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3/7~8=無言館と梅野記念絵画館ツアー2日間

◆春の信州、館山ゆかりの美術館を訪ねる旅

〜無言館と梅野記念絵画館ツアー2日間〜

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戦没画学生慰霊美術館「無言館」には、志なかばで戦場に散った画学生たちが遺した絵画や彫刻などが展示されており、なかには館山海軍砲術学校に所属した若者の遺作品もあります。昨年夏、館山市の南総文化ホールで開かれた無言館主・窪島誠一郎氏の講演会では、心を動かされた来場者より「ぜひ無言館を訪れたい」という声が多数寄せられました。

また、明治の画家・青木繁が滞在した館山市布良の小谷家住宅は、昨年秋に館山市指定文化財となりました。青木繁は親友・梅野満雄に宛てた絵手紙で、布良・相浜・平砂浦… などこの地の素晴らしさを絶賛し、『海の幸』の大作に取り組んでいることを報告しており、その絵手紙は「梅野記念絵画館」に収蔵されています。

今春、館山にゆかりの深い信州の美術館を訪ねる旅を企画しました。

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■旅行日=平成22年3月7日(日)〜8日(月) 定員40名

■旅行代金=おひとり様25,000円 (2名1室の洋部屋利用)

※1人部屋のご希望は3,500円増しで承ります。美術館入館料を含みます。

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■日程 コース 食事

【3/7(日)】

館山発7:00=東京湾アクアライン・海ほたる(休憩)=高坂SA(休憩)=佐久市内(昼食)=梅野記念絵画館(見学)

=信州松代ロイヤルホテル16:00頃着

・食事=朝 × 昼 ○夜 ○

【3/8(月)】

ホテル8:30=無言館・信濃デッサン館(見学)=上田市内(昼食)=上里SA・三芳PA・市原SA(休憩)=館山着18:30頃

・食事=朝 ○ 昼 ○ 夜 ×

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■旅行日=平成22年3月7日(日)〜8日(月)

■旅行代金=25,000円(2名1室、シングル使用は3,500円UP)

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◇無言館・信濃デッサン館◇

*長野県上田市古安曽山王山3462*

「無言館」は、アジア太平洋戦争で没した画学生の慰霊を掲げて、平成9年に信濃デッサン館の分館として開館された美術館です。館主の窪島誠一郎さんは作家でもあり、戦没画学生の生涯を描いた著作や生き別れていた実父・水上勉との再会を綴った作品で知られています。昨夏の館山講演が縁となって、千葉市在住の遺族より戦没画学生の遺作が無言館に寄贈されました。ツアー訪問時には、窪島館主のお話が伺えるように依頼中です。乞うご期待!

左の作品「婦人像」(無言館展示)の作者は、島根県出身の小柏太郎(おがしわたろう)さんです。昭和18年9月に東京美術学校鋳金科を繰り上げ卒業の後、館山海軍砲術学校に入隊。昭和20年3月15日フィリピン・クラーク地区において戦死。享年25歳。

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◇梅野記念絵画館・ふれあい館◇

*長野県東御市八重原935-1芸術むら公園*

日清戦争の始まった明治37年夏、東京美術学校を卒業した青木繁は、画友の坂本繁二郎・森田恒友・福田たねとともに、房州布良の小谷家に滞在し、後に重要文化財となる「海の幸」を描きました。同じ郷里(福岡県久留米)出身の親友・梅野満雄に宛てた絵手紙4枚には、館山の素晴らしさが綿々と綴られています(梅野記念絵画館所蔵)。

一昨年秋、館山市富崎地区コミュニティ委員会を中心に「青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会」が設立され、昨秋には小谷家住宅が館山市指定文化財となりました。梅野隆館長も「保存する会」発起人のおひとりです。106年前に館山から送られた青木繁の絵手紙とともに、私たちを心待ちにしてくださっています。

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◇コラム〜信州上田と房州館山をむすぶ芸術家

…山本鼎と倉田白羊…

山本鼎(明治15-昭和21)は信州上田を中心に民衆の芸術運動をすすめた版画家・洋画家。東京版画倶楽部・日本創作版画協会を設立、「版画」という語の生みの親といわれる。大正5年フランス留学の帰途に立ち寄ったモスクワで児童美術と農民美術にふれ、帰国後に「児童自由画教育」を推進した。子どもの表現力向上に大きく貢献し、クレパスも考案した。また、農村の文化と経済の繁栄を目ざし、農閑期の農民に副業として「農民美術」を奨励。戦後、農民美術は地場産業として定着、昭和57年に長野県伝統的工芸品の指定を受けている。

倉田白羊(明治14-昭和13)は、生涯の盟友である山本鼎の提唱する2つの大きな美術運動に賛同、重要な役割を果たした。大正5年の朝鮮・満州旅行を契機に、風景画へ転向。大正6年より館山に居住、「布良」「那古の山」などの水彩画を描く。白羊のもとに集まった小学校教師らに、従来の美術教育ではなく、自らの感性で表現する自由画を奨励する。千葉師範で研究会がもたれ、県下に自由画が広まる。房州北条で自由画展を開催、鼎も来房し意見を交す。大正11年に鼎の要請で上田へ移住、日本農民美術研究所の副所長に就任、本格的な農民美術の教育を始める。上田移住後も時々房州を訪れ、美術教育に尽力。白羊の妻・栄子は房州写生旅行中に知り合った網元の娘だが、明治期に房州根本から米国モントレーに移住したアワビ漁師の先駆者である小谷源之助・仲治郎兄弟の実妹だということも見逃せない。

100327*エコウォーク富崎


■エコウォーク〜青木繁が《海の幸》を描いた館山の漁村を歩くコース

⇒⇒「エコウォーク」とは…


【日時】2010年3月27日(土)

【参加費】5,000円(昼食)

【概要】青木繁が滞在した小谷家住宅(館山市指定文化財)や、没後50年に建立された「海の幸」記念碑など、ゆかりの地をめぐります。真っ青な大海原を眺めながら地元のガイドとともに歩き、かつて若き画家が同じ漁村を闊歩した様子に思いを馳せていただきます。昼食は豊かな海の恵みをご提供します。【所在地】千葉県館山市富崎地区

【距離・所要時間】約4km・約4時間

【距離】約4km、4時間

【コース】安房自然村→小谷家住宅(館山市指定文化財)→布良崎神社→《海の幸》記念碑

→阿由戸の浜→「安房節・鮪延縄漁発祥」碑→相浜漁協(昼食:魚介の磯焼き)

→相浜神社→平砂浦ふれあいショップ

【主催】たてやまエコウォーク協議会

【ガイド】NPO法人安房文化遺産フォーラム

【協力】館山市富崎地区コミュニティ委員会/青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会


【レポート】⇒下記サイトをご参照ください。

*Blog布良・相浜の漁村日記⇒http://ameblo.jp/mera-aihama/entry-10492940443.html

*Blog安房国再発見⇒http://ameblo.jp/awabunka1/entry-10494625221.html

*エコウォーク事務局日記⇒http://ecowalk.weblogs.jp/blog/2010/03/post-5060.html


※34名が参加しました。参加費から、青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会にドネーション17,000円をご寄付いただきました。ありがとうございました。



※次回開催は、5月29日(土)の予定です。

3/6=映画『いのちの山河』上映会

陸の孤島・豪雪の無医村であった岩手県沢内村は、多病多死に苦しんでいました。深澤晟雄村長は「人間尊重、生命尊重こそが政治の基本である」として、昭和35年から老人と乳児の医療費無料化を実現しました。その結果、全国初の「乳児死亡率ゼロ」を達成し、「自分たちで生命を守った村」として知られています。この実話をもとに、映画『いのちの山河〜日本の青空Ⅱ』は制作されました。

現在、医療課題をかかえる安房地域に暮らす私たちも、この映画からヒントを得て、市民の力で何ができるのか、一緒に考えてみましょう。

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■日時=平成22年3月6日(土)第一部14:30/第二部18:30

■会場=千葉県南総文化ホール大ホール

■チケット=前売券1,000円 (当日券1,500円)

■取扱=安房医師会協賛病院、南総文化ホール、宮沢書店、Books松田屋、鴨川書店、小高記念館

■主催=安房の地域医療を考える市民の会(問合FAX:0470-22-8271)

■後援=安房医師会

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■ごあいさつ=安房医師会長・宮川 準

安房地域では、館山准看護学校と安房看護専門学校が相次いで閉校となり、すでに進んでいた看護師不足問題が深刻になりつつあります。病床数と看護師数は法律で定められているため、患者さんの入院を受け入れられなくなるばかりでなく、介護施設でも十分な対応ができなくなってしまいます。ますます高齢化の進む安房地域では、若者の進路や中高年の再チャレンジとして、看護職への人材養成が急務となっています。私たち医師がどんなに頑張っても、地域内で看護師を育てなければ、医療崩壊となりかねません。『いのちの山河〜日本の青空Ⅱ』上映会を契機として、市民と医療従事者と行政がひとつになって力を合わせ、健康で安心な地域づくりを実現するためにも、皆さんとともに解決策を考えたいと思っています。 ご家族ご友人をお誘い合わせのうえ、ひとりでも多くの方にご鑑賞いただけますようご協力のほどお願い申し上げます。

【ちばDC】城山公園&赤山地下壕の無料ガイド

ちばデスティネーション・キャンペーン特別企画

【期間】2007年2〜4月毎週日曜日10:00〜12:00

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■城山公園(館山城跡)無料ガイド

(集合)城山公園駐車場広場のシンボルタワー前

「館山」の地名の由来になっている城山は、戦国大名里見氏の居城跡として知られています。実際に里見氏がここに住んだのは、天正18(1590)年から25年ほどの間ですが、山麓からは、それ以前の室町時代のものである五輪塔や陶磁器も見つかっています。

江戸時代に入ってすぐに、里見忠義が伯耆国(鳥取県倉吉市)に移されると、館山藩は廃藩となり、館山城も取り壊されました。その後江戸時代の末に、旗本だった稲葉氏が新たに館山藩をたてて、この地に陣屋を築きます。第二次世界大戦中には高射砲陣地となったため、山頂が7m削られ周辺も破壊されましたが、近年、城山公園として整備されています。

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■赤山地下壕無料ガイド

(集合)赤山地下壕受付・豊津ホール

太平洋に突き出て、東京湾の入口にあたる房総半島南部は、東京湾要塞地帯と呼ばれ、海軍の重要な施設がたくさん造られました。戦争末期には本土決戦に備え、7万人の兵隊が配備され、終戦直後には米占領軍3,500名が上陸し、本土で唯一「4日間」の直接軍政が敷かれた地です。

(注1)年末年始等の休壕日にあたる場合や、当方の都合により変更の場合もあります。

(注2)個人やグループ対象です。大型団体は、事前に有料ガイドをお申し込み下さい。

(注3)ガイドの要不要を問わず、10名以上の団体は事前に「入壕届」が必要です。

2/13~14=元気なまちづくり市民講座in富崎

元気なまちづくり市民講座
=3つの〝あ〟のまちづくり=

(国土交通省・平成21年度

「新たな公」によるコミュニティ創生支援モデル事業)

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■日時:平成22年2月13日(土)14日(日)10:00〜16:00

■会場:館山市富崎地区公民館

■参加費:無料(昼食代は各自負担500円:要予約)

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【13日(土)】

・「青木繁が愛した漁村の物語」池田恵美子

・布良・相浜ウォーキング

・昼食「おらがごっつお」…相浜漁協(要予約500円)

・「地域まるごと博物館」愛沢伸雄

・講話①齊藤ゆか(聖徳大学講師)

・参加者の自己紹介・感想・意見交換

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【14日(日)】

・講話②福留強(聖徳大学教授)

・グループ別意見交換

・昼食「おらがごっつお」…富崎館(要予約500円)

・グループ別発表

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房日新聞のレポート記事はコチラ

2/20~21=第43回千葉県歴史教育研究集会

第43回千葉県歴史教育者協議会研究集会
〜子どもと地域・社会科を考える〜

【日時】2010年2月20日(土)〜21日(日)

【会場】千葉大学けやき会館

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○地域実践報告=浅尾弘子(千葉支部)
「高校生が語る歴史と現在〜わたしたちは発言する」

○記念講演=武藤拓也(国士館大学)
「21世紀社会科のめざすもの〜生活と授業は切り結べるか」

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【地域分科会】愛沢伸雄
「“平和・交流・共生”の地域づくりのために〜いま求められる市民活動とは」

【平和分科会】池田恵美子
「環太平洋世界の半島から見る“平和・交流・共生”のネットワーク」

【ワークショップ】

・東京情報大学制作の戦争遺跡紹介ビデオ上映と平和学習の実践

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(参加費)

・市民・学生1,000円/教員2,000円/高校生以下は無料
・懇親会費4,000円

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※詳細は下段添付のPDFファイル参照

1/23=版画家・秋山巌(元落下傘兵)トークショー

■版画家・秋山巌トークショー■

…館山の空を飛んだ海軍落下傘兵から、山頭火を描く版画家へ…

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※印刷用チラシは添付PDFファイルをご参照ください。

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【日時】2010年1月23日(土)

【開場】18:30

【開演】19:00

【会場】南総文化ホール

【入場料】500円

【チケット取扱】

・南総文化ホール・宮沢書店・Books松田屋・小高記念館

【主催】

NPO法人安房文化遺産フォーラム

秋山巌の小さな美術館ギャラリー馬美

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【プロフィール】あきやまいわお

1921(大正10)年生まれ。大分県竹田市出身。

千葉県松戸市在住。日本美術家連盟会員。

1941(昭和16)年落下傘部隊員として館山海軍航空隊で訓練の後、

横須賀鎮守府第三特別陸戦隊としてティモール島クーバンに降下。ラバウルで終戦。

1953(昭和28)年太平洋美術学校卒業。棟方志功、坂本繁二郎、布施梯次郎に師事。

独学にて民族学・仏教学・俳詩・陶芸・彫刻・水墨画を学び、俳人種田山頭火の世界を描く。

著書・画集:『木版画入門』『山頭火の世界』『化けものを観た』『日めくり山頭火』等多数。

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■秋山巌・木版画展

【会期】2010年1月19日(火)〜25日(月)10:00〜16:00

【会場】大巌院ギャラリー(館山市大網398)

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房日新聞記事はコチラ

090710=無言館・窪島誠一郎氏講演会

「無言館」からのメッセージ
窪島誠一郎 館主は語る
〜戦没画学生たちが いまに遺す いのちの叫び〜

… あと5分、あと10分、この絵をかきつづけていたい。
外では出征兵士を送る日の丸の小旗が振られていた。
生きて帰ってきたら必ずこの絵の続きをかくから・・・
安典はモデルをつとめてくれた恋人にそういいのこして
戦地に発った。しかし、安典は帰ってこなかった。 …
(窪島誠一郎著 『戦没画学生「祈りの絵」』〜日高安典より)

生を断ち切られるまで命を輝かせてキャンパスに向かい続けた
戦没画学生たちの、いまに残る無言の作品を展示した美術館
(長野県上田市)。

そこから聞えてくる平和・いのちへの絆、アートへの叫びを、
かつて軍都であった安房・館山の地で、
平和に今を生きる私たちはどう受け止めるべきか、
考えてみたいと思います。それが、彼らへ捧げる
レクイエム(鎮魂歌)になるのではないでしょうか。

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【日時】2009年 7月10日(金)

【開場】17:30【開演】18:00

【場所】千葉県南総文化ホール(小ホール)

【料金】500円 *チケットは南総文化ホールでお求めください。

【主催】窪島誠一郎氏講演会実行委員会 委員長:溝口七生

【共催】第15回安房地域母親大会、NPO法人安房文化遺産フォーラム

【後援】館山市、南房総市、鴨川市、鋸南町、各教育委員会、館山美術会、安房・平和のための美術展、安房反核フェスティバル、平和を願う千葉県美術家の会、千葉美術・九条の会、光陽会南房総支部、千倉絵画同好会、安房地区高校退職教職員の会、館山ユネスコ協会

【問合先】橋本 TEL0470-29-1290

・実行委員長:溝口七生
・事務局長:橋本芳久
・副実行委員長:齊藤陽子
・実行委員:愛沢伸雄、池田恵美子、田中房江、橋本新子、早川厚子、船田正廣

当日配布資料はこちら。

来場者の感想はこちら

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*2009.6.9朝日新聞はこちら。

*2009.6.30房日新聞はこちら。

*2009.7.5東京新聞はこちら。

*2009.7.8朝日新聞はこちら。

*2009.7.12房日新聞はこちら。