福田たね・蘭童

=青木繁の運命の女性と遺児=

●福田たね/ 1885(明治18)〜 1968(昭和43)
●福田蘭童 /1905(明治38)〜1976(昭和51)

女流画家。東京の画塾・不同舎で青木繁と出会い、1904(明治37)年の布良への写生旅行に同行する。『海の幸』をはじめ青木の画中に多く描かれた女性。

青木の子を身ごもり、翌年、二人で再び房州を訪れ伊戸の円光寺に滞在した後、たねの故郷(栃木県芳賀町)で未入籍のまま出産し、幸彦と命名。3人で暮らし、重要文化財『わだつみのいろこの宮』を制作するも、2年後に青木と破局。幸彦は成長して尺八奏者・福田蘭童となり、『笛吹童子』で一世を風靡する。青木の没後50年、布良に記念碑が建てられるとき除幕式に参列、『50年前の追憶』を描いている。