会の目的とそのねらい

≪目的≫

名称「里見氏稲村城跡を保存する会」とし、会の目的を以下とする。

① めざすこと

「里見氏城郭群の国指定史跡をめざす」とともに、安房の文化遺産から地域を学び、文化遺産を後世に伝えていく役割を担う。

② そのねらい―地域の文化遺産を残すために

(a)「活用する」

21世紀に入って、安房の文化遺産のひとつである「里見氏城郭群」の国指定史跡化をすすめ、安房の歴史的風土の保存・再生の起爆剤とするとともに、文化遺産の活用の場を創造していく。

(b)「伝える」

地域文化の保存と再生を視点に、里見氏関連文化財など安房を代表する文化遺産をはじめ、安房の歴史的な環境や風土をあらわす文化遺産についても学ぶとともに、地域に根ざす市民の立場から後世に文化遺産を伝える文化活動を積極的に展開する。

(c)「学ぶ」

いままで取り組んできた戦国期里見氏城郭群の文化財に加えて、海洋に関わる考古・古代遺跡をはじめ、里見氏前史の中世城館跡や、近世の陣屋遺跡・海防遺跡、近代の戦争遺跡、さらには地域にある様々な構造物(道路・港・用水路・橋・溜め池・トンネル・炭焼き・製鉄鍛冶・海産物加工場・製材造船など)の産業遺跡などを調査研究しながら、安房が房総半島南端にあることでの歴史的文化的特性を学びつつ、安房の歴史的環境や文化遺産への認識を広げる。その際、安房の歴史が東国史や列島史のなかで、どのように位置づけられるかも視野に入れる。