お知らせ

【房日】220128_アワビ漁師渡米の背景など紹介 南房総

アワビ漁師渡米の背景など紹介 南房総で31日まで

(房日新聞 2022.1.28付)‥⇒印刷用PDF

太平洋を渡った房総アワビ漁師と渡米前の資料調査&絵画展」が、南房総市岩糸のギャラリーMOMOで始まった。近年見つかった古文書の解読から、明らかになりつつあるアワビ事業の背景が、パネルや写真を通して解説されている。31日まで。

南房総市市民提案型チャレンジ事業に採択された房総アワビ移民研究所と、NPO法人安房文化遺産フォーラムの共催。

アワビ事業は、明治期に旧白浜町根本出身の小谷源之助、仲治郎兄弟がカリフォルニアに渡米し、モントレー湾で器械式潜水のアワビ漁に成功。同郷のハリウッド俳優、早川雪洲も兄がアワビ漁に参加していたことなど、海を越えた壮大なストーリーで知られる。

平成30年、仲治郎が帰国後に住んだ旧千倉町千田の旧宅から、同団体らが古文書数百枚を発見。31年から内容の調査を開始するが、保管していた建物が令和元年房総半島台風で全壊に。その後、関係者の尽力で約500枚の書簡などの復旧や解読が完了したという。

今回は、解読から新たに分かった実家の海産物問屋「金澤屋」の事業や兄弟に施した教育、明治期の水産業などを紹介。パネル13枚と、倉田白羊、故・溝口七生氏などゆかりの画家の作品4点、写真資料、機械式潜水具のヘルメットなどが展示されている。

同NPOの粕谷智美さんは、「これまで活躍した人々に注目されていたが、渡米の背景となる漁業者らの姿が明らかになりつつある。ぜひ多くの人にご覧いただきたい」と来場を呼び掛けている。

時間は、正午から午後4時まで。火、水、木曜日は休廊。問い合わせは、ギャラリーMOMO(0470―28―4621)へ。

太平洋を渡った房総アワビ漁師と渡米前の資料調査&絵画展

⇒ 印刷用PDF

日時=2022年1月21~31日 12~16時
(休廊=火水木曜)

会場=古民家ギャラリー&スペースMOMO
(南房総市岩糸1093、TEL0470-28-4621)

◎資料調査パネル・写真資料の展示
◎アメリカのアワビや器械式潜水具のヘルメット等の展示
◎ゆかりの画家作品展 ~ 溝口七生:日米交流に貢献
~ 倉田白羊:小谷兄弟の義弟で、大正期に自由画教育を推進
◎ゆかりの映画上映
~日本人初ハリウッド俳優・早川雪洲の出演映画『戦場にかける橋』
千倉出身で、兄は渡米アワビ漁師

 

 

<展示パネル>

【東京新聞】211122_明治のアワビ漁師に思いはせ-南房総千倉で散策
明治のアワビ漁師に思いはせ
南房総千倉の旧家など散策
渡米した足跡探る

明治時代、米カリフォルニア州モントレー湾に渡り、アワビ漁で成功を収めた漁師たちのふるさとを訪ねるウオーキングが十四日、南房総市千倉地区で行われた。約二十人がゆかりの旧家を見学しながら、およそ二キロの散策ルートを楽しんだ。(山田雄一郎)

ウオーキングを開催したのは、地元のNPO法人安房文化遺産フォーラムなど。歴史を知り、先人たちの姿から地域活性化のヒントを探ろうと、南房総市の市民提案型チャレンジ事業として行われた。同フォーラム関係者がガイドを務め、太平洋沿いの国道近くに立ち並ぶ旧家を見て回った。

ある旧家では、モントレー湾から持ち帰ったアワビの大きな貝殻が軒先で示され、ふだん目にする地元のアワビとは違った大きさに参加者は驚きの表情を見せ、手に取って確かめた。散策ルート上には、兄がアワビ漁師として渡米した、日本人初のハリウッド俳優早川雪洲の旧家も。近くのミニ博物館では、日米親善の国旗が描かれた大漁祝い着「万祝(まいわい)」やモントレー湾での様子などを撮影した写真に目を留めた。

東京都内の大学に通う佐野一成さん(21)は館山市出身。NPOの運営などに関する卒業論文をまとめるため、ウオーキングに参加した。アワビ漁に携わった旧家が密集して残る様子に触れ「昔の地域コミュニティーの在り方が分かって面白かった」と振り返った。

同フォーラムによると、一八九七(明治三十)年、根本村(現・南房総市白浜地区の一部)出身の小谷源之助(一八六七〜一九三〇年)・仲治郎(一八七二〜一九四三年)兄弟らがモントレー湾の豊富なアワビ漁に注目し、渡米。アワビステーキや缶詰などで成功を収めた。漁師たちは日本人コミュニティーをつくり、ゲストハウスには尾崎行雄、竹久夢二ら政治家・芸術家が訪れ、日米親善に寄与した。仲治郎は帰国し、現在の南房総市千倉地区で潜水技術者を養成し、米国に住む源之助のもとへ送り込んだ。

【お知らせ】古文書調査のパネル展示&ウォーキング
古文書調査の展示(南房総市文化祭)

日時 11月9日(火)~14日(日) 9時~15時(最終日は14時まで)

場所 三芳農村環境改善センター

*房総アワビ移民研究所として資料展示しています。

明治期に渡米したアワビ漁師たちのリーダー小谷兄弟の弟・仲治郎の旧宅から発見された古文書の解読し調査を深めています。2019年の大型台風で資料は被災し、古文書レスキューを経て調査を再開しました。
その模様は YouTube「館山まるごと博物館」(1’15”~)をご覧ください。

小谷兄弟の実家「金澤屋」の海産物事業、清国貿易や水産伝習所との関わりや、両親(小谷清三郎・たよ)の子どもたちへの教育など、少しずつ明らかになってきたことをパネルにまとめています。

 

ウォーキング「渡米したアワビ漁師のふるさとを訪ねよう」&まちかどミニ博物館見学

PDFチラシ

日時 11月14日(日) 10時30分~12時
    ※南房総市文化祭最終日

集合 七浦診療所駐車場(旧七浦小)

参加費 無料

その他 小雨決行、荒天の場合は中止。

申込・問合せ 090-5812-3663(鈴木)

房日新聞 2021.11.11付