館山・小谷家住宅で人形浄瑠璃楽しむ
(読売新聞千葉版2018.3.16付)‥⇒印刷用PDF
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館山市布良(めら)の小谷家住宅「青木繁『海の幸』記念館」で21日、江戸人形浄瑠璃を楽しむ会が開かれる。
築役130年の小谷家住宅の周辺地域では、かつて人形浄瑠璃が行われていた。住宅の雰囲気にも合うため、昨年初めて同記念館で上演したところ好評を博した。このため、今回は午前10時からと午後1時半からの2回上演する。
出演は相模原市を拠点に活動する江戸人形浄瑠璃保存会(中込功代表)の一座。「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」など2演目を上演する・
公演に合わせ、人形浄瑠璃の主人公の女性たちを描いた日本画の特別展示も行われる。
人形浄瑠璃の定員はいずれの回も40人。鑑賞料は1000円。要予約。問い合わせは小谷さん(090・3434・3622)へ。
NPO法人青木繁「海の幸」会「快燦会」開催
「小谷家住宅」修復・保存の目標達成
(新美術新聞2018.3.21付)‥⇒印刷用PDF
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洋画家・青木繁が滞在し、代表作「海の幸」を制作した千葉県館山市の「小谷家住宅」の修復・保存を目的とした「NPO法人青木繁『海の幸』会(大村智理事長)は、当初の目標を達成し、2月22日、東京都内で解散式=愉快に燦然と輝くお別れの会「快燦会」を行った。
「海の幸」が生まれた小谷家を保存しようと、洋画家・吉武研司、吉岡友次郎両氏の呼びかけに、画家、美術関係者が賛同、2010年1月NPO法人の登記、同年2月に設立総会を開催、地元館山市の「青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会」(NPO法人安房文化遺産フォーラム)と協働し、目標金額4300万円を目指し募金活動を行った。
その輪は広く一般にも広がり、文化講演会や館山市へのバスツアー、また青木繁「海の幸」オマージュ展(出品作家269名のチャリティー展)が東京、京都、福岡など全国で14回開催された。そして寄付の目処がついた2014年4月より工事に着工、2016年2月には目標金額4300万円を達成し、同年4月29日には「青木繁『海の幸』記念館・小谷家住宅」の一般公開が開始された。
現在までにおよそ4500万円の寄付が寄せられ、同会からは約3500万円(石橋財団からの助成金はじめ、理事長の大村智氏、青木繁の孫・松永洋子ほか、オマージュ展売り上げなど、協賛会員及び協力者700人超からの寄付金)、及び地元では約1200万円(館山保存会の募金、館山市の補助金など)、ふるさと納税などを利用した寄付金が集まった。
同会副理事長の洋画家・入江観氏は「所期の目的を達成するために、予想をはるかに超えて8年の歳月がかかったが、それは多くの人々の『海の幸』への思いと善意が結晶した証であった」とこれまでの活動を振り返る。
同会のこれまでの活動記録は、詳細な報告書『青木繁「海の幸」と布良(めら)』(掲出)に編纂され、後世に残された。
なお、地元館山市では青木の没後50年を記念し1962年「海の幸」記念碑が建立され、歴史・文化的価値の高い小谷家住宅を保存するための長い活動の歴史がある。現在は「青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会」が継承し、小谷家の管理・運営を担い、さらなる協力を呼び掛けている。
★青木繁「海の幸」記念館・小谷家住宅
(千葉県館山市布良1256)
開館:毎週土・日曜(お盆時期・年末年始を除く、4月〜9月=10〜16時、10〜3月=10〜15時
料金:維持協力金・一般200円
※布良へは東京駅八重洲南口発、バスタ新宿発の高速バスが便利。
江戸人形浄瑠璃を楽しむ会
「寿式三番叟」「生写朝顔話 宿屋より大井川の段」
⇒印刷用PDF
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日時=平成30年3月21日(水祝)
●第一部10:00/●第二部13:30
鑑賞料1,000円
会場=青木繁「海の幸」記念館・小谷家住宅
【要予約】090-3434-3622
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※同時開催=浄瑠璃絵画展
日本画家・山口絹枝氏から、宮前秀樹画伯が人形浄瑠璃を描いた日本絵画を寄贈いただきました。外房捕鯨(株)庄司博次会長よりお借りした所蔵作品とともに、特別展示します。
人形浄瑠璃楽しみませんか
小谷家で21日に上演
(房日新聞2018.3.14付)‥⇒印刷用PDF
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館山市布良にある小谷家住宅「青木繁『海の幸』記念館」で21日、江戸人形浄瑠璃を楽しむ会が開催される。鑑賞量は1000円、事前予約制で、鑑賞を呼び掛けている。
築130年の雰囲気ある旧家を劇場に演じる。昨年好評だったため、今年も開催する。出演は江戸人形浄瑠璃保存会(中込功代表)一座。演目は「寿式三番叟」「生写朝顔話 宿屋より大井川の段」。
第1部は午前10時、第2部は午後1時半開演。定員は各40人。演目鑑賞後にはワークショップで操作指導も受けることができる。
また、同日から4月22日までは、人形浄瑠璃を得街や日本絵画の特別展示も予定されている。
申し込み、問い合わせは小谷さん(090-3434-3622)まで。
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‥⇒案内チラシ
小谷家の 修復・保存、目的達成で「海の幸」会解散
都内で式の翌日には有志が館山訪問
房日新聞2018.2.28付‥⇒印刷用PDF
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青木繁が「海の幸」を描いた館山市布良の小谷家住宅の修復、保存に向け、全国の画家で組織した「NPO法人青木繁『海の幸』会」(大村智理事長)が、当初の目的を達成したとして、22日に東京都内で解散式を行った。翌23日には、会員有志が館山を訪れ、公開されている小谷家を見学した。
海の幸を生んだ小谷家を後世に残そうと、全国の画家、美術関係者で平成22年に発足した団体で、ノーベル賞受賞者の大村氏が理事長。
小谷家、地元保存会、市と協力、連携して修復、保存に向けた運動を展開。会では広く全国に向けて寄付を呼び掛け、全国の画家に協力を求めたチャリティー巡回展などでも資金を集め、地元保存会の募金、市の補助金を合わせて、管理棟建設を含めた総工費4300万円を集め、修復、公開を実現した。
同会によると、会の運動に賛同した会員は約700人。大村氏も個人で多額の寄付、石橋財団も1200万円助成しており、同会の呼び掛けで集まった寄付は約3500万円になるという。
小谷家は2年がかりの修復で平成28年4月、「青木繁『海の幸』記念館」としてオープン。1月末現在で来場者は5000人を超え、多くの訪問客でにぎわいをみせており、会では当初の目的は達成したとして、活動をまとめた記念誌発行をもって解散した。
大村理事長に感謝状を手渡す金丸市長=都内で
解散式は「快燦会」の名称で都内であり、大村理事長ら130人が参加。式には館山市の金丸謙一市長も出席し、「海の幸会の活動なくして、小谷家の修復はできなかった」と謝辞を述べ、大村理事長に感謝状を手渡した。
翌日には、当初から活動に関わる同会の吉岡友次郎事務局長、吉武研司理事ら会員有志14人が、小谷家を訪れた。吉岡事務局長は「吉武さんとこの地に訪れ、保存をしたいと動き出し、18年になる。小谷家が修復され、このような形で公開され、こんなにうれしいことはない。青木繁も喜んでいるはず」と笑顔。
解散にあたり「(小谷家を修復するという)会の目標は達成し、ここで句読点を打つことになった。会員には記念誌を配布し、地元の保存会への協力をお願いした。今後は会員が個々に保存会のメンバーに加入し、地元の保存、管理を支援する形にしたい」と語った。
現当主で記念館館長の小谷福哲さんは「皆さんのおかげでここまで来る事ができた。会員の皆さんの思いを受け止め、今後も末永く、保存、公開の活動を続けていきたい。訪れた人に、青木がここにいて、海の幸を描いたという雰囲気、空気を感じてもらえるようにしたい」。先代の小谷栄さんは「修復され多くの方に見に来てもらって、うれしいね」と喜んでいた。
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【写真説明】小谷家を前に記念誌を手にする海の幸会や地元の関係者ら=館山市布良で
【写真説明】大村理事長に感謝状を手渡す金丸市長=都内で
魅力ある県立学校づくり大賞
館総高が最高の教育長賞に
(房日新聞2018.2.14付)‥⇒印刷用PDF
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報告会でプレゼンする石井校長と生徒ら=県庁で
2度目の受賞
地域との関わり評価される
館山総合高校(石井浩己校長)が、県教育委員会が主催する「魅力ある県立学校づくり大賞」最高賞の教育長賞を受賞した。平成26年度に続き、2度目の受賞。地域と連携したさまざまな取り組みが評価された。
全ての県立学校が対象。他校の参考となる優れた成果を上げた学校を表彰することで、各校の魅力ある学校づくりを推進しようと、平成20年度から実施されている。
同校は、「観光をテーマに館山再発見 館総宝船」をキャッチフレーズに、各科が地域の特色を生かした取り組みを展開。家政科生徒によるレシピの商品化や、工業科が製作した風車が風力発電コンペでデザイン賞を受賞したことなどを紹介。また、地元住民からも好評の商業科による開放講座や学びを生かして商品開発し地元イベントで販売する海洋科の活動など地域との関わりを提示した。
各科の専門科目の特色と共に、観光についての学び、発信する能力を身に付ける活動なども評価された。
このほど、県庁で表彰式があり、生徒を中心とした報告会も行われた。家政科の石渡咲さん(館山二中出身)、商業科の鈴木童子さん(千倉中出身)、工業科の須田裕貴さん(館山三中出身)、海洋科の石井うららさん(嶺南中出身)の代表3年生が参加し、各科の学習内容などをプレゼンテーションした。
受賞した生徒らは「3年間が認められたようで、胸を張って卒業式に臨みたい」と生徒ら。石渡さんは、「地域の人と関わりながらの校風や魅力が多くの人に伝わっていたらうれしい」と喜んでいた。
石井校長は、「専門高校としての学びは、地域の方々の協力あってのもの。いただいたご支援を確かな力として地域に還元できるよう、今回の受賞を励みに一層の努力をしたい」と話した。
【写真説明】報告会でプレゼンする石井校長と生徒ら=県庁で
小谷家で発見のひな人形
今年も展示始まる、来月18日まで
(房日新聞2018.2.13付)‥⇒印刷用PDF
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館山市布良にある小谷家住宅「青木繁『海の幸』記念館」で、同住宅から見つかった明治期の雛人形の展示が始まった。江戸期とみられる高砂人形、近隣愛好者によるつるしびななども展示されている。3月3、4日には甘酒のサービスもあり、展示は同18日まで
青木繁が「海の幸」を描いた小谷家は、江戸時代から続く網元の名家。展示されているのは、数年前に納戸から見つかった4対のひな人形。
正確な年代は不明だが、明治から昭和初期の制作とみられる。古風な人形で時代を感じさせるが、保存状態は良く、旧家の雰囲気にマッチした展示となっている。
一緒に展示される高砂人形は、箱書きに江戸時代の当主の名が記されており、さらに古い江戸中期の人形とみられている。
その他、館山、君津市などの愛好者が、つるしびなも展示して会場はひな祭りの華やいだ雰囲気となっている。
土曜、日曜日に開館。入館料は、一般200円、小中高は100円。
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현해탄을 건넌 해녀들- 출가해녀’들 편에서
「玄界灘を越えた済州の女たち」〜千葉和田浦の済州海女
⇒ 房総にきた済州海女
韓国済州島のMBCテレビ(2017.12.17放送)で紹介されました。
房総南部の安房地域には、韓国済州島から多くの海女が出稼ぎに来て、房州海女と共生していました。
戦時下には軍の命令で、火薬原料となるカジメ・アラメなどの海草採取に協力させられました。
戦後には、鴨川市の長興院に墓碑を建てました。全国でも珍しい韓国人墓地となっています。
NPO法人安房文化遺産フォーラムの事務局長の池田恵美子さんと、会員で在日済州道民会会長の国本徳雄さん(鋸南町在住)が取材に協力しました。
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일본 지바현에 잠든 제주 해녀들
日本の千葉県に眠る済州海女たち
(韓国聯合ニュース2017.12.19付)
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1920年代渡り、日本の女性たちに「物質」の技術伝授
(東京=連合ニュース)東京から約70㎞離れた千葉県鴨川市にある寺院長興院。19日、ここを訪れた連合ニュースの記者の目に日当たりのよい丘の上に建てられた記念碑が入った。
墓碑銘は「耽羅高家之墓」、「光山金家之墓」、「密陽朴家」などで多様だった。墓石に「家」を書いたのはガジョクミョという意味だとした。
これらはすべて、1920年代、今の済州翰京面パンポリが故郷である朴基満(パクキマン)氏(1971年死亡)により、渡ってきた海女である。当時12人の海女が済州の気候が似て、ここで新しい生活を開拓するために移住した。海女たちは、この地域の日本の女性たちに「物質」の技術を伝授して、特別な教育熱に子を育て、大学まで送った。
疲れ人生を生きていた海女がこの世を去るときにジャンフンサで墓石が立てられ、現在残っている第1世代の済州海女は一人だけだ。残念ながら彼は認知症で病院に入院した。長興院の海女家族の墓石は20基以上のものと推定されている。
長興院海女墓地にまつわる話は短編映画でも製作された。千葉県にある城西国際大学と釜山の東西大学の学生が作った45分の「コッチばあちゃん」という映画だ。
千葉県に住んでいる歴史研究である金床憲(キム・サンホン)(55)さんは「在日同胞がゴクジ祖母という映画を見て、意外に印象的な姿を見て、済州でも上映たら良いという考えをした」とし「済州海女文化のユネスコ世界人類の無形文化遺産登録を契機に、日本に渡ってきた海女たちの調査が行われジギルを望む」と語った。
(文・写真=ギムホチョン記者)
【写真説明】
日本の千葉県に埋め込まれた済州海女墓石(東京=連合ニュース)
ギムホチョン記者
日本の千葉県鴨川市にある長興院という寺院に建てられた済州海女耽羅コさんの墓石を在日同胞の歴史研究が金床憲氏が指している。2017.12.19