お知らせ

【ちば県民だより】181005*旧県立安房南高等学校木造校舎の一般公開

旧県立安房南高等女学校木造校舎の一般公開

(ちば県民だより2018.10.5付〜県民ひろば)

昭和初期の学校建築を公開します。

日時=平成30年10月27日(土)10〜15時

会場=旧県立安房南高等学校

(JR内房線館山駅から徒歩20分)

内容=校舎ガイドツアー、県立安房高校学校吹奏楽部などによるパフォーマンスほか。

問合=千葉県教育庁文化財課TEL043-223-4130

【房日】181004*ウガンダ写真展

ウガンダを身近に感じて

支援活動NPOが写真展

(房日新聞2018.10.4付)…⇒印刷用PDF

アフリカ・ウガンダを支援する「ウガンダコーヒー月間(10月)」の関連行事として、館山市の館山病院ギャラリーで、「ウガンダの人々と暮らしの写真展」が開催中だ。8月にウガンダを訪問したNPO法人安房文化遺産フォーラムメンバーらが撮影した、現地での支援活動の様子やコーヒー農園などの写真約60点が展示されている。7日まで。

安房地域のウガンダ支援活動は、旧安房南高から始まり、高校生、市民により24年にわたり続けられ、現地には「安房南」と名がついた洋裁学校もある。

活動の核となる安房文化遺産フォーラムでは、NGO「ウガンダ意識向上協会」(CUFI)を窓口にさまざまな支援活動を展開。この夏はメンバー3人が現地訪問し、支援活動の状況やコーヒー農園を視察。ウガンダのコーヒーをフェアトレードで流通させ、支援の輪を広げようとウガンダコーヒーを飲むキャンペーン「ウガンダコーヒー月間」を企画し、現在安房地域の22店舗が協賛して開催中だ。

写真展では、安房南洋裁学校、キタリア小学校などで貧しい子どもたちを支援するCUFIの活動状況、子どもたちとの交流などのほか、農薬に頼らない自然栽培で生産するコーヒー農園の様子などを紹介している。

NPOメンバーの河辺智美さんは「ウガンダの人々は素直で人のつながりが強く、現地での交流では学ぶことが多かった。安房地域からの支援がどのように生かされているかなど現地の様子を見て、身近に感じてもらいたい。コーヒー農園の写真もあるのでウガンダコーヒーにも関心を持ってもらえれば」と話した。

なお最終日の7日は、同病院駐車場でウガンダ支援バザー(午前10時〜午後2時)、同病院会議室でウガンダ視察訪問の報告会(午後3時〜4時半)もある。

神話の里(布良)のシーサイドセラピー(海岸浴) & 浜そうじ

神話の里(布良)のシーサイドセラピー(海岸浴) & 浜そうじ

…⇒印刷用PDF

日時=平成30年10月14日(日)9:30〜

集合=布良崎神社

持物=ビニール袋、軍手、飲みもの、帽子、タオル

★貝磨きアクセサリーづくり
11:00〜 ・参加費500円

主催=青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会

事務局=NPO法人安房文化遺産フォーラム

(090-6479-3498)

.

「アイドの浜はぼくらの海水浴場」

と青木繁が絶賛した阿由戸の浜は

房総開拓神・天富命(アメノトミノミコト)が上陸した

とされる神話の里です。

青木繁が歩いた漁村の路地をめぐり、

深呼吸をしながら、

景観美しい浜辺で貝殻とゴミを拾いましょう。

【房日】180927*10月をウガンダコーヒー月間に

10月をウガンダコーヒー月間に

22店舗がフェアトレードで支援 関連イベントも開催

(房日新聞2018.9.27付)

アフリカ第2のコーヒー産出国でありながら内線で疲弊、今なお貧困で苦しむ子どもがいるウガンダ。安房地域では24年前から支援が続けられ、洋裁学校が現地に建設されている。現地での活動車両の故障から、クラウドファンディングで中古車を寄付するなどの支援が続く。支援の核となるNPO法人安房文化遺産フォーラムが現地を視察。この10月から「ウガンダコーヒーを飲みましょう」キャンペーンを展開する。国際フェアトレード協会の認定を受け実現した。

ウガンダ支援は旧安房南高校から始まり、安房高校JRC部を経て、現在が安房西高校JRC部に引き継がれている。

同NPOはNGOウガンダ意識向上協会(CUFI)を窓口に、様々な支援を続けるが、この夏NPOの関係者3人が現地のコーヒー農園を視察。ウガンダ産コーヒーのフェアトレードを先行している日本企業の紹介で、農業に頼らない自然栽培や有機栽培、フェアトレードの国際認証などの実際を見てきた。

ウガンダ産コーヒーをフェアトレードで国内に流通させ、チャリティーで支援使用とするキャンペーンを展開することに。10月1日が「国際コーヒーの日」、9日がウガンダ独立記念日であることから、10月をウガンダコーヒー月間とし、関連イベントを計画した。

安房地域の22店舗でウガンダコーヒーが提供されるほか、館山病院ギャラリーで7日まで、「ウガンダの人々と暮らしの写真展」、7日には同病院感謝祭で「ウガンダ支援バザー」(午前10時〜午後2時)、同じ日の午後3時からは同病院会議室で、ウガンダ視察訪問の報告会」が開かれる。27日には「旧安房南高校木造校舎ノ見学会」(午前10時〜午後3時)も予定されている。

キャンペーンへの問い合わせは、NPO法人安房文化遺産フォーラム(0470-23-8271)へ。ウガンダコーヒーの取扱店は次のとおり。

【館山市】

▽カフェポラリス

▽ブロア珈琲焙煎所

▽茶房カフェ・ノワール

▽茶房はたやま

▽トレイクルマーケット&コーヒー

▽安房自然村

▽里見茶屋

▽カフェあぢまぁ屋

▽ロジェ・ルージュ

▽パン工房ばんばん

▽芳喜楼

▽ウェストペニンシュラホテル

▽田中惣一商店

▽館山中村屋(駅前店・バイパス店)

▽シークロップ

▽NPO法人安房文化遺産フォーラム

【南房総市】

▽道の駅とみうら枇杷倶楽部

▽ホテル&リゾーツ南房総

▽ギャラリー&スペースMOMO

▽スープのよろずや「花」

【読売】180927*安房南校舎来月公開

学校建築 昭和の技知る

県文化財 旧安房南高校舎 来月公開

(読売新聞2018.9.27付)

県の有形文化財に指定されている館山市の旧県立安房南高校第一校舎が来月27日、一般公開される。市の教育関係者は「郷土の文化財に対する理解を深める貴重な機会」と参加を呼びかけている。

県教委によると、昭和初期の技術の粋を集めた和洋折衷の木造校舎は1930年(昭和5年)に建築された。前身の県立安房高等女学校の校舎が23年の関東大震災で倒壊したため、耐震構造建築として新たに建てられた。

正面玄関を中心に、羽を広げたような左右対称の外観は当時の学校建築の典型だった。後者には欄間付きの格子窓が設けられ、開放的な造りとなっている。柱装飾や階段の欄干装飾など至るところに設計者の工夫の跡を確認できる。県は95年に有形文化財に指定。安房南校と安房高が2008年に統合したため、校舎は使われなくなった。

市民などからの要望で、県が13年から公開事業を始めた。今年は校舎内でのガイドツアーが行われるほか、県立安房高校の美術部、書道部、写真部による作品展示や書道部員によるパフォーマンス、吹奏楽部による演奏やぬか雑巾での木造校舎の床磨き体験などが予定されている。

公開は午前10時から午後3時まで。無料。問い合わせは県教委文化財課(043・223・4130)へ。

【会報】安房高等女学校木造校舎を愛する会;No.2

安房高等女学校木造校舎を愛する会・会報

第2号(2018.9.15)

…⇒印刷用PDFは最下段の添付ファイル



旧安房南高校木造校舎一般公開…⇒詳細はコチラ

・10月27日(土)10:00〜15:00=見学会

・10月28日(日)13:30〜15:00=ミニ講座&証言の会

*活動のお知らせ

*当面のスケジュール

*ありし日の証言

*石原裕次郎の主演映画『嵐の中を突っ走れ』

*活躍する卒業生=島田順子さん(ファッションデザイナー)

*アフリカに「安房南」という学校があるのを知っていますか。

【CLIP】180922*ウガンダの人びとと暮らしの写真展

ウガンダの人びとと暮らしの写真展

(CLIP:№449〜2018.9.22付)

日時=開催中〜10月7日(日)9日時〜19時

※土曜日は17時まで、日曜祝日は13〜17時

会場=館山病院内ギャラリー

問合せ=NPO法人安房文化遺産フォーラム


安房の高校生と市民活動の協働によるアフリカ・ウガンダへの支援活動は、今年で24年目を迎える。昨年は孤児送迎用の車の購入支援をし、今夏NPOメンバー3名が現地を視察した。これまでの支援によって建てられた「安房南洋裁学校」や現地の子どもたちの写真を展示する。

【BSフジ】181014*「宇梶剛士のあっちこっち散歩」館山

「宇梶剛士のあっちこっち散歩」館山

…⇒公式サイト

BSフジ 10月14日(日)17:00〜17:55

宇梶剛士がさまざまな街を歩き、街の魅力を再発見。

インスピレーションをもとに街のあっちこっちへと自由に足を運ぶ。

今回訪れたのは館山。

フェアトレードとウガンダ珈琲月間キャンペーンについて、館山焙煎工房カフェポラリスのオーナー鈴木正博さんと、協賛店舗の田中惣一商店の田中明美さんが語ります。

【房日寄稿】180914-15*ウガンダ訪問記(上・下)

‥⇒印刷用PDF


(房日新聞寄稿2018.9.14-15付)

ウガンダ訪問記(上)

NPO法人安房文化遺産フォーラム理事 河辺智美


ウガンダは、「アフリカの真珠」といわれるほど美しく自然豊かな国ですが、今なお多くの子どもたちが貧しい状況にあります。旧安房南高校から始まったウガンダ支援活動は、安房高校JRC部を経て、現在は安房西高校JRC部に引き継がれ、24年目を迎えました。

NPO法人安房文化遺産フォーラムとNGOウガンダ意識向上協会(CUFI)が交流の窓口となり、かにた婦人の村や安房・平和の美術展、館山病院健康友の会など多様な市民ネットワークの応援を得ながら、信頼と友情を育んできました。

昨年は、活動の足となる車両が故障したため、クラウドファンディングや新聞などを通じて募金を呼びかけ、約130万円の緊急支援を贈ることができました。多くの方たちの温かい励ましに後押しされ、私たちNPOの3名(鈴木正博・愛沢香苗・河辺智美)は、8月10日から20日までウガンダを訪問してきました。昨年多くの皆さんの支援金により購入したトヨタハイエースの中古車で、ウガンダ国内を約1500キロ走行し、CUFIの活動状況などを視察しました。

*CUFIの組織と活動

「遠い日本からウガンダの子どもたちのことを思い続け、私たちの活動に理解と協力を示してくださり、ありがとうございます。各プロジェクトがうまく進展するよう、メンバーとともにベストを尽くしています」

CUFI代表のスチュアート・センパラさんは、そう述べて、私たちを歓迎してくださいました。

CUFIでは、人びとが希望をもって心豊かに生きられるように、子供たちに教育を与え、コミュニティをサポートしています。センパラさんの息子ソロモンさんを含むスタッフ7人が、生計を立てる仕事に従事しながら、ボランティア活動に力を注いでいます。

その活動分野は、大きく分けて4つあります。「安房南洋裁学校」での裁縫指導、「キタリア小学校」での教育・給食支援、「カウム・トレーニングセンター」での農業指導、「メデ村」での教育・コミュニティ自立支援などに取り組んでいます。安房から送る支援金は、年度ごとに優先順位を決め活動に有効活用されています。

*安房南洋裁学校の職業訓練

安房からの継続的な支援により、若者の自立を目ざして、安房南と命名された洋裁学校が2001年に設立されています。旧安房南高校で使用されていたミシンをはじめ、教室には机や椅子、トイレなどの環境は整っていますが、現在の生徒数は6名で、電力の不安定など課題が多く、十分に機能しているとは言い難い状況です。

今後は、ビーズを使ったアクセサリーやポシェット、麻袋を利用したカバンなどを作り、日本の安房の皆さんにも喜んでもらえるように、完成度を高めていきたいとのことです。

*キタリア小学校は歓迎の歌とダンス

首都カンパラの近郊にあるキタリア小学校では、ヤギや鶏の飼育、野菜の栽培などをCUFIが指導しています。自給自足で給食が毎日提供されるようになり、子どもたちは調理に必要な薪をもって毎朝登校しています。こうした取り組みは、学校に通う動機づけにもなり、集中力や学力向上につながっているといいます。

ここでは、子どもたちが歌とダンスで大歓迎してくれました。6年生は、「私たちはあなたたちのことを忘れない」というテーマの歌で、とても感動しました。

*メデ村のコミュニティづくり

北部のグル県は、約10年前まで武力紛争により大きな被害を受けていました。なかでもメデ村は、舗装されていない赤土のデコボコ道をひたすら北上したところにあり、茅葺屋根で赤い土壁の丸い家が点在しています。

今でも孤児や出稼ぎで親が不在の家庭が多く、村びとたちがみんなで子どもたちの世話をしています。CUFIでは、定期的に必要な生活物資を届けるとともに、村と学校間の送迎や授業料の支援を続けています。

将来に向け、自生するシアの樹から採取するシアバターの製品化や、色合い豊かな手作りバスケットのクラフト製品などで、経済的な自立を目ざしているとのことです。コミュニティづくりの原点を学ばせていただきました。


ウガンダ訪問記(下)

コーヒーベルトと呼ばれる赤道直下に位置し、標高が高く昼夜の温度差が大きいウガンダでは、良質なコーヒー豆を栽培することができ、アフリカ第二位の生産量を誇っています。

館山で珈琲焙煎工房カフェポラリスを営なむ鈴木正博さんから、ウガンダ産コーヒー豆をフェアトレードで取り扱い、継続的な支援につなげられないだろうかと提案があり、今回のウガンダ訪問が実現しました。

フェアトレードとは、中間搾取をなくし、開発途上国の生産者から公平な価格で商品を購買し、経済的自立を支援する国際協力の方法です。新しい支援のかたちとして広がる可能性が期待できます。そこで私たちは、CUFIの活動とともにコーヒー農園を視察してきました。

*持続可能な農業実践

スチュアート・センパラさんは、1994年に日本の栃木県にあるアジア学院に留学し、有機農業の技術を学びました。カウム・トレーニングセンターでは、日本の学びを活かして、環境に負荷をかけない農業を周辺地域の人びとにも指導しています。それは次々世代までも農地を残していくことにもつながります。 ここではマトケやパパイヤ、キャッサバなど様々な農産物が混在して生産されていました。

畑の一部では、ロブスタ種のコーヒーを栽培していました。ウガンダ産コーヒーは、アラビカ種とロブスタ種の2種類があります。ロブスタ種は成長も早く病害に強いのですが、安価でインスタントコーヒーなどに用いられています。一方、アラビカ種は病害に弱く栽培が難しいけれど、風味豊かな高品質なレギュラーコーヒーの原料として人気があります。CUFIでも将来は、アラビカ種の栽培を試みたいと考えています。

*コーヒー農園の視察

今回、ウガンダ産コーヒーのフェアトレードを先行している日本企業の紹介で、東部ムバレ県の農園を視察しました。ここでは希少なアラビカ種を扱い、農薬に頼らない自然栽培にこだわり、有機栽培やフェアトレードの国際認証を受けていました。

小規模農家が集まって1つのグループを作り、生産された豆を集めて、海外に輸出しています。自分たちの生活を豊かにしていこうというビジョンを持ち、常にコーヒーの品質維持に努めています。

*ウガンダコーヒー月間キャンペーン

ウガンダコーヒーは風味豊かで、自然にも体にもやさしいといわれています。その魅力を広く知っていただきたいと思い、10月を「ウガンダコーヒー月間」と位置づけて、各店舗でウガンダコーヒーの提供やコーヒー豆の販売をおこなうキャンペーンを展開することとしました。10月1日は「国際コーヒーの日」であり、9日は「ウガンダ独立記念日」にあたります。これを記念し、視察した農園のアラビカ種を仕入れて、美味しいウガンダコーヒーを味わっていただきます。

安房地域内の喫茶店などに協力を呼びかけたところ、約20店舗の皆さんが快く賛同してくださいました。地球の裏側の生産者と私たち愛飲者がつながることを通じて、市民交流が深まり、貧しい子どもたちが笑顔で学校に通い続けられるよう、ささやかな力添えになれば幸いです。

これに先立ち、館山病院ギャラリーでは、9月16日から10月7日まで、ウガンダの美しい大自然と活動成果を紹介した写真展を開催します。最終日は、館山病院感謝祭でウガンダ支援バザーをおこない、コーヒーも販売します。ぜひご来場ください。

*コミュニティトレードを目ざして

約10日間の視察では、まだ眠っている資源、これからもっと伸びようとしている芽があちこちで見られました。支援活動とは、裕福な側から貧困な側へ一方的に手を差し伸べるものではありません。むしろ、心豊かに暮らす彼らから学び得るものがたくさんあります。それは、地域に根ざした活動であり、家族のように支えあうコミュニティの姿でした。

近年では、フェアトレードからさらに幅広い「コミュニティトレード」が注目されています。コミュニティトレードとは、環境破壊、地域の過疎化・高齢化、後継者難、伝統的な文化や技術喪失といった多様な地域課題を解決するために、地域の人たちと一緒に事業化していく経済活動のことです。

今後、安房地域とウガンダの両地域の活性化に役立つ商品とその流通、知恵や意見の交流・交換を通じて、コミュニティづくりにつながる国際交流を展開していきたいと願っています。