…⇒NPOだよりNo.93:印刷用PDF, 送り状(SHOP紹介)
お知らせ
安房地域では高校生と市民が、26年にわたり、ウガンダの子どもたちへの支援と交流を続けています。新型コロナウィルス感染症の拡大により、医療体制の脆弱なウガンダでは、感染の危機とともに生活の手段を失った方たちの食糧不足も心配されています。
自然栽培で心と身体にやさしいウガンダのコーヒーを通じて支援しようと、10月を「ウガンダコーヒー月間キャンペーン」として3年目になりました。安房地域では26店舗が協賛しています。
⇒ 詳しくは、安房の高校生によるウガンダ支援HPをご覧ください。
⇒ 通信販売は オンラインショップから。
安房高等女学校木造校舎を愛する会・会報
第4号(2020.9.15)
…⇒印刷用PDF
*新型コロナウイルス感染拡大のため
木造校舎の見学会は中止が決定しました。
*木造校舎のそうじ&草刈り
*会費納入のお願い
*百年前の災禍を乗り越えた安房高女の歴史
*木造校舎を未来にのこす中村浩校長の英断
【寄稿】
安房高等女学校にみるパンデミック
~百年前のスペイン・インフルエンザ~
日時:2020年10月25日(日)16:00~17:00
■「 2019年台風被害の千葉館山支援活動と1年後のいま」
~NPO法人安房文化遺産フォーラム 事務局長 池田恵美子
■ 「九州豪雨斎賀~コロナ禍における支援活動(人吉大牟田)
~NPO法人九州キリスト災害支援センター 本部長 市来雅伸
主催:町田防災ネットワーク
協賛:クラッシュジャパン
‥⇒印刷用PDF
第26回平和のための戦争展
武力で平和はつくれない
日時=2020年9月15日(火)~20日(日)10:00~17:00
会場=船橋市民ギャラリー (船橋スクエアビル3F)
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☆NPO法人安房文化遺産フォーラムも展示資料提供しています。
建設から75年たつ特攻基地(上・下)
特攻機「桜花」下滝田基地
八木直樹(南房総市)
(房日新聞:寄稿2020.8.18-19)‥⇒印刷用PDF
建設から75年たつ特攻基地【上】
毎年2、3回の草刈り清掃をして保存してきた、わが家の近所にある旧海軍特攻基地跡。
わが家の農作業の遅れから初夏の草刈りが遅れ、15日を前にようやく草刈りをしました。
いつも保存活動をともにしてきた仲間たちと作業を行ってきましたが、この炎天と猛暑の中での作業なので、さすがに親世代の方々を誘うのはためらわれ、妻と2人で作業を行いました。
7月の雨量が多かったせいか、例年よりもセイタカアワダチソウやイタドリなどの丈が長くてはかどらず、1日では終わりませんでした。
それでも、草むらに埋もれていた特攻機「桜花」の滑走路を、何とか見えるようにすることができました。お盆が過ぎてから残りの作業も終えようと思います。
最近はネット情報がさまざま飛び交っているらしく、各地から頻繁にここを見に来る人がいると、近所の人から聞いています。もちろん、現場を見ることは大事だと思いますし、より多くの人にこの場所を知っていただくことも保存活動の目的です。
この海軍の特攻基地から「桜花」が飛び立つことなく、日本の敗戦を迎えたわけですが、「桜花」特攻のための部隊は、実際に鹿児島県の鹿屋基地から10次にわたって飛び立ち、430人の若き兵隊さんたちが戦死し、他に訓練中の事故などによって亡くなった方々もいます。
ですから、草むらから現れた特攻基地を運よく見られた方は、「桜花」特攻で、あるいはあの戦争で亡くなった方々に思いをはせ、その死を悼んで欲しいのです。
建設から75年たつ特攻基地【下】
私はここをはじめ、戦争中につくられた地元の地下壕(ごう)や砲台跡などの戦争遺跡周辺の整備や調査をしたり、地元の戦争体験者の方々からの聞き取りをしてきました。その中で強く感じてきたことは、戦争のことをただ資料から読み解いた「歴史」、あるいは誰かが物語として書いた「歴史」を知るだけでは、戦争の真実は感じ取れないということです。
戦場に置かれた一人一人の人間にとっての戦争体験に触れ、その状況下で戦病死したたくさんの人たちの心中を想像することなく、ただ「歴史」としての戦争を批判し、死者の数だけで戦争を知った気になる人。日本の戦争は正しかったとか、自らを犠牲にして戦った兵隊さんたちのおかげで今の平和があると言いながら、一人一人の置かれた状況やその心情には目をくれようとしない人。戦争を批判する人にも、肯定する人にも、「一人一人の人間にとっての戦争とは何なのか」という深井思いが欠けている人は多いという気がします。
逆に、兵隊さんとして亡くなった人たちの死を悼むという気持ちを持っているならば、日本の戦争の歴史に対する考え方に違いはあっても共有することができということを、これまでいくつかの団体さんとの交流を体験して知りました。
戦場や軍隊を体験した方々の中には、靖国(やすくに)神社の存在を肯定する方と否定する方がいます。私は靖国神社が戦死することを名誉だとされた国家的なうそを維持するための場所であると思って参拝などしませんし、靖国神社の中にある戦争博物館「遊就館」を見学したときにその展示が戦争の真実を覆い隠したものだと感じました。
しかし、だからといって、戦争体験者の方々が靖国神社への親しみや特別な思いを口にされるとき、軍国主義的な思想の押し付けを感じない場合には違和感を覚えません。それは戦争中に青春時代を過ごした人たちにとってごく普通の感覚なのだろうと思うからです。そのような方たちからは「戦争だけはあってはならない」というような言葉を必ずといっていいほど聞きました。
特攻、靖国。今は批判的な立場にいる私が、もしもその時代に青春期を迎えていたとしたら、いったいどう思い、どう行動しただろうか。体験者の方々のお話を聞いたり、ドキュメンタリー映画を見たりするたびに、心の中で問いかけるのです。
(おわり、三芳地区在住、農業)
コロナ禍における台風災害対策の意見交換会
~LIVEインターネット中継配信~
日時=令和2年8月30日(日)13:30~15:30
会場=館山市コニュニティーセンター第一集会室
※参加者は構成団体会員・事前登録制(限定40名)
【LIVE 中継の視聴方法】
https://www.facebook.com/awa.hahaoyataikai/videos/
ネット環境の不都合で視聴できない場合はご容赦ください。 後日 YouTube録画でご覧ください。
【会場参加について】
・各所属団体を通じて事前に参加予約を受け付けます。
・当日は各自体温を測り、体調不良の場合は欠席とし てください 。
・参加の場合はマスク着用とし 、 熱中症対策のため飲料水 を 持参ください。
・ 入館の際 、会場 ロビー に備え付けの 薬で 手指 の 消毒 をしてください。
主催=新日本婦人の会館山支部
共催=第 26 回安房地域母親大会実行委員会
構成団体
・国連NGO 新日本婦人の会館山支部
・国連NGO 新日本婦人の会鴨川支部
・国連NGO 新日本婦人の会鋸南やまゆり班
・連協安房地域女性連絡会
・全日本年金者組合安房支部
・NPO法人安房文化遺産フォーラム
【問合せ】
・関 恵美子( 090 5762 5956)
・池田 恵美子 (090 6479 3498)
高峰秀子著『渡世日記』(上) より
⇒ 全文はPDFで
http://bunka-isan.awa.jp/News/item/001/364/ul0815155224.pdf
【神風特別攻撃隊】のくだり
昭和20年8月15日の敗戦を、私は千葉県の館山で迎えた。8月のはじめから、「アメリカようそろ」という映画のロケーション撮影で館山の旅館に泊まっていたのである。
(中略)
「アメリカようそろ」の撮影に入ったのは7月末であった。
「この空襲のさなかに、館山へ行くなんて無茶だ」
「アメリカは航空基地を爆発するに決まっている」
「日本の空は神風特攻隊が守ってくれるではないか」
ロケ隊は出発した。
(中略)
汽車の窓から見る千葉の海は青く美しかった。宿に落ち着き、遅い夕飯を終えるころ、日が暮れた、と、いきなり空襲警報のサイレンがうなり出した。ビックリしたなァ、もう、である。館山最初の空襲であった。館山だけは大丈夫、とタカをくくっていた撮影隊は不意をつかれてバッタのように飛び上がり、各自の部屋から転がり出た。
(中略)
しかし、約束が違うからといって東京へ引き返すわけにはゆかない。撮影はスケジュール通りに翌朝から開始された。
ロケ現場の海岸は見渡す限りの砂浜で、掘っ立て小屋ひとつなく、空襲を受けても逃げ込む場所がない。砂浜のあちこちに「たこ壺」と呼ばれる一人用の防空壕が点々と掘られた。
(中略)
「来たーッ!」
テキは、水平線のかなたから真夏の太陽に銀翼をきらめかせながら近づいてきた。晴れ渡った青空に星のかたまりを見るようである。ゴーというB29の爆音に、キューンというような鋭い音がまじっている。それはおびただしい数の艦載機であった。
(中略)
遠くに、ズシーン!とB29が落とす爆弾の音が響き、艦載機が鋭い金属音を立てて、人家スレスレまで急降下をくり返す、そのたびにバリバリバリッと機関銃の音がして、あたり一面はモウモウたる硝煙に包まれ、火薬の匂いが鼻を刺す。
(中略)
館山は間違いなく「戦場」だった。
(中略)
8月15日。私たち俳優は、東宝からの応援の踊り子や楽団を迎えて、館山航空隊、洲崎航空隊の隊員たちを慰問した。
(中略)
天皇陛下のラジオ放送があったのは、「洲の空」の慰問が終わった直後の正午12時だった。
(中略)
私たちは半信半疑のままトラックに乗った。宿の玄さきへ一歩入ったとたんに、私の眼にとびこんだのは、玄関のホールにベッタリと座り込んだ何十人かのロケ隊の姿であった。私たちを迎えた、そのノロノロとした力のない眼差しを見たとき、私はようやく「敗戦」を納得したのである。何をどう考えていいのか、嬉しいのか、悲しいのか、口惜しいのか、さっぱり分からない。ただ「戦争が‥‥終わった。‥‥戦争が‥‥終わったのだ」と、まだ実感の湧かない言葉を心の中でくりかえすばかりだった。
(後略)
⇒ 全文はPDFで
http://bunka-isan.awa.jp/News/item/001/364/ul0815155224.pdf
戦後75年平和祈念
ZOOM上映会「南房総の戦争遺跡をたずねて」
日時=2020.8.15(土)11:00~12:00
参加希望者はメールでお申込み下さい。
awabunka.npo@gmail.com
ミーティングIDと参加方法をお知らせします。
オンラインセミナー、ZOOM初心者もお気軽に!
https://awa-ecom.jp/online-shop/products/detail/28
戦時期をまるごと紹介
館山のNPO、30日まで渚の駅で展示
(房日新聞2020年8月9日付)
館山市の渚の駅たてやまギャラリーで、戦後75年の平和を祈念する「館山まるごと博物館展」が開かれている。7点の作品や60余点のパネルが並び、本土で唯一直接軍政が敷かれた当寺の様子、館山ゆかりの芸術家を紹介している。30日まで。
NPO法人安房文化遺産フォーラム主催。今年は戦後75年の節目に当たり、映画祭なども検討してきたが、新型コロナウイルスの影響で断念。代わりに同法人がこれまで調査してきた歴史的事実を、分かりやすくパネルなどで伝える。
展示されているのは、海軍初の落下傘部隊として館山で訓練を行った版画家、秋山巌氏が落下するときに見た富士山と黒松を描いた「館山富嶽」や、旧安房中学校(現安房高)で美術も教えていた洋画家、寺崎武男氏が昭和21年に描いた「平和来たる春の女神」など芸術家の作品7点。
また、終戦後9月3日から4日間、本土で唯一館山市で直接軍政が敷かれた経験や当時の米兵と市民の交流の様子を文章や写真で紹介。同法人の調査に関わる新聞記事も数多く展示されている。
事務局長の池田恵美子さんは、「本土では、館山での直接軍政が起点となって全国に平和が訪れました。厳しい戦時期を乗り越え、平和を求めた先人の精神を多くの方に知っていただきたいです」と来場を呼び掛けている。
時間は、午前9時~午後4時45分で入場無料。問い合わせは、池田さん(090-6479-3498)へ。