アワビがむすぶ南房総・モントレー民間交流史
Abalone Connection Between Montrey Bay and Minamiboso
今からおよそ130年前――
明治期、南房総の漁師たちはアメリカへ渡り、カリフォルニア州モントレー湾域でアワビ産業を興し、活躍しました。そのリーダーが、白浜町根本出身の小谷源之助・仲治郎兄弟です。兄弟の実家は「金澤屋」という海鮮問屋で、父・小谷清三郎は乾鮑技術において優れており、内閣水産博覧会でも高評価の褒賞を受けていました。
弟の仲治郎は帰国、安房の水産教育に尽力し、潜水夫を養成して兄源之助のもとに送り込むとともに、南房総の水産振興や教育に貢献しました。兄は生涯をアメリカで過ごし、戦前に亡くなりましたが、戦後50年を経て、活躍した日本人として顕彰されています。
房総アワビ移民研究所/NPO法人安房文化遺産フォーラム では、小谷兄弟をリーダーとして太平洋を渡った南房総のアワビ漁師たちの歴史、中でも指導者小谷仲治郎に注目して調査研究を進めています。
戦後60年(2005年)には、モントレー市民40名と歴史学者が館山に来訪し、「アワビとウミホタルがむすぶ日米交流~虹のかけ橋)」を開催しました。
以来、南房総―モントレーの民間交流の歴史と小谷源之助・仲治郎の功績を広く語り継ぎ、地域教育と地域活性化に寄与しています。
2018年に旧居解体の際、襖の裏貼りから明治期の書簡など大量の古文書を発見しました。仕分け作業の途中で巨大な台風被災により水没しましたが、回収・原状再生し、再び調査に取り組みました。コロナ禍において、530枚の古文書を解読し、渡米前の
2022年にはオンラインにて日米調査報告会をおこないました。
⇒ ZOOM 動画と資料はこちら。
2023年には、NPO法人安房文化遺産フォーラム有志が訪米し、交流しました。
2025年には、和歌山県との合同で移民史調査のため訪米し、交流しました。
⇒ アワビ漁師たちの歴史はこちら。

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