お知らせ

050625田中澄さま*袖ヶ浦高校

7月に実施するリーダー研修で「館山の戦跡めぐりを入れてみたい」という生徒の希望があり、その下見で館山へ出かけました。NPO法人南房総文化財・戦跡保存活用フォーラムがお世話をして下さいます。

待ち合わせのたてやま夕日海岸ホテルは、館山北条海岸沿いにあり、おまけに真夏日となったので、海を見ているのはとても気持ちが良かったです。

「これまで何校もの高校がこちらの平和学習に来られましたが、生徒さんが下見に来たのは初めてです」とNPOの池田さんは感激していました。「生徒から行ってみたいと乗り気だったんだもの」と思い、「袖高生は意識が高いなあ」とも心の中で思いました。

30分ほどの講義がありました。日本地図を逆さにして千葉県を見ると、そこは太平洋側に突き出ており、古代から支配権力が関わってきた場所であることや、黒潮の影響もあり、実は他のアジア諸国の玄関口になっていたこと、沖ノ島という無人島にはアジアからのゴミが流れ着くこと、第二次大戦では首都東京を守る大切な場所であったため、館山には砲台跡や海軍航空隊跡などの戦争遺跡が今でも数多く残っていること。第二の沖縄戦を想定し7万人の兵士が配備されたことなど。当時、近くの中学・高校生はウミホタルを採集し、軍部はそれを粉末にし、唾液や尿で発光させ、ウミホタル照明爆弾で敵の艦船に当てて発光させ、命中しやすくするのです。現在、南房総は花の栽培がさかんですが、食糧が不足した戦前・戦中は、花の栽培をする者は非国民扱いされました。


NPO法人のメンバー、優しそうなご夫婦で、海上自衛隊周辺、沖ノ島、米軍が本州で唯一上陸した場所、赤山地下壕などを、ゆっくり丁寧に説明をしてくださいました。

そのほとんどが軍事施設でしたので、地上戦を行い、多くの犠牲者を出した沖縄とは違った印象がありました。住宅地に突然現れたゼロ戦を1機ずつ隠した掩体壕や、立派な射撃場を1つ1つ見て歩き、「あの時代、同じ労力と時間をもっと別のものに使っていたら、日本は、いや世界は大きく変わっていただろう。そして人の心も変わっていたのだろう」と思いました。ガイドの奥さんは「戦争はお金がかけられています。今、イラクにかけている金額を食糧難に悩む国にかけることができれば、何人の命が救えるのでしょう」とおっしゃいました。

生まれて初めて、NPO法人の活動に触れました。NPO、よく耳にする名称ですが、そこでどんな人がどんな形で活動をしているのか、ほんのちょっと理解ができたような気がします。

ガイドのご主人は、「私は自分の思想に片寄らず、とにかく事実を正確に伝えることを心がけています。まだこの戦跡にはわからないことがたくさんあります」と言っていました。

池田さんは「もともと安房の出身。東京で働き、20年ぶりに戻ってきました。もともと社会教育に興味がありました。NPO活動を通して、地域に誇りを持てる若者を育て、彼らが夢と希望を抱いて働ける雇用の機会を提供したいのです」と言っていました。

働き方とか、夢の持ち方とか、やりがいっていうのは、いろいろな形があるものだ。まだまだ知らない世界がたくさんあるもんだなあ、と改めて思いました。

またまた新しいことを知り、ちょっと得をした気分になり、帰ってきました。

050618=赤山地下壕を歩こう

【日時】2005年6月18日(土) 受付9:30 入壕10:00

【集合場所】豊津ホール(当日名簿記入)

【参加費】無料 予約不要

※駐車場は、大黒屋脇からプール裏手のゲートボール場をご利用ください。

【資料展】「戦後60年」〜南房総の戦争遺跡からアジア太平洋戦争をみる

【主催】NPO法人南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム

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私たちが住む南房総・安房は東京湾の入り口ということで、古代より軍事戦略的に重要な役割を占めてきました。近現代をみると、1880(明治13)年から半世紀をかけて「東京湾要塞」を建設したものの、関東大震災で壊滅的な打撃をうけました。ところが大震災の数年後には要塞を復旧して、要塞地帯の一角には、全国で5番目の館山海軍航空隊を開隊しました。この「陸の空母」と呼ばれた館山基地は、最新鋭の艦上攻撃機や陸上攻撃機の開発・実験をはじめ、いわゆる中国大陸への「渡洋爆撃」やハワイ真珠湾攻撃などのパイロットたちの実戦訓練基地として重要な役割を担っていました。そのなかで当時赤山地下壕がどのように使用されていたかは今もって不明なままです。

戦争末期になると、「赤山」全体に迷路のような地下壕や巨大な燃料タンク基地を建設し、本土決戦への準備がされていった。先日、木更津市にご健在のM氏は、当時16歳で三重航空隊入隊後、特攻隊員に志願して水上特攻艇「震洋」の陸上訓練を受け、約200人とともに赤山地下壕へ送り込まれ、昭和20年7、8月の2月間、壕内で出撃命令のため待機をしていたという重要な証言をしました。

赤山地下壕は2004年4月に平和学習の拠点として一般公開され、1年間で全国から15,000人が訪れています。翌2005年1月には館山市指定文化財となりました。

アジア太平洋戦争の始まりから終わりまでの「生きた証言者」でもある戦争遺跡を調査・ガイドしているNPOの案内と、当時の赤山地下壕の様子を証言者から聞きながら、じっくり赤山地下壕を見学してみませんか。また隣接している豊津ホールにおいて、安房の戦争遺跡を紹介する「戦後60年」資料展も行ないます。どうぞご来場ください。

050528小松セツさま*新婦人の会「あすなろ」

5月28日は大変お世話になり、ありがとうございました。

貴重なお話や「逆さ日本地図」は、本当にそのとおりですね。

今の日本の人たちは「戦争の事実」を殆ど知らされていません。

戦争をねじ曲げようとする力に負けないよう、

ひとりでも多くの方々にNPOの皆さんのお話や

「房総の戦跡」を見学してもらい真実を知ってほしい。

そしてこれを機会に一人でも多くの方々に

「憲法九条」の大切さを知ってもらいたいですね。

私達もNPOのお2人のお話を伝えていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

050516市川市立第三中学校の皆さま

校外学習大変お世話になりました。

天気や渋滞など全て良い方に恵まれ、帰りも1時間ほど早く無事に学校に到着することができました。

先週1週間は、館山校外学習のまとめとして、感想を書いたり、壁新聞を作ったり、

現像された写真をお互いに見せ合ったりと忙しい1週間でした。

生徒や、引率された先生方からも、充分な満足感と良い感想ばかり聞こえてきます。

担当としてもとても嬉しく感じています。生徒たちを指導してくださった皆様にもよろしくお伝え下さい。


【無人島コース】

・うみがめ先生やなまこ先生が質問することになんでもすぐ答えてくれていろいろなことを知ることが出来た。

・時間がゆったり過ぎていくような気がした。

・館山の海や山の自然がとてもきれいだった。


【干物作り】

・思っていたよりずっと楽しかった.

・(翌日)干物がとてもおいしかったとの感想でした。

・きれいに包装された、12匹もの鯵の干物のお土産はとても良かったです。

・(先生方からは、お土産を見てこのコースが一番良かったと羨ましがる声も多数有りました。(笑)


【戦跡めぐり】

・日本の歴史が少しわかったような気がした。

・あんなに大きな地下壕を短時間で手だけでほったのはすごいとおもった。

・せんそうのつらさや大変さが少しわかったような気がした。

・(一番地味な内容なので、生徒の声が心配でしたが、生徒なりに感動し平和学習が出来たようです。

・はじめに説明してくださった方の資料や話し方が、とてもわかりやすかったといっていました。


【砂山すべり】

・引率した先生は、体力には自信のある体育教師と、学年の中で若い男性教師だったのですが、「本当に疲れましたよ」と言って帰ってきました。けれども、さすが中学生、生徒からは、疲れたという声はなく、おもしろかった。楽しかったと言う声ばかりでした。


北条海岸での自由時間も、時間は短かったのですが、砂浜で遊んだり、ビーチバレーをしたり、足だけ海に入って楽しんだりと生徒には好評でした。

本当に良い校外学習を有難う御座いました。(五十嵐先生)

【房日】050412=合唱組曲「ウミホタル」初演へ合唱団結成

合唱組曲「ウミホタル」初演へ合唱団結成
70人参加し結団式 9月3日成果披露
(房日新聞 2005.4.12.)

館山湾のウミホタルと平和をテーマにつくられた合唱組曲「ウミホタル~コスモスブルーは平和の色~」の館山での初演を目指し9日、同市八幡のたてやま夕日海岸ホテルで、結団式と最初の合唱練習が行われた。

同組曲はウミホタルの神秘的な光と、戦時中に軍事用として採取された史実を知った東京都内に住む元教師の大門高子さんが作詞、ミュージカルなど数々の作曲を手掛けている名古屋市在住の藤村記一郎さんが作曲した。序章から第6章まであり、番外編もつくられ、9月3日に県南総文化ホールで初演のステージに立つ。

NPO南房総文化財・戦跡保存活用フォーラムの働きかけで元高校教師の船田正廣さんを委員長に初演実行委員会を組織し、一般から団員を募るなどして準備をすすめてきた。

この日の結団式には子供も含め約70人が参加。大門さんと藤村さんも訪れた。

結団式では、同フォーラムの愛沢伸雄理事長、船田実行委員長らがあいさつ。配られた楽譜を手に早速練習に入り、藤村さんらの指導でパートごとに分かれての練習などが午後4時ごろまで行われた。このあと、8月28日まで同ホテルや、文化ホールで13回にわたって練習する予定で、団員の参加もまだ受け付けるという。

050409土屋光男さま*民主党・館山の戦跡をめぐる会

戦跡めぐりの案内ありがとうございました。

「貴重な体験をし大変良かったと」いうのがみんなの感想でした。

参加者の富沢さんは足が悪かったですが、

友人(故人)が赤山地下壕で(通信の関係)働いていたことがあり、

ぜひ友人の供養も含め無理をして参加しました。

本人から足が悪いのに、案内役の鈴木さん(女性)に車に乗せていただき大変おせわになった。

また、袖ヶ浦高校の先生も参加しました。

こんど生徒を連れて平和学習に参加したいと連絡がありました。

また、そのときはよろしくお願いいたします。皆様のご活躍を期待します。

050327地震シンポジウムin 南房総

地震シンポジウムin 南房総

-地震・津波を乗り越えてきた過去から学ぶー


【日時】2005年3月27日(日)13:30〜16:30

【会場】城西国際大学・安房ラーニングセンター(鴨川市太海)

【参加費】無料 (資料代500円)

【内容】

房総半島は過去に何度も、地震・津波の被害をうけています。 昨年の新潟地震やスマトラ地震と津波はその過去のできごとを、一挙に現実化させました。新潟で何があったのか? バンダ・アチェの被害はどういうものなのか? 過去の津波の到達地点はどのあたりまでなのか? 産廃処分場は大丈夫なのか?現在の行政がもつハザードマップも踏まえ、この地で生きていくことの意味・リスクを考えます。


【話題提供】

(1)新潟中越地震・被災の様子:スライド(写真家 飯田裕子)

(2)バンダ・アチェからの津波被害報告(サーフショップOcean Zone 佐藤 明)

(3)安房の災害の歴史:(千葉県立安房博物館館長 天野努)

【パネルディスカッション】

○パネリスト

・天野努(安房博物館館長)

・高橋直樹(千葉県立中央博物館 上席研究員)

・上田真寿夫(SFJ、鴨川海づくり会議)

・愛沢伸雄(NPO南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム理事長)

○コーディネイタ-:池田恵美子(同・事務局長)


【主催】NPO南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム

【共催】千葉県立安房博物館、安房地域文化史研究会