大房岬 要塞群
■ 大房岬要塞群(南房総市指定史跡)
南房総市富浦町の大房(
たいぶさ)岬は、東京湾に突き出た標高80mの台地状の岬である。幕末から重要な台場であり、1928(昭和3)年に着工した東京湾要塞の砲台は4年かけて建設された。巡洋艦「鞍馬」の副砲45口径20センチカノン砲2門入り砲塔砲台が40m間隔で2基(4門)が 配備されていた。
戦後は千葉県立自然公園となり、遊歩道沿いに戦跡を見ることができ、砲台跡は花壇となっている。後方の雑木林には、分厚いコンクリートで作られた弾薬庫が残り、植樹でカモフラージュされていた様子がわかる。
射撃の指示を出す鉄筋コンクリートの観測所や発電所跡とともに、約9㎞にわたり東京湾上を照らし出す直径2mの探照灯(サーチライト)を昇降させた照明座跡などが残る。
海岸からそそり立つ断崖絶壁は、海軍秘密部隊「山岡部隊」の秘密訓練基地であった。小さな入江は人間魚雷「回天10型」の特攻基地であり、海中に魚雷射堡のレール跡や、岩場に格納壕が残っている。
【参考資料】
⇒戦跡マップ:大房岬(印刷用PDF)
⇒『日本の戦争遺跡の図鑑』【5】東京湾要塞と安房の戦争遺跡
⇒ 安房国テレビ「戦争遺跡~大房岬」
⇒ YouTube『南房総の戦争遺跡』

山岡部隊訓練の崖



