇りとして次世代へ継承したい」とNPO法人安房文化遺産フォーラムが主催する。四月五日まで。(山本哲正)

寺崎武男(安房文化遺産フォーラム提供)

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【房日】230309*寺崎武男の功績次世代へ 生誕140年で25日からイベント

(房日新聞2023.3.9付)

作品資料展&シンポジウム

明治から昭和にかけて活躍した安房地域ゆかりの芸術家、寺崎武男の生誕140年に関連した催し、「房州とイタリアを愛した画家寺崎武男・生誕140年」が館山市の南総文化ホールで開催される。NPO法人安房文化遺産フォーラムが主催し、25日から4月5日までの間で展覧会、1日にはシンポジウムが開かれる。

寺崎は、1907(明治40)年にイタリアへ渡り、ヨーロッパ美術の技法を研究し、日本に紹介した近代絵画の先駆者。大正末期からは館山市に暮らし、戦後は安房第一高校(現安房高校)の美術講師としても後進の育成に努めた。

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寺崎武男生誕140年~房州とイタリアを愛した画家

寺崎武男は1907年、東京美術学校卒業後にイタリアへ留学し、ヨーロッパ美術の諸技法を学び、日本に紹介した近代絵画の先駆者です。早くからルネッサンスの壁画と法隆寺の壁画を研究し、ローマの日本美術展で通訳とコーディネーターを務め、日伊文化交流に貢献しました。イタリア政府から勲章も授与されています。

法隆寺については、防火対策の不備を大正期から危惧しており、火災後には輪堂に壁画を制作しています。館山の西ノ浜に別荘を建て、やがて定住します。戦後は安房高校の美術講師として後進の育成に務め、自由の女神像を制作しています。
安房文化遺産フォーラムでは、遺族から寄贈された膨大な書簡や手帳などの分析調査を進めています。幕末から国際的に活躍していた寺崎家のファミリーヒストリーや、各界の友人など壮大なネットワークが明らかになりつつあります。ぜひご来場ください。

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