知恵袋講座

【56】120925増岡鍠治さん*鋸南よい演劇を観る会のあゆみ

知恵袋講座56回目


語り手=増岡鍠治さん
テーマ=鋸南町よい演劇を観る会のあゆみ

参加費=200円(茶菓子・資料代)


戦跡ガイドや鋸山ガイドで活躍される増岡さんは、1987年以来続いている「鋸南町よい演劇を観る会」のリーダーです。10月14日には『満月の人よ』(村井国夫ほか出演)を上演予定。

【55】120828小谷福哲さん*青木繁が滞在した明治期の小谷家と富崎村

知恵袋講座55回目


語り手=小谷福哲さん
テーマ=青木繁が滞在した頃の小谷家

参加費=200円(茶菓子・資料代)


青木繁が滞在し名画《海の幸》誕生の家として知られる小谷家住宅(館山市指定文化財)では、最近、明治期の重要な資料が発見されました。若当主が、古文書などからみえてきた当時の様子や、青木繁の生まれ故郷・福岡県久留米市の皆さんとの交流などをご報告します。

特に、近代日本水産業の祖・関澤明清から贈られた書簡と「重要水産動植物図」は重要な新発見です。青木繁が親友・梅野満雄に宛てた書簡に魚介の名が多数書かれているのは、おそらくこの絵図を眺めてその名を覚えたのかもしれません。

【54】120725河辺智美さん*ウガンダ安房南の視察

知恵袋講座54回目


語り手=河辺智美さん
テーマ=安房からウガンダの交流・支援活動

参加費=200円(茶菓子・資料代)


愛沢授業実践をきっかけに旧安房南高校生から始まったウガンダ支援活動は、安房平和のための美術展など地域に根付いて20年になります。東洋大学国際地域学部4年の河辺さん(安房高出身)が、昨年ウガンダ研修で視察訪問した見聞報告をします。

【53】120626村上吉夫さん*ドーム球場の設計に携わって

知恵袋講座53回目

 

語り手=村上吉夫さん
テーマ=ドーム球場の設計に関わって

参加費=200円(茶菓子・資料代)

 

映画『赤い鯨と白い蛇』の撮影地になった旧小原家には、勝海舟や副島種臣の直筆の書などお宝がたくさん。現在のご当主・村上吉夫さんは、後楽園はじめ福岡ドームなど、全国のドーム球場の建設に関わってきた設計士です。

【赤旗】120422*敵船への滑り台〜戦争遺跡を歩く⑧

敵船への滑り台〜戦争遺跡を歩く⑧

水上特攻挺「震洋」基地跡 千葉県館山市

(しんぶん赤旗2012.4.22付)

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東京湾口部に位置する千葉県館山市には、太平洋戦争末期、米軍上陸を想定して海軍特攻部の数多くの基地がつくられました。

東京湾沿いにある小さな漁港・波佐間は、水上特攻挺「震洋(しんよう)」の出撃センターでした。1人乗りの震洋は全長5メートル、重量約1トン。300キログラムの爆薬を積んでモーターボートのように敵の上陸用船舶に突進し、体当たりするためにつくられたものです。

砂浜にはコンクリート製の緩やかな滑り台が海に向かって突き出しています。震洋が海に発進するためのスロープです。南房総の戦争遺跡を調査している「安房文化遺産フォーラム」の愛沢伸雄代表は「搭乗員の多くは特攻に志願した18歳前後の若者たちで、波佐間基地には176人が配属されました」と話します。

滑り台から200メートルほど離れた山すその深い藪を分け入ると、防空壕のような穴がいくつも掘られています。ここから海岸まで運ばれ滑り台から発進する予定でした。

「1945年8月13日にやっと6隻が基地に配備され出撃態勢をとったなかで特攻隊員たちは敗戦を迎えました」(愛沢さん)

民家にまぎれてつくられた波佐間の特攻機地のように、南房総では軍事要塞と日常が一体化し、人々は厳しい監視下の生活を余儀なくされました。

その典型例が「花作り禁止令」です。南房総で盛んだった花作りは不要不急とされ、サツマイモや麦畑に変えられました。花の球根や種は焼却され、苗も抜き取られました。

しかし、農民たちはひそかに苗・種を隠し、今日の房総の花作りにつなげていったのです。「この民衆の抵抗も戦争に対する勇気あるたたかいの一つだと思います」(愛沢さん)

(寺田忠生 随時掲載)

 

問い合わせ「安房文化遺産フォーラム」 awabunka@awa.or.jp 0470(22)8271

【51】120424高橋博夫さん*終戦時の米占領軍上陸と直接軍政
【講師】高橋博夫さん(元館山市教育長)
【テーマ】終戦時の米占領軍館山上陸と「4日間」の直接軍政

【茶菓子代】200円


館山海軍航空隊の近くに住んでいる高橋さん(元館山市教育長)は、米占領軍の上陸を目撃したばかりでなく、米兵や米軍医らとの交流をもつ証言者です。外務省の終戦連絡委員会の依頼により自宅で食事をふるまい、勤務していた西岬小学校に米兵を招いて授業を実践するなど、知られざる終戦時の様子を伺います。

【49】120228家城勇さん*大神宮七人様330回忌

【講師】家城勇さん

【テーマ】大神宮七人様330回忌

【茶菓子代】200円


江戸時代、館山では3つの農民一揆が起きています。里見氏が改易され、幕府領となった旗本・河野三左衛門の厳しい支配体制に対して、農民は江戸の河野家に嘆願したが聞き入れられず、奉行所に越訴したものの、代表7人は処刑されてしまいました。1672(寛文12)年の出来事は「大神宮七人様」といわれ、後に「万石騒動」にも影響を与えたようです。2011年11月、大神宮区では330回忌法要を行ない、供養碑を改修しました。家城さんは実行委員会の副会長です。