館山市図書館が現在の場所に移転して50年の節目を迎え、これまでの歴史を振り返ろうと、同市の菜の花ホールで講演会を実施した。専門図書館司書で安房地域の図書館活動について調査研究をする関和美氏を講師に、27人が耳を傾けた。
「館山市図書館のあゆみ~これまで・いま・これから~」と題した講演で、全国と千葉県の図書館活動の移り変わりを示しながら、同館での図書館活動を郷土資料をもとに展開した。
館山市図書館が現在の場所に移転して50年の節目を迎え、これまでの歴史を振り返ろうと、同市の菜の花ホールで講演会を実施した。専門図書館司書で安房地域の図書館活動について調査研究をする関和美氏を講師に、27人が耳を傾けた。
「館山市図書館のあゆみ~これまで・いま・これから~」と題した講演で、全国と千葉県の図書館活動の移り変わりを示しながら、同館での図書館活動を郷土資料をもとに展開した。
10月29日(土)30日(日)10時~15時(日時指定制)
会場:旧県立安房南校等学校
見学会はホームページの専用フォーム、または往復はがきで応募する
締切は10月11日(火)消印有効。
安房地域では1994年から28年にわたり、高校生と市民によるウガンダの子どもたちへの支援と交流を続けている。高校生たちの国際貢献活動は旧安房南高校に始まり、安房高校JRC(青少年赤十字)部を経て、現在は安房西高校のJRC部が引き継ぎ、館山総合高校にも友情の輪が広がっている。
県指定有形文化財の旧県立安房南高校木造校舎(館山市北条)の見学会が29、30日に開催される。台風被害、コロナ禍を経て4年ぶりに現地での開催となる。定員は午前、午後各200人(1組4人まで)で、事前申し込み、日時指定制で入場は無料。11日まで受け付けている。
木造校舎は、古い日本の木造建築と当時の新しい西洋建築の要素を融合させ、1930年に建てられた。建設当時の様子をよくとどめており、昭和初期の県の学校建築の姿を今に伝えているとして、95年に県の有形文化財(建造物)に指定されている。
ウガンダの子どもたちを支援する「ウガンダコーヒー月間」が、今年も10月1日から始まる。飲んだり、購入したりすることで支援につながる寄付付きのキャンペーンで、安房地域の26店舗と習志野市の1団体が参加している。
77年前の太平洋戦争末期、日本軍は本気で本土決戦に備えていた。その一端を見せてくれる遺跡が千葉県館山市の海水浴場の近くにある。特攻艇「震洋」が発信するはずだったスロープである。遠浅の海に突き出たコンクリートの台は、教えられなければ見過ごしてしまいそうだ。
震洋は木製のモーターボートに爆薬を乗せた「兵器」で、敵艦に向かい、乗組員ごと自爆する。「近隣のまちでも船大工たちが造っていたといいます」と、NPO安房文化遺産フォーラムの池田恵美子さんが教えてくれた。
6隻の震洋がここに配備されたのは1945年8月13日。すぐに爆薬を積み、いつでも出て行けるようにした。そんな特攻艇や人間魚雷、特攻機などの出撃地が日本の各地にあった。
岡本喜八監督の映画「日本の一番長い日」は戦争末期、降伏か、本土決戦かで揺れる首脳部を描いている。ある幕僚が徹底抗戦を主張する場面がある。「あと2千万の特攻を出せば、日本は必ず勝てます。男子の半分を特攻に出す覚悟で戦えば」
狂気にしか思えないが、それに近いことが考えられていたのだろう。爆弾を抱えて走り、戦車の下に潜りこんで自爆する。そんな訓練も各地でなされていた。竹やりで戦えというのも特攻と何も変わらない。
出撃が死を意味する特攻は、異常な戦闘行為である。しかしそれは、もしかしたら戦争の本質をグロテスクに示しているだけなのかもしれない。強制的に国民の命を差し出させるという戦争の本質を。
横浜市の荏田南中学校2年生214人が、館山市に平和学習のため来訪。NPO法人安房文化遺産フォーラムの講話を聞き、赤山地下壕(ごう)跡などを見学した。
本来は1年生時の昨年6月に計画されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2度延期。まん延防止等重点措置の解除を受けて実現した。
生徒らは、事前に映像で安房地域の戦争遺跡などについて学んだ上で、5月17、18日の2日間の日程で来訪。初日は、同フォーラム共同代表の池田恵美子さんの平和講話に耳を傾け、2日目は同フォーラムスタッフのガイドで赤山地下壕跡、掩体壕(えんたいごう)を見学し、平和への思いを深めた。
同校学年主任の山口大輔教諭は「2016年に社会科教員研修で来訪し、ぜひ生徒たちにも体験させたいと思ってから6年目でようやく実現した。生徒たちも平和への理解を深め、良い機会になった」と話している。
27、28日には、1年生200人も訪れることとなっているという。
館山市の安房神社で27日、海軍落下傘部隊慰霊祭が執り行われた。関係者の家族ら約10人が参加し、祖国に尽くした英霊に祈りをささげた。