お知らせ

千葉歴教協ニュース「なかま」454号が届きました。

内容はこちら

歴教協千葉大会を成功させて

・事務局による全国大会総括=柄澤守

【分科会感想】

「日本前近代」=若杉温

「世界」=山本晴久

「憲法と現代社会」=関山美子

「農業・食糧・食育」=瀬尾誠

「平和教育」=神山知徳

「幼年・小学校低学年」=山嵜早苗

「小学校3・4年」=三箇昭子

「小学校6年」=島重明

「地域の中の子どもたち」=野口靖子

「高校」=北田邦夫

「大学」=大野一夫

「社会科の学力」=青木孝太

「授業方法」=三橋昌平

「特設・日韓歴史教育交流」=石上徳千代

【地域に学ぶ集い】

「戦跡と文化財を活かすまちづくり」=池田恵美子

「将門と古代房総とのかかわりをさぐる」=本田貴弘

「太平洋を渡ったあわびダイバーたち」=周藤新太郎

「辛亥革命と千葉の中国人留学生たち」=山嵜早苗

「『ああダンプ街道』、その後」=栗原克榮

「韓国の教師と日本の高校生がともに学ぶ『在日』問題」=平野昇

「近藤一さんに聞く〜沖縄戦線・沖縄戦の実相」=渡辺明

「震災被災地東北からの報告」=前田徳弘

【現地見学】

「久留島浩先生と語る歴博近世展示」加藤恭子

「安田常雄さんと語る歴博現代展示」平野昇

「宮原武夫さんと歩く江戸時代の新田村」=遠藤茂

「騎兵連連隊と毒ガス学校」川鍋光弘

「体逆事件・管野須賀子『針文字書簡』の謎」

「払い下げられた朝鮮人^遺骨の発掘と慰霊の跡を訪ねる」=小薗崇明

「漁船でまわる三番瀬、歩いてまわる漁師町」=小林光代

「東京湾岸の古墳」=栗原克榮

「佐原の町並みと香取神宮」=及川敏夫

「房総半島の先端からアジア交流史をみる」&

「東京湾要塞と本土決戦陣地をあるく」=愛沢伸雄

【地域実践報告】=浅尾弘子

【ワークショップ】=小林光代

【学生スタッフの活躍】=楳澤和夫

【速報室のIT化が必要】=三橋尚子

NPOだより№49〜2012.9.10

 

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■知恵袋講座

・9/25(火)=増岡鍠治さん「鋸南町よい演劇を観る会のあゆみ」

・10/23(火)=平本紀久雄さん「房州キリスト教伝道の夜明け」

■我孫子の歴史建物まちづくりツアー

■館山の芸術・文学散歩バスツアー

*「小谷家住宅」公開見学日

■青木繁《海の幸》フェスタ〜富崎コミュニティのつどい

■木村真三講演会〜放射能汚染地図から安房を見る

■ツアーガイド&講演のスケジュール

■新刊「おはなし千葉の歴史」

【房日】120902*平和のための美術展

安房から平和への願い込め

枇杷倶楽部ギャラリー61人で慈善美術展

房日新聞 2012年9月2日


安房地域在住の芸術家が、作品をとおして平和を願う「安房・平和のための美術展」が、南房総市富浦町の枇杷倶楽部ギャラリーで開かれている。今回が8回目。

画家の溝口七生さん、イラストレーターの山口マオさんら安房を拠点に活動し、名の知られた芸術家61人が参加。絵画、陶芸、木彫、版画、いけ花、創作人形など多彩なジャンルの作品が一堂に展示されており、会場にやってきた女性客は「すばらしい作品ばかりですね」と感心しながら見入っていた。

展示会はチャリティーで、隣接する会場には、出品作品が制作したきり絵、色鮮やかなガラスのペンダント、ポストカードなどが手ごろな値段で販売されているほか、本展示の作品も作者の好意で一部が販売されている。

収益は、ウガンダのめぐまれない子どもたちと、東日本大震災の復興支援などに役立てられることになっている。

同美術展では、これまでの戦争で才能ある多くの芸術家の命が失われたことや、いまでも内戦、貧困、飢えに苦しむ国や地域があることから、世界平和と人々の幸せを願い自分たちでできることをと、有志が実行委員会を組織して始まった。

展示は9日までで、大勢の来場を望んでいる。

美術展に関する問い合わせは、事務局の桧山薫さん(090‐7721‐3022)へ。

120903=映像でみる米占領軍の館山上陸と「直接軍政」

チラシ印刷はコチラ


1945年9月2日、戦艦ミズーリ号上において降伏文書調印式があり、その日の午後4時、アメリカ占領軍は終戦連絡事務所にたいして、翌3日午前6時から「三布告」(①英語を公用語 ②米軍B円軍票を日本法貨 ③違反者を軍事裁判で処罰)による「直接軍政」を告示した。驚いた岡崎勝男終戦中央連絡事務所長官は、この日の未明に命がけの交渉をおこない正午に延期させるとともに、重光葵外相は朝8時からマッカーサーに直談判し、正午実施の「三布告」を中止させたといわれる。

だが、午前6時から正午までは「空白の6時間」となり、当時の新聞でも、館山に占領軍約3500名が上陸して、本土で唯一「直接軍政」が敷かれたと報道されたという。しかし、この歴史的な事実は、なぜか館山の歴史から消え去っていた。だが、この「直接軍政」の痕跡は、旧制安房中学(現安房高校)の教務日誌のなかに記載されていた。この「直接軍政」はわずか「4日間」で解除となって、その直後からは何事もなかったように、館山病院では英語教室が開かれたり、市内では外国人向けのスーベニアショップ(お土産店)が開かれたという。

この集いでは、まず昨年5月に放映したNHK・BSプレミアム『BS歴史館』「それはミズーリ号からはじまった〜日本の運命を分けた2日間」を鑑賞します。この番組のため当NPOでは、歴史的な事実を解明する資料や証言、映像資料・アメリカ軍報道カメラマン撮影16ミリフィルム(9月3日に上陸した機甲部隊の様子や、館山駅から出発する市民同乗のSL客車に乗り込むアメリカ軍兵士たちの様子)を提供し、制作に協力しました。当日は、とくにNHKに提供した映像資料をじっくりご覧いただきたいと思っています。

戦後日本のスタートといえるアメリカ占領軍が上陸した事実は、日本の歴史にとって極めて重要な出来事であったものの、これまで当時の証言を得る機会は少なかったのではないでしょか。当NPOでは、4年前より市民の皆さんに呼びかけ、映像のなかの館山市民の姿をご覧いただきながら当時の証言を求めてきました。第2次世界大戦が終わり、戦後の新しい世界が始まった「9月3日」の集いに、多くの市民の皆様がお集まりいただき、当時の証言を寄せられますことを願っています。

120907第18回母親大会=木村真三氏講演会「放射能汚染地図から安房をみる

房日新聞【講演抄録】はコチラ

木村真三氏 講演会

「ネットワークでつくる放射能汚染地図」から安房をみる

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2012年9月17日(祝)13:00〜16:30
開場12:40(美しい館山の海の映像を見られます)=保育あり
会場:館山商工会議所大ホール 参加費:300円

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【木村真三氏プロフィール】

地球環境科学博士。独協医科大学准教授。NPO法人放射線衛生学研究所理事長。福島第一原発の事故直後に厚労省の研究機関を辞職し、震災3日後から福島県内各地の放射線量測定を始める。環境試料の分析、内部被ばく・外部被ばく、除染効果の検討、心的ストレスなど多岐にわたる調査を行なう。その内容が紹介されたNHKのETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図」は、昨年5月〜今年6月までに第6回を数え、大きな注目を集めている。チェルノブイリの住民の健康調査と並行し、精力的に調査研究を続ける。

 

**講演の前に「安房に生きて、考える」活動報告

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①米原草太さん「若者の夢」

3千人の環境イベント主催や、青森から沖縄までマラソン縦断の経験を活かし、ふるさと活性化に尽力。館山の沖ノ島で無人島フェス「あわのネ」開催。

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②鈴木厚子さん「農家民宿の夢」

定年帰農ではじめた農家体験民宿「ペンションスズキアグリ」を夫婦で経営。まちむら機構の農林漁家民宿おかあさん100選認定。館山市観光マイスター委嘱。

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【主催】木村真三氏講演会実行委員会・第18回母親大会実行委員会

【実行委員長】松永平太(医師)

【構成団体】新日本婦人の会館山支部、新日本婦人の会鴨川支部、全日本年金者組合安房支部

市町村職員組合連絡協議会安房地区女性連絡会、NPO安房文化遺産フォーラム、房州舫

【後援】館山市・鴨川市・南房総市・鋸南町各教育委員会、房日新聞社

120901/1006=館山の芸術・文学散歩バスツアー

チラシ&申込書はコチラ

 

布良(めら)と北下台(ぼっけだい)を中心に、

日本を代表する画家や彫刻家らの足跡をたずねよう!

 

館山の芸術・文学散歩バスツアー2012
9月1日(土)・10月6日(土) 10:00〜16:00

 

要予約 集合 9:50館山駅西口

*参加費=2,000円(昼食炙り焼き御膳・資料・保険料等)

 

東京から汽船で航路が結ばれた館山は、温暖な気候と風光明媚な景観が、多くの文人墨客に愛され、素晴らしい芸術や文学が生まれています。鏡が浦や富士山を見渡す北下台は館山公園として著名人の別荘や顕彰碑も多く、青木繁が《海の幸》を描いた布良は美術界の聖地として知られています。布良崎神社で発見された寺崎武男の未公開奉納画も乞うご期待!今回足跡を訪ねるのは、画家や彫刻家をはじめそれぞれの分野で日本を代表する著名人ばかりです。文化の薫り高い秋の一日を過ごし、館山を再発見してみませんか。

 

・青木繁(画家) ・中村彝(画家) ・寺崎武男(画家) ・多々羅義雄(画家) ・倉田白羊(画家)・中原淳一(画家) ・長沼守敬(彫刻家) ・北村西望(彫刻家) ・俵光石(彫刻家)・辰野金吾(建築家) ・生田勉(建築家) ・サトウハチロー(詩人) ・小高熹郎(詩人)・高島宇朗(詩人) ・高田敏子(詩人) ・山村暮鳥(詩人) ・青木茂(小説家) ・島崎藤村(小説家)・伊藤左千夫(小説家) ・林芙美子(小説家) ・阿川弘之(小説家) ・若山牧水(歌人)・佐々木信綱(歌人) ・小野鵞堂(書家) ・日下部鳴鶴(書家) ・市河万庵(書家)

9月8日=女子力フォーラムin東京タワー

「女子力フォーラム」結成記念交流会

ふるさとを元気にする女子力100人会議

チラシ&申込書はコチラ

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■日時:2012年9月8日(土)

■会場:東京タワーホール(A2)

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11:00 受付開始・ 現代井戸端会議「地域をささえる女子力」

13:30 オープニング 「女子力フォーラム」結成にあたって

13:45 基調提言「日本の新エネルギー 女子力とは」

=福留強

(聖徳大学名誉教授・NPO全国生涯学習まちづくり協会理事長)

14:15 女子力シンポジウム テーマ「女性が元気で まちが輝く」

=池田 恵美子(NPO安房文化遺産フォーラム事務局長)★

=佐藤 良子 (立川市大山団地自治会会長)

=谷口 郁子 (イムノエイト株式会社代表取締役社長)

17:00 交流会 会場:太陽楼(東京タワー2階) *参加費5,000円

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■主催:ふるさとを元気にする女子力100人会議(賛同者募集中!)

■問合せ:NPO法人全国生涯学習まちづくり協会 電話:047-369-5665

【房日投稿】120818*青木繁「海の幸」オマージュ展に感動(溝口七生)

読者のコーナー 【鋸南町 溝口七生】

青木繁「海の幸」オマージュ展に感動

房日新聞 2012年8月18日

“渚の駅”たてやま渚の博物館で開催中の『青木繁「海の幸」オマージュ展』を観て、大きな感銘を受けた。

まず、青木繁が布良に滞在した時のもの、初公開のものも含まれた貴重なデッサン作品17点を興味深く観て、改めて青木繁の非凡な才能、芸術感覚の鋭さ・豊かさなどが感じられた。

さらに、『青木繁「海の幸」会』のメンバー有志らの作品群も見応えがあった。その顔ぶれが凄い。現代日本画壇のトップレベルの画家たちの作品がこれだけ一堂に展開される展覧会は稀なことである。

日本芸術院会員の奥谷博、中山忠彦、塗師祥一郎、大津英敏は小作と大作の2点ずつの出品。この4人を始めとして、日展や主要美術団体の審査員や役員や中心会員、美術大学教授たち、入江観、馬越陽子、内山孝、張替眞宏、楢崎重視、齋藤研、吉武研司、安達博文、棚瀬修次、川村良紀、金井訓志、浅野輝一、吹田文明など、美術界で名の知れた人たちの魅力的な作品が並んでいる。

青木繁へのオマージュを直接的に表現している作品もある。地元作家の船田正廣の「海の幸」の模刻作品、福田たねを描き入れた作品、自画像を元にした作品、小谷家や布良を描いた作品など。

作品ジャンルも油彩、水彩、日本画、水墨、版画と変化に富んでいるし、伝統的写実的作品と現代美術的抽象作品と作品傾向の幅も広く、小品が多いのではあるが、安房地域で開催された数多くの展覧会の中でも一、二を争う貴重な、レベルの高い展覧会となっていると思う。

なんども会場に足を運び、じっくり鑑賞し、味わっている。

9月2日まで開催されるとのことで、さまざまな関連資料とともに、ぜひ多くの方々に観て頂きたい展覧会である。

「海の幸」会の会員は500人にもなっているとのこと。私もその一員に加わって今展にも参加しているが、小谷家を復元・保存し、記念館へという運動が、地元の館山市と『青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会・NPO安房文化遺産フォーラム』の活動と連動して大きな盛り上がりを見せてくれることを期待している。

【房日】120817*かにた婦人の村で鎮魂祭

従軍慰安婦よ安らかにかにた婦人の村で鎮魂祭

房日新聞 2012年8月17日


館山市大賀の婦人保護長期収容施設「かにた婦人の村」(天羽道子施設長、入所者71人)で、67回目の終戦記念日となった15日夕方、従軍慰安婦として亡くなった人の「鎮魂祭」が行われた。入所者らが朝鮮民謡の「アリラン」を歌いながら、鎮魂碑へ献花した。

性的な暴力により療養が必要となった女性たちの安らぎと療養の場の必要性を説いた故深津文雄牧師が、1965年に同施設を設立。深津牧師に賛同した天羽施設長が活動をともにし、深津牧師の遺志を受け継ぎ、運営にあたっている。

鎮魂祭は、入所者の1人が、「従軍慰安婦となった娘たちの慰霊塔を建ててください」と切願したのが始まり。初めは1本の木を植えて祈りを捧げ、その後石碑を設立。27年間毎年、終戦の日に行われている。入所者は「性の提供をさせられた娘たちは、足手まといになると放りだされ、荒野をさまよい、凍てつく原野で野良犬の餌食となり土にかえった。同僚の顔が浮かぶ」と語っていたという。

鎮魂祭では、深津牧師が作詞した歌を「きよらのおとめつれさられ、なげきのなみだあともなく」とアコーディオンのメロディーに合わせて合唱。天羽施設長はあいさつで、「67年間の平和を享受してきたが、平和の中に浸ってよいのか、その思いの中荷甘んじでいてよいのかという気持ちを強めてまいりました。このことは日本の戦後処理がなされていないことが1つにある。日本従軍慰安婦に対し、日本がすべきことが、この間、なされないままで引きずられてしまっている」と語りかけた。

献花された花は、東京の在日韓国人から寄付されたニチニチソウなどの苗で、一人ずつ石碑の周りに置いて行き、手を合わせて冥福を祈った。