お知らせ

第18回戦争遺跡保存全国シンポジウム神奈川県川崎大会
『今こそ戦争遺跡を平和のための文化財に!』

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第18回戦争遺跡保存全国シンポジム神奈川県川崎大会

日程=2014年8月16日(土)から18日(月)
会場=明治大学生田キャンパス 中央校舎教室


〇16日(土)13時開会

【記念講演】丹羽宇一郎氏(前中国大使)

「アジアの平和と日中関係のこれから」

18時=全国交流会(柏屋)


〇17日(日) 9:15〜 分科会(中央校舎)

・第 1 分科会「保存運動の現状と課題」

・第 2 分科会「調査の方法と整備技術」

・第 3 分科会「平和博物館と次世代への継承」


◯フィールドワーク

A=登戸研究所事前案内(参加費無料)16日午前10時 明治大学平和教育登戸研究所資料館集合(12時終了)

B=日吉台地下壕案内(参加費800円)18日(1)午前9時 (2)午後1時 東急東横線日吉改札口→日吉台地下壕

C=陸軍歩兵101連隊(東部62部隊)と溝の口演習場のあとを…東急田園都市開発の背景を探る(参加費4000円 バス代含む)

18日9時30分 東急田園都市線宮崎台駅改札集合(渋谷から24分、溝の口から5分)、東部62部隊跡(お化け灯籠)、溝の口演習場など。

D=東京大空襲(69年前)と第五福竜丸事件(ビキニ被爆から60年)を考える(参加費6500円)18日午前9時 東京駅鍛冶橋駐車場集合貸し切りバスで案内、午後16時10分終了

E=東京多摩地域の戦争遺跡(調布飛行場、日立航空機立川工場変電所など)を探る(参加費 バス代4000円、食事代別)18日午前9時30分三鷹駅北口集合、午後4時立川駅で解散


ご案内 詳細 参加申込書

(申込、払込締切7月31日)

登戸研究所保存の会

日吉台地下壕保存の会

【65】140527町田珠実さん*娘が語る元落下傘兵の版画家・秋山巌
語り手=町田珠実さん
テーマ「娘が語る元落下傘兵の版画家・秋山巌」

日時=2014年5月27日(火)13:30〜

参加費=200円(茶菓子・資料代)


山頭火やフクロウの版画家として知られる秋山巌画伯は、海軍初の落下傘部隊員として1941(昭和16)年9〜12月に館山海軍航空隊で降下訓練を受け、12月に台湾を経て、翌年2月にティモール島クーパン奇襲攻撃に参加。’43年には館山海軍砲術学校で陸戦訓練を受けて南洋に赴き、サイパンで終戦を迎える。従軍中も得意の絵を描いて注目され、戦後は太平洋美術学校で坂本繁二郎に師事、後に棟方志功の門下生となり、棟方を見出した柳宗悦や河井寛次郎らの薫陶も得ている。墨絵の印象に近い作風が高く評価され、イギリス大英博物館にも所蔵されている。長女の町田さんから話を伺う。

NPOだより№59〜2014.4.22

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・会費入金のお知らせ

・安房文化遺産フォーラムに館山市から感謝状

・ツバキ剪定教室in椿の里・小原家庭園

・知恵袋講座:娘が語る元落下傘兵の版画家・秋山巌

・ヘリテージまちづくり講座:青木繁「海の幸」記念碑を制作した建築家・生田勉

・「海の幸」を描いた小谷家住宅、念願の修復工事着工へ

・赤山地下壕跡ガイドサービス

・ツアーガイド&講演のスケジュール

・光風会展で笹子さん7年連続入選

・かにた婦人の村ボランティア募集

・安房西高校JRC部ウガンダ支援バザー

・資生堂創業者・福原有信90回忌墓参ツアー

【房日】140418*「海の幸」小谷家住宅、修復工事へ

「海の幸」描いた小谷家住宅 念願の修復工事着工へ 館山

保存活動で資金ねん出

工期2年 完成後に一般公開

(房日新聞2014.4.18)

近代日本美術史で最も著名な洋画家の一人、青木繁が代表作の「海の幸」を描いた館山市布良の小谷家住宅を当時の姿に復元し、一般公開するための工事がスタートする。小谷家と同住宅の保存活動を展開する2つの市民団体が15日、記者会見で明らかにした。工期は27年12月までで、翌28年4月に公開を始める計画という。

小谷家住宅は明治期に建てられた木造瓦ぶきの平屋。明治37年夏、東京美術学校(現東京芸術大学)を卒業して間もない青木が友人を伴い滞在し、海の幸を描いたことは広く知られている。

「小谷家なくして海の幸の誕生はなかった」として、小谷家の小谷福哲(ふくあき)さん、地元の呼びかけで発足した青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会、日本美術界の有志でつくるNPO法人青木繁「海の幸」会の3者が、保存・公開に向けた活動を展開。平成21年10月に同住宅は市の有形文化財に指定された。

同NPOの積極的な支援をはじめ、館山市が予算化した文化財修理補助金とふるさと納税を活用した支援基金の補助金により、全体事業費4602万円のうち2660万円のめどが立ったとして工事に着手する運びとなった。

記者会見で経緯を説明する小谷福哲さん(右)

工期は2年で、まずは現在も同住宅で生活する先代夫婦の転居先として、隣接する倉庫を増改築。その後、傷みの激しい屋根を解体して修復、昭和40年ごろに建て増した西側の台所や風呂などを撤去して、建築当時の姿に戻すという。

「目標額の半分のめどが立ち、修復工事に着手することになった。多くのみなさんから協力をいただき感謝したい。わが家を青木繁の『海の幸』誕生の家として後世に残せることを光栄に思う」と福哲さん。

保存する会の嶋田博信会長は「念願の工事が始まる。一般公開で全国から大勢の人が訪れ、布良がにぎやかになってくれれば」と、期待を膨らめる。海の幸会の吉岡友次郎事務局長は「まだまだ資金的には苦しいが、修復・公開に向け動き出してうれしい」などと話していた。

【写真説明】

①当時の姿に復元される小谷家住宅=館山

②記者会見で経緯を説明する小谷福哲さん(右)

【房日】140417*笹子三喜男さん光風会展入賞

光風会展で7年連続入選

笹子三喜男さん志野焼きオブジェ

(房日新聞2014.4.17)

全国から絵画や工芸作品を集める公募展「第100回記念光風会展」で、館山市上真倉の笹子三喜男さん(55)の志野焼きのオブジェ「心包む」(高さ45センチ)が入選した。昨年の奨励賞を含み、7年連続の入選となった。

オブジェの副題は「従軍慰安婦に捧ぐ」。制作について「かにた婦人の村の創設者・深津文雄牧師は、自らを『低点の人』と呼び、悲惨な女性の人生を真っ向から受け止めた。牧師は亡くなったが、館山にはすごい男がいたことを覚えておきたい。そう思うひとりとして、この作品を館山から発信した」と笹子さん。

多摩美術大学多摩芸術学園で陶芸を学び、家業の木工所を継ぎながら自宅に「海山坊窯」をかまえ作陶に励み、陶歴は35年。笹子さんは「たくさんつくるより、これはといえるものを仕事の合間につくっている。今後もメッセージのある作品をつくっていきたい」と話していた。

光風会公募展は、今月29日(22日は休館)まで東京・六本木にある国立新美術館で開かれている。

【房日】140403*資生堂創業者福原有信90回忌墓参ツアー

東京から40人が墓参ツアー

資生堂創業者の福原有信90回忌で 館山

(房日新聞2014.4.3付)

館山市(旧松岡村)出身で資生堂創業者の福原有信の没後90年の命日にあたる3月30日、東京・中央区の「小塚大師研究会」のメンバー40人が墓参ツアーで同市を訪れた。地元のNPO法人安房文化遺産フォーラムの池田恵美子さんがガイドとなって、中央区と館山のつながりなどの歴史文化を紹介した。

中央区月島で電気店を営む保田清さんは旧制安房中学(安房高校)の出身で、関東厄除け三大師のひとつである小塚大師をもっと多くの人に知ってほしいと願い、月島周辺の町内会に呼びかけ、元区議の矢吹和重さんとともに幹事となって同研究会を発足。これまでにも小塚大師の参拝を実施しているが、今回は、同じ中央区の銀座で資生堂を創業し、関東大震災の復興にも尽力した福原の90回忌参拝とともに、その遺志を受け継ごうという趣旨でツアーが企画された。

一行は福原の長女・とりが嫁いだ市内の館山病院で、初代院長・川名博夫、その女婿である2代目院長・穂坂与明、川名のおいで3代目院長の川名正義の銅像を参拝。同院健康友の会の諫川正臣会長から、転地療養していた画家の中原淳一について紹介があった。

福原のふるさと松岡区では、福原家分家の福原勇さんや早川萬専区長ら「福原有信を語り継ぐ会」の歓迎を受け、福原が明治44年に鳥居を奉納した松岡八幡神社を見学。小塚大師では、法話と護摩たきの後、本堂裏の墓所を参拝。墓石は「福原之墓」とされ、先祖代々の戒名と命日、俗名、出身地などが刻まれ、福原有信と妻・徳の名もある。その後、休暇村で昼食交流会があり、親睦を深めた。

池田さんらの案内を聞いた参加者らは、「知らないことばかりで感激した」「今日来られなかった町内会の人たちにもぜひ紹介したい」と言っていた。なかには布良や千倉など安房地域出身の参加者もあり、「先祖のことも改めて知ることができた」と喜んでいた。

【写真説明】福原家の墓所がある小塚大師を参拝した研究会メンバー=館山

NPOだより№58〜2014.3.10

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◆館山市長から感謝状

◆福原有信・没後90年記念参拝

◆ウガンダ支援バザーの準備〜物品仕分け作業

◆ツアーガイドスケジュール

◆2014年のスケジュール

◇NPO10周年記念・椿の里ガーデンパーティ

【報道】

・郷土の偉人の功績語る〜資生堂創業者福原有信

・高評価得た館山まるごと博物館シンポ

【房日】140409*安房文化遺産フォーラムに感謝状

安房文化遺産フォーラムに 感謝状贈る 館山

赤山地下壕ガイド10年の功績

(房日新聞2014.4.9)

館山市は6日、館山海軍航空隊赤山地下壕跡=同市指定史跡=のガイド活動など、戦争遺跡の保存と活用を通じて市の文化活動に貢献しているとして、NPO法人安房文化遺産フォーラム(愛沢伸雄代表)に感謝状を贈った。

赤山地下壕は平成16年4月1日から一般公開され、今年で10年となる。同NPOは、当初から見学者に対し同地下壕のガイドを続けている。

感謝状の贈呈は、同地下壕に隣接する豊津ホールで行われ、金丸謙一市長は「地下壕を整理することから始まり、苦労をしながら多くの人が訪れるようになった。みなさんのおかげ。今後も尽力いただきたい」などと賞状を手渡した。

愛沢代表は「ガイドを始めたころは、これほど盛り上がるとは思っていなかった。このような感謝状を受け本当にうれしい」と語り、この日集まった21人の会員と共に10年の歩みを振り返っていた。

【写真説明】感謝状を受けたNPOのメンバー=赤山地下壕前で

南房総平和フェスティバル2005〜子どもたちに平和を手渡そう

南房総平和フェスティバル2005〜子どもたちに平和を手渡そう!

「戦後60年」の節目に、安房地域で平和を希求する諸団体が手をつなぎ、

大きな波を広げていこうと、企画を結んでいきます。

多くの皆さんのご参加をお待ちしています。


①”平和・交流・共生”のための「戦後60年」資料展

〜戦時下における安房とアメリカ日系人…たてやま夕日海岸ホテル

房総とアメリカにかかわる親善友好と戦争の歴史資料展 7月〜9月

○アメリカ移住した房総アワビ海士、アメリカ日系人強制収容所


② 安房反核フェスティバル……館山コミュニティセンター 7月1〜30日

○映画『第五福竜丸』

○講演:犬石又七氏「ビキニ事件の真実」(元第五福竜丸乗組員)

○講演:奥田治郎氏「被爆体験談」

○展示:子どもの平和ポスター、劣化ウラン写真パネル


③ 安房地域母親大会〜子どもたちに平和を手渡そう……南総文化ホール 7月9日

○講演:きくちゆみ氏「鴨川の女性が世界に呼びかけたこと」

○講演:天羽道子氏「自らの体験を通じて日本の加害の歴史を考える」

○講演:池田恵美子氏「南房総にあった戦争を子どもたちにどう伝えるか」


④ 郷土教室〜館山に戦争があった頃……館山地区公民館 7月16・24・31日

○館山地区にのこる戦争遺跡めぐり(赤山地下壕と掩体壕)

○お話:利渉義宣「館山の浜のうつりかわり」&田辺世勢夫「黒松の年輪」

○お話:松苗禮子「館山小学校と青い目の人形」


⑤ 平和映画祭『ひめゆりの塔』上映会……南総文化ホール 7月17日

1953年今井正監督により制作された、平和祈念の不朽の名作。千葉県内で撮影されたと言われている。


⑥朗読劇「この子たちの夏」……南総文化ホール 7月24日

被爆した母子の手記を、地元の朗読グループメンバーが上演。


⑦「たてやま日韓子ども交流事業」……白百合学園音楽ホール他 7月26〜29日

韓国・浦項(ポハン)製鉄西初等学校の子どもたち20名が来日し、館山に民泊。「四面石塔」や戦跡などのふるさと探検、沖ノ島自然体験、国楽&和太鼓の音楽などを通じて、子ども同士の国際交流を行なう。外務省「日韓友情年」認定事業。


⑧終戦記念日 平和祈念講演会……館山商工会館大ホール 8月15日

○講演:岩田行雄氏「検証・憲法第9条の誕生」


⑨第1回安房・平和美術展……枇杷倶楽部ギャラリー/アートスペース風 8月26日〜9月1日

安房地域在住の芸術家による、平和祈念のチャリティ展覧会。


⑩「虹のかけ橋〜ウミホタルとアワビがむすぶ日米交流」

第一部=合唱組曲『ウミホタル〜コスモブルーは平和の色』初演

第二部=講演&日米対談「太平洋をわたった房総のアワビ漁師たち」

……南総文化ホール 9月3日

1945年、館山に本土上陸をしたアメリカ占領軍は、本土では唯一の直接軍政(4日間)を敷き、戦後日本をスタートさせた。明治期よりアメリカ・カリフォルニア州モントレーに移住していた房総のアワビ漁師(海士)たちは、太平洋戦争になると、強制収容所に入れられ、対日情報部隊としてアメリカ占領軍の館山上陸作戦にかかわった可能性も推測されている。アメリカ占領軍上陸から60年目にあたるこの日、モントレーから日系移民研究者サンディ・ライドン博士一行が来日。平和祈念とともに、日米合同による調査研究のシンポジウムを開催する。カリフォルニア生まれの堂本暁子千葉県知事も英語対談をおこなう。

館山に多く棲息するウミホタルは、戦時中、軍事利用目的で子ども達が採取を命じられていたという。このエピソードと幻想的な美しさに心うたれた作詞家大門高子氏と、ミュージカル『ぞうれっしゃがやってきた』の作曲家藤村記一郎氏によって、合唱組曲『ウミホタル〜コスモスブルーは平和の色』が昨年5月に作られた。発祥の地・館山では市民による合唱団を結成し、日米シンポジウムの歓迎演奏を兼ねて初演を行う。千葉県文化振興財団の共催。