お知らせ

【房日】200930*布良地区で復興イベント、歌や踊りで元気を発信

布良地区で復興イベント
歌や躍りで元気を発信、神社・地域の現状報告も

(房日新聞2020.9.30)…⇒PDF

 

館山市の布良崎神社で26日、同神社神輿修復委員会による布良地区復興プロジェクトの「復興イベントin布良」が開催された。昨年の台風15号から1年を経て、復興状況の報告があった他、復興ソングや布良地区住民による踊りが披露された。

市民協働まちづくり支援事業にも採択されている同イベント。昨年の台風で甚大な被害を受けた同地区で、イベントをとおして地域内の絆を深めると同時に、これまで支援してくれた人たちへの感謝を込めて現状を報告した。

同委員会の嶋田博信代表(86)が、神社や地区全体の被災家屋について復旧状況の報告があり、金丸謙一市長もあいさつ。復興ソングプロジェクトの山口恵子代表から、復興ソング「Have you seen the Rainbow?虹を見たかい」のCDの売り上げの一部を同神社に寄付する贈呈式も行われた。

その後のイベントでは、子どもミュージカル「トゥルーカラーズ」が復興ソングや、布良の海が部隊のオリジナルソング「万祝」を合唱、千葉市の被災者ユーコスさんが「Under the sun~青い屋根の下で~」を演奏。布良地区の住民が、木やりや民謡、安房節、布良音頭を披露して、最後に出演者と観客がそろって童謡「ふるさと」を合唱した。集まった住民は拍手や合いの手で参加イベントを楽しんだ。

館山市から親子で参加した女性は「子どもたちの歌声に元気をもらいました。お祭りも無くなってしまい残念だったのできょうはたのしかったです」と話した。

「コロナの影響もあって復興はまだまだ、ままならないところもあるが、現在の状況をみんなに知ってもらい、住民や助けてもらったたくさんの人々に元気を届けたい」と嶋田代表。

イベントの様子は後日ユーチューブでも配信される。

【房日寄稿】200929*安房地域母親大会を終えて
安房地域母親大会を終えて
コロナ禍における台風災害対策の意見交換会

池田恵美子(第26回安房地域母親大会 実行委員長) ⇒ 印刷用PDF

房総半島を直撃し、安房地域に甚大な被害をもたらした台風から1年。新型コロナウイルスの世界的感染が続く今、再び巨大台風に見舞われたとき、私たちはどのように対応したらいいのでしょうか。不安を解消し、いざというときに備えるために、市民と行政の話し合いの機会を設けました。

前半は、館山市総合政策部社会安全課危機管理室の清野賢一室長より、昨年の台風の被害状況とその対応について報告をいただき、後半は質疑応答と意見交換が熱心に行われました。一部の内容を下記に紹介します。ご協力いただいた同課及び館山市社会福祉協議会に厚く御礼を申し上げます。

なお今回は感染症対策のため、参加者は実行委員会の構成団体に限定し、インターネットの動画配信で広く市民に情報共有を呼びかけました。2時間にわたる話し合いは、「安房地域母親大会」と動画検索するか、QRコードから誰でもユーチューブを見ることができます。ぜひご照覧ください。

▼全般:

・15号の被害は、家屋等の損壊・停電・断水・通信障害・倒木や飛来物による通行止めなどが想定を超え、実態の把握や対応が遅れた。

・19号では避難者数が2000名を超え、過去最大となった。

・備えが不十分であった。様々な改善を重ねながら、感染症予防を反映した方針を立て、避難所運営マニュアルを改定しているが、まだ課題が多い。

・町内会の自主防災会と市の連携が図れなかった反省を踏まえ、公助・共助・自助をともに高めるために、防災能力と意識の向上を図りたい。

・社会福祉協議会でボランティアセンターを開設するが、地区ごとのサテライト機能は困難。最も被害の大きかった富崎地区や西岬地区では、民間組織が独自にセンターを運営してくれた。

・他の自治体(山梨県笛吹市・兵庫県篠山市・鳥取県倉吉市・埼玉県三郷市・東京都中野区)と災害協定を結び、対応支援を受ける。

・東京電力・館山市建設協力会との災害協定により倒木撤去・停電の回復に努める。

▼情報伝達:

・暴風雨のなか防災無線が機能しなかった。

・「安全・安心メール」「安全・安心テレフォン」「たてやま安心電話」が無料で確実。(利用方法は広報誌「だん暖たてやま」9月号に掲載)

・有償の「防災ラジオ」があるが、2年後には使用できなくなる。

・ツイッターやフェイスブックなどのSNSを有効活用しフォローしたい。

▼避難所:

・初動で公民館・小学校体育館などを設定するが、土砂災害警戒区域や耐震構造などのため不適の建物は除き、三密を避けるため定員は半数以下。必要に応じて中学校・高校・県の施設・旅館組合・大学セミナーハウスなども順次増設する。(広報誌「だん暖たてやま」8月号に掲載)

・段ボールベッドではなく、エアーベッドを500台入れる計画ですでに100台設置済。要支援者・要介護者・高齢者・妊婦さんに優先に考えている。

・飛沫防止の段ボール衝立、できるだけ避難所の改善を考えている。

・トイレを清潔にし、環境改善が必要。飛沫防止のラッピングトイレを各1台ずつ設置。

・発電機は各2台設置のほか、東京電力との災害協定により被災時に電源車を配備。携帯の充電用バッテリー50台くらい配備予定。各自でも充電用を工夫してほしい。

・食事はどうしてもお弁当やパンになりがちなので、避難初日の分は飲料水とともになるべく持参してほしい。

・ペットはケージに入れて、餌と水は持参の条件で、同伴OK。ただし居室スペースは別で、廊下や屋根のある場所に置く。

 

◆YouTube動画配信

⇒ https://www.youtube.com/watch?v=PTtw21ZLpmU&feature=youtu.be

布良復興イベント in 布良崎神社
台風15号から1年。
大きな被害を受けた館山市布良はまだまだ復興途中ですが、 これまでご支援頂いた皆様へのお礼の気持ちを込めて、 また地域の絆を深めて今後の復興に弾みをつけるために、 節目の復興イベントを開催しました。

 

日時:2020年9月26日(土)
   15時~ ウォーキング

   16時~ イベント
会場:布良崎神社
主催:布良崎神社神輿修復委員会
協力:NPO法人安房文化遺産フォーラム

御礼とご報告(布良崎神社神輿修復委員会 代表 嶋田博信さん)
*復興ソング“Have You Seen the Rainbow 虹を見たかい” (トゥルーカラーズ)
*復興ソング”Under the sun 青い屋根の下で”(ユーコス)
*民謡・房州しまぶし(布良・家守恵一さん)
*踊り・安房節(布良住民)
*踊り・布良音頭(布良住民)
*木やり(豊崎裕二さん)
*万祝 (トゥルーカラーズ)
*全員合唱「ふるさと」

▼動画はYouTubeから
NPOだよりNo.93~2020.9.23

…⇒NPOだよりNo.93:印刷用PDF, 送り状(SHOP紹介)

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【イベント】ウガンダコーヒー月間~10月はウガンダコーヒーを飲みましょう

…⇒2020コーヒー月間チラシ

安房地域では高校生と市民が、26年にわたり、ウガンダの子どもたちへの支援と交流を続けています。新型コロナウィルス感染症の拡大により、医療体制の脆弱なウガンダでは、感染の危機とともに生活の手段を失った方たちの食糧不足も心配されています。

自然栽培で心と身体にやさしいウガンダのコーヒーを通じて支援しようと、10月を「ウガンダコーヒー月間キャンペーン」として3年目になりました。安房地域では26店舗が協賛しています。

⇒ 詳しくは、安房の高校生によるウガンダ支援HPをご覧ください。

⇒ 通信販売は オンラインショップから。

 

200915*会報No.4(安房高等女学校木造校舎を愛する会)
安房高等女学校木造校舎を愛する会・会報
第4号(2020.9.15)

…⇒印刷用PDF

*新型コロナウイルス感染拡大のため
木造校舎の見学会は中止が決定しました。

*木造校舎のそうじ&草刈り
*会費納入のお願い
*百年前の災禍を乗り越えた安房高女の歴史
*木造校舎を未来にのこす中村浩校長の英断

【寄稿】
安房高等女学校にみるパンデミック
~百年前のスペイン・インフルエンザ~

201025_防災フェスタ online LIVE

日時:2020年10月25日(日)16:00~17:00

■「 2019年台風被害の千葉館山支援活動と1年後のいま」
~NPO法人安房文化遺産フォーラム 事務局長 池田恵美子

■ 「九州豪雨斎賀~コロナ禍における支援活動(人吉大牟田)
~NPO法人九州キリスト災害支援センター 本部長 市来雅伸

主催:町田防災ネットワーク
協賛:クラッシュジャパン

 

 

 

 

【房日寄稿】200818-19*建設から75年たつ特攻基地(八木直樹)

建設から75年たつ特攻基地(上・下)
特攻機「桜花」下滝田基地

八木直樹(南房総市)

(房日新聞:寄稿2020.8.18-19)‥⇒印刷用PDF

建設から75年たつ特攻基地【上】

毎年2、3回の草刈り清掃をして保存してきた、わが家の近所にある旧海軍特攻基地跡。

わが家の農作業の遅れから初夏の草刈りが遅れ、15日を前にようやく草刈りをしました。

いつも保存活動をともにしてきた仲間たちと作業を行ってきましたが、この炎天と猛暑の中での作業なので、さすがに親世代の方々を誘うのはためらわれ、妻と2人で作業を行いました。

7月の雨量が多かったせいか、例年よりもセイタカアワダチソウやイタドリなどの丈が長くてはかどらず、1日では終わりませんでした。

それでも、草むらに埋もれていた特攻機「桜花」の滑走路を、何とか見えるようにすることができました。お盆が過ぎてから残りの作業も終えようと思います。

最近はネット情報がさまざま飛び交っているらしく、各地から頻繁にここを見に来る人がいると、近所の人から聞いています。もちろん、現場を見ることは大事だと思いますし、より多くの人にこの場所を知っていただくことも保存活動の目的です。

この海軍の特攻基地から「桜花」が飛び立つことなく、日本の敗戦を迎えたわけですが、「桜花」特攻のための部隊は、実際に鹿児島県の鹿屋基地から10次にわたって飛び立ち、430人の若き兵隊さんたちが戦死し、他に訓練中の事故などによって亡くなった方々もいます。

ですから、草むらから現れた特攻基地を運よく見られた方は、「桜花」特攻で、あるいはあの戦争で亡くなった方々に思いをはせ、その死を悼んで欲しいのです。

 

建設から75年たつ特攻基地【下】

私はここをはじめ、戦争中につくられた地元の地下壕(ごう)や砲台跡などの戦争遺跡周辺の整備や調査をしたり、地元の戦争体験者の方々からの聞き取りをしてきました。その中で強く感じてきたことは、戦争のことをただ資料から読み解いた「歴史」、あるいは誰かが物語として書いた「歴史」を知るだけでは、戦争の真実は感じ取れないということです。

戦場に置かれた一人一人の人間にとっての戦争体験に触れ、その状況下で戦病死したたくさんの人たちの心中を想像することなく、ただ「歴史」としての戦争を批判し、死者の数だけで戦争を知った気になる人。日本の戦争は正しかったとか、自らを犠牲にして戦った兵隊さんたちのおかげで今の平和があると言いながら、一人一人の置かれた状況やその心情には目をくれようとしない人。戦争を批判する人にも、肯定する人にも、「一人一人の人間にとっての戦争とは何なのか」という深井思いが欠けている人は多いという気がします。

逆に、兵隊さんとして亡くなった人たちの死を悼むという気持ちを持っているならば、日本の戦争の歴史に対する考え方に違いはあっても共有することができということを、これまでいくつかの団体さんとの交流を体験して知りました。

戦場や軍隊を体験した方々の中には、靖国(やすくに)神社の存在を肯定する方と否定する方がいます。私は靖国神社が戦死することを名誉だとされた国家的なうそを維持するための場所であると思って参拝などしませんし、靖国神社の中にある戦争博物館「遊就館」を見学したときにその展示が戦争の真実を覆い隠したものだと感じました。

しかし、だからといって、戦争体験者の方々が靖国神社への親しみや特別な思いを口にされるとき、軍国主義的な思想の押し付けを感じない場合には違和感を覚えません。それは戦争中に青春時代を過ごした人たちにとってごく普通の感覚なのだろうと思うからです。そのような方たちからは「戦争だけはあってはならない」というような言葉を必ずといっていいほど聞きました。

特攻、靖国。今は批判的な立場にいる私が、もしもその時代に青春期を迎えていたとしたら、いったいどう思い、どう行動しただろうか。体験者の方々のお話を聞いたり、ドキュメンタリー映画を見たりするたびに、心の中で問いかけるのです。

(おわり、三芳地区在住、農業)

200830=第26回安房地域母親大会(コロナ禍の台風災害対策)

コロナ禍における台風災害対策の意見交換会

~LIVEインターネット中継配信~

☆第26回安房地域母親大会(当日配布資料)

日時=令和2年8月30日(日)13:30~15:30

会場=館山市コニュニティーセンター第一集会室

※参加者は構成団体会員・事前登録制(限定40名)

令和元年房総半島台風で大被害を受けてから1年が経ちましたが、今なお復興途上です。追い打ちをかけるように、新型コロナウィルスの世界的蔓延という災難に見舞われ、厳しい生活が続いています。
このような状況下で、再び台風シーズンを迎えるにあたり、私たちはどのようなことに気をつけながら災害に備え、危機を乗り越えていったらいいのでしょうか。
母親大会実行委員会として、館山市総合政策部社会安全課危機管理室の協力を得て、その留意点や対策について伺い、市民の疑問や不安あるいは要望について意見交換をおこないました。共に生命と生活を守り、安全なまちづくりをすすめましょう。

 

【LIVE 中継の視聴方法】

https://www.facebook.com/awa.hahaoyataikai/videos/

ネット環境の不都合で視聴できない場合はご容赦ください。 後日 YouTube録画でご覧ください。

【会場参加について】
・各所属団体を通じて事前に参加予約を受け付けます。
・当日は各自体温を測り、体調不良の場合は欠席とし てください 。
・参加の場合はマスク着用とし 、 熱中症対策のため飲料水 を 持参ください。
・ 入館の際 、会場 ロビー に備え付けの 薬で 手指 の 消毒 をしてください。

 

主催=新日本婦人の会館山支部
共催=第 26 回安房地域母親大会実行委員会
構成団体
・国連NGO 新日本婦人の会館山支部
・国連NGO 新日本婦人の会鴨川支部
・国連NGO 新日本婦人の会鋸南やまゆり班
・連協安房地域女性連絡会
・全日本年金者組合安房支部
・NPO法人安房文化遺産フォーラム

【問合せ】
・関 恵美子( 090 5762 5956)
・池田 恵美子 (090 6479 3498)