若手劇団員が稽古合宿
休校の富崎小 21日に舞台上演
(房日新聞2013.4.19付)
昨年4月に休校となった館山市の富崎小学校で劇団「歌舞人(かぶと)」の若手団員17人が稽古合宿している。最終日の21日には合宿の成果を地域に披露するため、「アラジンと魔法のランプ」の舞台を上演するという。
歌舞人は、刑事ドラマ「太陽にほえろ!」でボン刑事役を務めた俳優、宮内淳氏が、俳優を目指す若者を育成するために主宰している劇団の3つの劇団のひとつ。全国の学校などを巡り、地域とのふれあいを深めながら公演活動を展開している。
富崎小での合宿は16日からスタート。17人は教室を寝泊りに利用し、舞台セットを仕込んだ体育館のステージで、照明係や裏方の仕事をこなしながら、本番さながらに熱のこもった舞台練習を繰り返している。
21日の舞台上演は午後2時からで無料。劇団では「地元の人たちへのあいさつ代わり。夢と魔法のイリュージョンミュージカルを家族そろって楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
富崎小の合宿利用に地元も歓迎ムードで、NPO法人安房文化遺産フォーラム(0470-22-8271)が上演の事務局として協力。富崎地区コミュニティ委員会の磯部勲会長は「休校中の施設はいつでも使えるように整備している。合宿は歓迎。ミュージカル公演が楽しみ」と話している。
NPO青木繁「海の幸」会大村理事長が300万円寄付
青木繁ゆかりの小谷家保存に
(房日新聞2013.2.20付)
学校法人女子美術大学(東京・杉並区)の理事長で、NPO法人青木繁「海の幸」会理事長を務める大村智氏がこのほど、300万円を「ふるさと納税」として館山市の「小谷家住宅の保存及び活用の支援に関する事業」に寄付した。
【「ふるさと納税とは?」参照】
同市では、小谷家住宅保存活用支援基金に積み立てる。同基金への寄付はこれで17件、計395万円に。金丸謙一市長は「心強い応援に感謝の気持ちでいっぱい。貴重な文化財を保存、活用できるよう、支援を続けたい」と話している。
同市布良にある小谷家は、明治ロマン主義時代を駆け抜けた夭折の天才画家、青木繁が明治37年に滞在し、日本美術史に残る名画「海の幸」を描いたことで知られる。「海の幸誕生の家」とも呼ばれ、現在も当時の面影を残す家屋がある。
老朽化などが懸念される小谷家を、当時の姿に復元して公開したいというファンらが平成21年に設立したのが「海の幸」会。同市でも同年に小谷家を文化財に指定。23年には小谷家住宅保存活用支援基金を創設し、今年度からふるさと納税の使途事業にしている。
【ふるさと納税とは?】
ふるさと納税は、平成20年度の税制改正で導入された。税金の一部を、出身地やかかわりが深い居住地以外の自治体(都道府県や市町村など)に納めることができる制度。自治体によっては使い道を選ぶこともできる。
ふるさと納税した場合、確定申告することで2000円を越える部分の金額が、国や県、居住地の自治体に納める所得税と住民税から軽減(個人住民税所得割額のおおむね1割が限度)される。
例えば、専業主婦の妻とA市で暮らす年収500万円のサラリーマンが、B市に3万円をふるさと納税した場合、所得税の還付金と住民税の減額の合計が約2万8000円分の税金を、B市に納めたことになるという仕組みだ。
お礼の品など特典を設ける自治体も多い。安房では館山市が1万円以上で「地元特産品の詰め合わせ」や「季節の花」など。鴨川市が1万円以上で金額に応じて「長狭米」や「ヒジキ」「干物」など地元産の農産物や海産物、銘菓などを用意している。
ふるさと納税の方法は、自治体によって異なる。南房総市では、担当窓口の払い込みと郵便局(ゆうちょ銀行)の振込の2種類で、館山市ではこれに現金書留での送金(郵便料金は申込者負担)も可能。鴨川市は、郵便局以外の都市銀行や、千葉銀行、館山信用金庫などの金融機関でも振り込みできる。
特別公開=青木繁『海の幸』誕生の家・小谷家住宅
日時:平成25年12月1日(日)13:00〜15:30
・アクセス:JRバス「安房自然村」停留所から徒歩2分
※個人住宅のため、いつもは公開していません。
⇒印刷用PDF
館山美術会
第66回館山市文化祭美術展
【期間】平成25年12月1日(日)〜8日(日)
【会場】館山市コミュニティセンター
※愛沢伸雄が出展しています。
(NPO法人安房文化遺産フォーラム代表)
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この度は皆様から暖かいおもてなしを受け参加者一同深く感謝していました。
館山、南房総の奥深い世界に触れ、感慨深いものがありました。スタッフの皆さんの情熱が地域の歴史文化を掘り起こし、地域住民と地域の活性化と言う福留先生のまちづくりの実践モデルを実感しました。
また、恩師成瀬政男先生の顕彰もしておられるとか、私は成瀬先生から直接講義を受け、ものづくりには科学、技術、技能の統合が必要という思想が、私のその後の人生指針となっています。
またいろいろとお話をお聞きしたいと思っています。今後ともご指導、ご協力を宜しくお願い致します。
・ 今回は参加者全員で昼食できたのが大変良かった。
・ 次のときも参加したいので誘ってほしい。
・ NPO法人は戦跡保存を良くできているし、その為に努力もしている。
・ 自分も地域でこうした活動を広げて行きたい。
・ 幸田旅館の女将さんの話しも聞きたかった。
・ 毎年一回行なっているバスツアーをこれからも続けてほしい。
・ 館山市の戦跡保存が大変良く、NPO法人の話を聞いて涙出そうだった。
・ 座学の話が詳しく、大変良かった。もっと話を聞きたかった。
・ ウミホタルが軍事利用されていたとは驚いた。
・ 最後に雨降って行けなかったが、旅館に到着するまで館山市内を案内するなど、NPO法人の方は大変努力してくれた。
・ 案内してくれた女性のNPO法人の方はよく勉強している。
明治大学平和教育登戸研究所資料館第4回企画展
「本土決戦と秘密戦 —その時登戸研究所は何をしていたか—」
⇒公式サイトはこちら。
【会期】2013年11月20日(水)〜2014年3月29日(土) 日曜〜火曜休館⇒会期延長!
(2013年12月22日(日)〜2014年1月7日(火)休館)
【会場】明治大学平和教育登戸研究所資料館
〒214-8571 神奈川県川崎市多摩区東三田1-1-1明治大学生田キャンパス内
TEL/FAX:044-934-7993
【開館時間】10:00〜16:00
【観覧料】無料
【主催】明治大学平和教育登戸研究所資料館
【協力】NPO法人安房文化遺産フォーラム
⇒※館山の戦争遺跡も展示されています。
謹啓
秋冷の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、このたびの視察では、ご多用の折にもかかわらずたいへんお世話になり、心より感謝申し上げます。
貴NPOにおける安房地方の文化、歴史、自然環境の素晴らしさ、そして先人のご功績を広く、深く発信されているお取り組みに学ぶことが多く、参加者一同、深く感激して帰路につきました。
また、ごあいさついただいた愛沢様、ご案内いただいた池田様はじめ、ガイドのみなさま、小谷家のみなさまには、本当にお世話になりました。奥の深い歴史のお話も、わかりやすく、親しみやすい雰囲気で、とても楽しく伺うことができました。
地域の歴史、文化、自然の豊かさ、素晴らしさを資源として活用するためには、その地に暮らす人々がそれらについて深く、楽しく学びながら、その魅力を再発見していくこと、また同時に、地域の外の人たちにも新発見していただくこと、これらの両立がたいへん重要であるということを、今回の視察で深く考えました。
まさにそれら「再発見」「新発見」の機会を提供していくことは、私ども社会教育の大きな使命のひとつであると、あらためて認識いたしました。私どもも、今回の視察で学んだことをさっそく地元に伝え、今後の活動に生かしていきたいと思います。
幸い、貴安房地方と当地方はお隣り同士ですので、これをご縁に今後とも一層の交流をさせていただければありがたく存じます。
また、当地方にお越しの際は、何かお役にたてることもあるかと思いますので、ぜひお声かけいただければ幸いです。
あらためて、このような機会をいただきましたことに、深く感謝申し上げ、みなさまのますますのご発展を深くお祈りし、略儀ながら、まずは御礼とさせていただきます。敬白
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館山のNPO、ヘリテージまちづくり講座
古文書の保存活用学ぶ
館山市のNPO法人安房文化遺産フォーラム(愛沢伸雄理事長)と、青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会(嶋田博信会長)による「ヘリテージまちづくり講座」が開かれている。ヘリテージとは文化遺産のことで、文化庁の「地域の文化遺産を活かした地域活性化事業」の助成を受け、全5回で開催。先ごろ、同市富崎公民館で第2回目が行われ、市民ら34人が参加した。
近年、青木繁が滞在した布良の小谷家住宅や南条の小原家住宅から、明治期以降の資料が大量に発見され、近代水産業の発展に重要な関わりがあったことが分かってきた。これらの古文書をどう扱い、整理して調査していくかを学ぶため、地域史料保全有志の会代表を務める中央学院大学准教授の白水智氏を講師に迎え、「漁村資料の保存管理と活用」と題した講座を開いた。
白水氏は、長野県栄村で10年以上にわたり、山村の歴史文化を紐解く古文書の研究に携わってきた。同村は、東日本大震災の翌日の2011年3月12日に付近を震源とする震度6強の地震に見舞われ、甚大な被害を受けた。震災の一月半後に現地入りした白水氏らは、次々と解体され、廃棄物として処理される古民家や土蔵を目の当たりにし、文化財の損失に危惧を覚え、すぐに地域史料保全有志の会を発足し、そこに眠っていた文化財の救出活動を開始した。
置き場所の確保などの問題を一つ一つ乗り越え、活動報告会などを通して、子どもから高齢者まであらゆる世代の村民に「文化財を守ること」の理解を促した。今では、自治体の協力を得て、小学校の旧校舎を村の文化財保管庫にすることが認められ、将来的に村の歴史と文化の拠点施設にする流れを形成した。
白水氏は、「古文書や古い資料は家族写真と同じ。風景や人々の技術、生活の知恵や人間関係のかたちを残す地域のアルバム。その大切さに気づいたときに、文化がその地域らしさとして次の世代に受け継がれていく。震災後、生活基盤が復旧するだけでは、人は生きていかれない。文化が復興して初めて地域の復興につながると実感した」と、文化財保存の重要性を力説した。
講義後には、古文書に接する際の注意点などを解説。実際に明治期の文書類を仕分けし目録を作る実習を行った。参加者はその重みをかみしめた様子で、「この話を多くの人に伝え、押し入れの古い資料を捨てないように広めていきたい」と話していた。
【写真説明】文化財保全の重要性を力説する白水氏(中央)=富崎公民館
(房日新聞2013.10.16付)
青木繁《海の幸》フェスタ
〜富崎コミュニティのつどい
2013年10月27日(日)
館山市立富崎小学校(休校中)
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9:00〜11:45
富崎区民のレク大会
・ペタンク、輪投げ、グランドゴルフ
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13:00〜15:30
青木繁が愛した布良の海と歴史文化を語る会
① 展示 青木繁「海の幸」「海の幸下絵」(複製画)
・布良崎神社奉納画:寺崎武雄「天冨命布良上陸」
・写真:昭和初期の写真、海女、布良崎神社、神輿
・資料:関澤明清の書簡、「日本重要水産動植物図」
・小谷家の書画、明治の漁村資料など
② 富崎の昔を語ろう「しゃべり場」
③ 布良の海中映像と海洋牧場について:成田均氏
④ 富崎小学校の今後についての意見交換
⑤ 富崎老人会の踊り 「安房節」ほか
⑥ おたのしみ抽選会
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主催
・青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会
・NPO法人安房文化遺産フォーラム
・富崎地区コミュニティ委員会
文化庁「地域の文化遺産を活かした地域活性化事業」