お知らせ

100724安房連携講座

「見たり・聞いたり 安房の国」アンケート(H22.7.24館山市開催)

◎ 午前の講座

・NPO立ち上げの経過とか、建設当時の人たちへの聞き取りなど、いろいろご苦労されたことが良く分かりました。

・大変解りやすく、戦争を知る者にとっては懐かしく、ちょっと終戦が遅れてくれば房州はなかったのではないかと思い、運の良さをつくづく有難いと思います。有難うございました

・館山近辺の戦争遺跡、大巌院にまつわるいろいろのお話、解りやすく楽しく聞かせていただきました。話の中で、八犬伝にまで及ぶ事柄は予想外で、大変面白く感じました。

・大変解りやすい説明とお話に引き込まれてしまい、ためになりました。

・池田講師は聞きやすく、丁寧で大変良かった。

・初めてこの講座に参加して感心しました。講師の素晴らしいお話に、もっともっと詳しく聞きたい気持ちです。有難うございました。

資料は、家に帰ってゆっくり読ませていただきます。

・ボランティアの方なのに、とても良く研究されていて弁舌さわやか、間髪いれずにさわやかな話し方に2時間の講義もあっという間に終わりました。

館山のボランティアの方々の中でも代表してお話してくださる方なので、遺跡の概要も「四面石塔」のお話も午後の学習に繋がりました。

・池田会長の語りに引き込まれてしまい、あっという間の2時間でした。楽しかったのですが口調が早かったので、もう少し、ゆっくりとお話していただけると更によかったと思います。

・逆さ地図を使用したユニークな話し、又、中国、韓国等の文化など広い視点、視野からの説明も大変良かった。

・学校の授業よりどれだけ面白いか。各中学、高校にお話に行かれているのか?

 

 

◎ 午後の講座

・ボランティアガイドさんがいろいろ勉強されていて、解説が良かったのでよく分かりました。

・赤山地下壕を見学しての感想

赤山地下壕については、以前から断片的な情報を聞いており、一度見学したいと思っておりましたが、今回この講座に参加し、思いが叶ってよかったと思います。

実際に地下壕を見て、見る前に想像していたよりも規模が大きく非常に驚きました。よく、戦前直前の物資の無い時に、これだけの規模の壕を掘った人達の苦労を思うと感無量です。

私事ですが、私も現在74歳で、あの終戦の時は9歳で東京浅草から宮城県の松島へ集団疎開の最年少組でした。色々なことがありましたが、その頃はまだ幼くて戦争のことは良く解りませんでしたが、成人して戦争について様々なことを知り、なんと愚かなことをしたんだと慙愧に耐えません。

最近も、大戦中フランスのユダヤ人がフランスの官憲によって数千人が強制収容所に送られ、ガス室で殺害されたという実話の小説を読んだばかりだったので、特に感慨深いものがありました。

今後とも、この種の戦争遺跡等を修復し、保護し、後世の人達への戒めとして残していくことが必要だと痛感いたしました。

・今日のお話は、ただ驚くばかりでした。

戦跡については、身近なところで密度の高いことが行われていたこと、人知れずどのようなものか知って73部隊の人が真菌の研究をされ、社会に役立たれたとお聞きし、人間の平和は世界共通でなければならないと強く感じ、いかに人間教育の大切さを強く強く思います。

・現地にてよく説明していただき、よく解りました。

・ユーモア等交えて、説明上手で大変良かった。

・赤山地下壕を始めて見学しました。地層をしっかり見ながら、壁の鶴嘴の跡がしっかり残っており、これだけの大きさ・長さを掘るのにさぞ大変だったろう、延べ人数はどのくらいの人達が関わっていたんだろうかと思いました。会議室、事務室、病室等々あったとのこと、ただ驚くばかりでした。この地下壕は、永遠に残して戦争の悲惨さを語りついでほしいと思います。お話をしてくださった皆様有難うございました。

・壕の見学、戦前に造られたとの話を伺い考えさせられました。私も昭和19年に疎開してきて安房は東京より安全と思っていましたが元空隊があったので、あの壕が造られたと知りびっくりしました。でも、平和になり考えさせられる事が沢山ありました。説明してくださった方の心のこもったお話にも感動しました。

・近隣の市町村に住んでいながら初めて赤山を訪れた。戦跡が多く残ることを知り安房の歴史的価値の高さを実感した。

 

 

◎ あなたが関心を持っているテーマや聞きたい話、その他お気づきになられたことをご記入ください。

・房総の地質及び火山帯はあるのか、いつか地震は起きるのか

・房総に在る昔話等(各地区に)地域との関連等知りたいと思います。

・歴史、里山歩き、地形など

・平和を願うこと、再び戦争をしてはいけないこと、郷土を、そこに住む人達で大切に守り伝承していくこと

・NPO会員募集について、特色やメリット等についてパンフレットの内容を具体的に話されて方が、効果が上がると思う。

 

 

 

【房日】100722*赤山地下壕に大型バス駐車場完成

赤山地下壕の駐車場完成

大型バスのスペースも

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館山市の戦争遺跡「館山海軍航空隊赤山地下壕跡(通称・赤山地下壕跡)」の見学者用に、同市が今年3月から整備を進めていた駐車場が完成、供用を開始した。要望が多かった大型バス用の枠も確保しており、「学習旅行やツアーなどでの見学者増につなげたい」と同市。

赤山地下壕跡は、全長約1・6㌔と全国的にみても大規模な防空壕で、市の史跡にも指定されている。平成16年4月から一部を公開しており、年間1万5000人前後、昨年は個人と団体合わせて1万7000人余りが見学に足を運んでいる。

マイカーなどの見学者については、これまで豊津ホールの駐車場を提供していたが、十分な広さとはいえず、大型バスをとめる余裕も無し。地下壕の認知度が高まり団体の見学者が増加する中、専用駐車場の整備が求められていた。

完成した駐車場は、ホール東側にあった高台の駐車スペースを改良して広げたもの。土手を切り取り約1000平方㍍の平地を造成、アスファルト舗装を施して、乗用車18台分、大型バス2台分の駐車枠を設けた。

また、駐車場から地下壕入り口まで、約120㍍のアプローチ道の所どころにあった未舗装部分も、「雨天時には、ぬかるんで足元が悪い」などと不評だったことから、アスファルト舗装で解消した。

総工費は約2140万円で、地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用した。今後、市では案内看板なども設置していく予定。

【写真説明】大型バスのスペースも設けた駐車場=館山

(房日新聞2010.7.22付)

【房日】100708*日中韓の中高生らが歴史キャンプ

(房日新聞2010.7.8付)

日中韓の中高生ら8月に歴史キャンプ

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日中韓3か国の中・高校生らが過去の歴史と向き合い、これからの平和と交流を考える「日中韓青少年歴史体験キャンプ」が、8月に館山市と南房総市を舞台に開かれることになった。キャンプを主催する同実行委員会とNPO法人安房文化遺産フォーラムでは、参加者を募っている。

キャンプは8月4日から9日まで、南房総市富浦町の大房岬少年自然の家を宿舎に行なわれ、中国、韓国からは50人ずつが参加する予定。

計画では、安房の戦跡学習や、安房地域における中国、韓国との交流や歴史を巡るフィールドワーク、東アジアの歴史に関する講演、3か国代表による討論などのほか、スポーツ大会、キャンプファイアーを行なう。

募集しているのは、中学生・高校生合わせて40人、大学生10人で定員になり次第締め切る。費用は3万3000円。

希望者は所定の申込用紙に必要事項を記入し、ファクスで送る。送り先は安房文化遺産フォーラムへ。締切は20日。

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開催概要はコチラ

【房日】100618*館山市長選候補予定の2氏に聞く

(房日新聞2010.6.18付)

館山市長選立候補予定の2氏に聞く

◆石神正義氏

「市民参画の仕組みつくる」

—出馬表明が急浮上した印象がある。いつ決断したのか。

4月ごろから要請を受け、5月半ばに決意を固めた。もう少し構想を練るべきと思っていたが、周囲から早くしてほしいとの声を受け、きょうの表明となった。

—里・まち連携で協定も結んでいる中野区副区長の出馬。市民も驚いていると思うが。

昨年までの事業はイベント型。これでは経済効果も人的交流も生まれない。活動の主役を行政から市民や生産者、商業者にバトンタッチし、実利を挙げていくべき。中野から見て、館山はまとまりが見えなかった。

—候補者として、ご自身と金丸市長との大きな違いは何だと考えるか。

行政経験の違い。これまで行財政改革も実際に担当し、自分が市民からチェックされながらやってきた。市民に情報をとことん公開し、痛みを分かち合っていかないと行革はできないことを身にしみている。

—具体的な政策を市民に提示するのはいつか。

あれをする、これをするではなく、今後の市政の道すじや戦略、市民参画の仕組みづくりを中心に9月初旬には発表したい。自治基本条例はぜひつくりたい。

—市民派候補を前面に出すのか。

つくりあげたマニフェストに賛同していただける市議の方とは手を結んでいく。今の時点で一致しているのは市民グループのみだ。これからいろんな立場の人と話をしたい。

—立候補を要請した人たちは、何を最も強く訴えたのか。

医療問題。看護師不足対策に今着手しなければ手遅れになると言われた。非常に重く受けとめた。解決には、この地域全体で連携していくことが重要だ。

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◆金丸謙一氏

「観光と子育て施策進める」

—対立候補の出馬が確定的となり、一騎打ちの選挙戦になる公算が濃厚となったが

対抗馬がどうこうではなく、私自身のこれまでの実績に関して評価を受けることだと真摯に受け止めている。

—立候補にあたり市民に訴えていきたいこと。公約とすべき重点施策は何か

いまの館山市が取り組むべき重要課題は「観光」だと思っている。ひと口に観光といっても裾野が広く、農漁業をはじめとしたあらゆる産業振興につながるし、職場づくりや移住・定住増へと発展するポテンシャルを持っている。それには、すぐに取り組めるものと、これから投資して整備するものがあり、その2段階で進めていく。今できるものとして、スポーツイベントの誘致や特産品づくり、教育・学習旅行の受け入れなどを積極的に展開している。

また、拠点づくりとして、完成した多目的観光桟橋とその基部に整備している渚の駅を核に、城山公園や洲崎灯台、平砂浦海岸、那古・船形方面など観光ポイントを面でとらえた整備を進めていく。

さらに、いままでも推進してきた子育て政策では、新たに保育環境の充実にも力を入れ、子育て世代が館山に住み続けたいと思えるまちにしたい。

—対抗馬を擁立する市民グループは、金丸市政への不満の裏返しとも考えられるが、そのあたりについては

私がこれまで(諸施策の)種をまいてきたことが、市民に分かってもらえなかった、分かり易く発信できていなかったのかなと自省もしている。しかし、厳しい財政のなかで行革を進めつつ、投資もしていく。そのバランスをなかなか理解してもらえなかった。

—相手の候補が高校時代の同級生ということだが

それは致し方ない。とにかく正々堂々と戦っていきたい。

【房日】100618*石神氏、市長選立候補表明

(房日新聞2010.6.18付)

館山市長選、石神氏が出馬を正式表明

「市民主体の市政」掲げ

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今年11月の館山市長選挙に出馬の意思を固めた同市出身で東京・中野区前副区長の石神正義氏(61)が16日、記者会見して正式に立候補表明した。石神氏はこの中で、「市政は市民の幸せを実現するためのツール(道具)であり、市政の実現すべき目標は市民が主体的に描かなけらばならないと」としたうえで、「①協働②連携③しくみづくり、の3つの理念をもとに市民と意見交換しながら戦略シナリオづくりに取り組みたい」と立候補に向けた決意を語った。

館山市と中野区は、里・まち連携事業をとおして以前から交流。こうした事業に関わるなかで、市政の現状を憂う市民グループなどから再三の要請を受け、「長い行政経験を活かして課題を解決していけば館山の立て直しはできる」と5月中旬ごろに出馬を決断した。

同区で都市計画(まちづくり)や財政などに長く携わってきた。その経験則をもとに「自治は市民が主役であり、行政は道具に徹した住民自治を標榜。さらに、施策の評価を市民から受ける」と持論を展開。

取り組むべき課題として、▽医療▽財政▽観光▽雇用をあげ、これらの課題解決には、「市の成長戦略とそれを支えることのできる教育、福祉や安全安心など幅広い社会の持続可能性の議論が欠かせない」とした。

先ごろ立ち上がった市民グループの「『立て直そう!館山』全市民の会」(愛沢伸雄・代表世話人)の「筆頭立て直し人」として、同グループを核に幅広い支援を求めていきたいとしている。

これにより、市長選は前日の市議会で出馬表明した現職と同氏の一騎打ちが確定的となり、市民の関心も一気に高まってくるものとみられる。

【房日】100616*金丸市長立候補表明

(房日新聞2010.6.16付)

金丸市長が立候補表明

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11月に行われる館山市長選挙に現職の金丸謙一氏(61)=同市那古=が15日、再選をめざして出馬する意思を明らかにした。この日開かれた6月市議会一般質問で、三澤智議員の質問に答えたもので、これまで取り組んできた諸施策に「すでに芽が出て花が咲き実を結んだものもあるが、ようやく芽が出たものもあり、これらの施策を育てていかなければならない責務を痛感している」としたうえで、「謹んで、館山市長選に出馬することを表明させていただきます」と決意を表明した。

金丸市長はこの中で、「市長就任以来、私の政治信条である『聞く・見る・動く』を実践するなかで、各種施策の種をまいてまいりました」としながら、「一方で、自省すべきは自省し、心新たに臨んでゆく覚悟である」とこれまでの市政運営を総括。自身の政治目標とする「日本でいちばん住みやすいまちづくりに全力を尽くしていきたい」と述べた。

そのうえで、重点施策として「首都圏からのアクセス向上を受けて、交流人口や移住定住増をはかり、観光振興による経済活性化をはかっていく」とし、「①元気な市民②元気な経済③元気な財政の3つの『元気』により、元気なふるさと館山の実現に向け、市民とスクラムを組んで、全力でその責務を果たしていきたい」と立候補の決意を語った。

金丸氏は、4年前の市長選に市議から鞍替えして立候補。3選をめざした現職と、保守勢力をバックにした会社役員の新人とによる三つ巴戦を制して初当選した。

同市長選では、現職と高校時代の同級生で、東京・中野区の前副区長の石神正義氏(61)の出馬が確実視されており、このまま一騎打ちの〝同級対決〟にもつれ込む公算が濃厚となっている。

【房日講演抄録】100616*矢野学氏-新たな公とは何か-

◎講演抄録(房日新聞2010.6.16付)

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心の過疎をつくらないまちづくり

-新たな公とは何か-

–住民参画の仕組みを導入–

矢野学氏(新潟県上越市議・旧安塚町長)

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雪国の安塚の取り組みを紹介する。合併して21万人の上越市になったが、安塚地区は3300人の中山間地。私は平成17年の合併時の町長だった。合併で「必ず行政サービスは落ちる」と思った。自分たちが元気を出して自前の地域、特色と活力ある地域をつくろうと腐心した。

そのために自分たちでお金も責任も行動もしようと。その仕組みとして「NPO法人・雪のふるさと安塚」という自治組織をつくった。これが「新しい公共」として全国で紹介されることになった。

雪を使った町おこし。また景観をきちっと考えようと、公共施設は木造にしている。ごみの集積所も。行政だけでなく、市民の力もある。花いっぱい運動にも取り組んだ。オリジナルの花をと、ヤナギバヒマワリが全町で100万本咲き誇る。今200万本を目指している。

財団をつくって、雪を利用する研究をした。雪室をつくり夏の冷房に使っている。コメの貯蔵、農産物の保存にも使う。福祉の施設や中学校も雪冷房している。雪1㌧で二酸化炭素30㌔を削減し、石油10㍑を節約できる。雪は邪魔者ではなく、資源になった。現在、世界一の雪の保存量があるのが安塚という地域だ。

棚田の町を売り出そうと、子どもの田舎体験事業に取り組んだ。特徴は民泊ができること。世帯数の2・5割が経験している。今は1億円の産業になった。

新たな自治組織(NPO)には1人年2000円の会費で、世帯数の8割にあたる1167人が加入した。分科会に分かれ、地域をどうするかを考える。最初の理事長は女性。上越市から4000万円の委託を受け、施設の管理も行う。独居老人の見守り、有償ボランティアも引き受ける。

上越市は「協同のまちづくり」の目的で各地域に自治区を制定。地域の意見を取りまとめる「地域協議会」も設けた。各区10-20人の委員は選挙で選び、無報酬。地域をどうするかを考え、市から委託を受けたものを審議する。年2億円の活動資金が市から自治区に配分される。安塚地区には約600万円。何に使うかは協議会で話し合って決める。

館山は合併はなかったが、合併しようとしまいと、新しい公共になるにはどうするか。市民の皆さんの意見をどういう風に行政が聞いて、トップの市長が皆さんに回答し、あるいは意見を求める。そういう仕組みをどうつくるかというのが、自治体の元気のあるかないかで差がつく。

今どちらかというと、館山市はたたずんでいるのではないかと思う。それは、仕組みをつくっていないから。行政に元気がないのか、市民の皆さんにアイデアがないからたたずんでいるのか。

私のように3000の人口でしかないところが、いま交流人口がゼロから50万人になった。雪を売って、町を花でいっぱいにし、棚田でいろいろな子供たちが来て体験をし、ある時には涙を流して帰る。

私どもは、まだ未知のものだが、目指すべき公共、市民のみなさんと情報を共有し、市民の参画を得よう、皆さんからもらった税金を自由に使うために考えていこう、このようなことをたたずまないで前に進もうと、新しい仕組みをつくって実践中だ。

その中で安塚は特にコミュニティがしっかりしているから、経済活動もコミュニティビジネスも生まれてきて、自分たちが自信を持つ自治体像を語れるのではないかと思う。一人一人が考え、実行することが大切だ。

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本稿は、12日に館山市の南総文化ホールで開かれた「まちづくりシンポジウム」のスピーチを要約したものです。

【房日】100615*館山市長選、石神正義氏が出馬へ

(房日新聞2010.6.15付)

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11月14日投開票の館山市長選に、東京都中野区で副区長を務めた石神正義氏(61)が出馬する意向を固めた。同氏に極めて近い関係筋によると、今週中にも記者会見を開き正式表明する。同選挙には1期目を終える金丸謙一市長の出馬が確実視されており、2人の一騎打ちとなる公算が高まっている。

◇今週中にも正式表明

石神氏は「『立て直そう!館山』全市民の会」(愛沢伸雄・代表世話人)が12日に南総文化ホールで開いた「まちづくりシンポジウム」にゲストスピーカーとして出席。「これまで自分がつちかってきたものを館山で生かしたい」と述べるとともに、同会が手がける市民マニフェストづくりに〝筆頭立て直し人〟として関与することを承諾した。

館山市出身の同氏は地元記者団の取材に対し、「中野区と館山のつながりができていく中で、地域にいろんな課題があることを知った。帰ってきてくれないかという友人の声もあった。自分の経験が生かせれば。待ったなしだと思った」と述べ、出馬の意向を強くにじませた。

今後は、同会が市内各地で開く対話集会に足を運び、市民の意見を取り入れながら、自らの公約、政策を練り上げる予定だという。

石神氏は安房高校で金丸市長と同級で、互いに面識もある間柄。東京都職員、中野区総務部長を経て、同区副区長に就任。同区と館山市、長野県中野市、山梨県甲州市などとの「里・まち連携」事業を推進した。近年はJR中野駅前にある中野サンプラザの社長を兼務し、施設の経営立て直しに取り組んだ。

副区長は14日で退職。サンプラザ社長も近く職を退く予定で、既に館山市内に住居を持っているという。

「市民の会」は、今後活動をともにする石神氏を全面的に推す方針であるほか、「里・まち連携」にかかわってきた館山体験観光協議会の主要メンバー、金丸市長と距離を置く市議グループらも石神氏支持に回るとみられる。

まちづくりシンポジウムには、市民ら約700人(主催者発表)が参加した。石神氏が「中野サンプラザの立て直しと里・まち連携」、矢野学・新潟県旧安塚町長が「心の過疎をつくらないまちづくり」をテーマにスピーチ。両氏のほか大島博幸・館山病院総長、平本紀久雄・千葉の海と漁業を考える会代表、人形劇団貝の火を主宰する伊東万里子氏の5氏によるパネルディスカッションも行われた。