お知らせ

【房日】090703*反核フェスティバル

◎平和の尊さ語り継ごう
…館山11日に反核フェスティバル

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核兵器の開発・拡散に反対し、平和の大切さを考える「安房反核フェスティバル」(同実行委員など主催、館山市、房日新聞社など後援)が11日午前10時から午後5時まで、館山市コミュニティセンターで開かれる。

行事の一環として、原爆の非人道性と被害の悲惨さを分かりやすく説明した写真パネル展示が1日かた館山駅の市民ギャラリーで始まった。14日まで。

同フェスティバルは、今年で29回目。11日は広島市民が原爆の記憶を描いた絵などを展示するほか、戦中戦後の厳しい食糧事情を再現した「すいとん食堂」で、さつまいものつるのきんぴら、大根めしなどを食べてもらう。

午後2時からは、安房文化遺産フォーラムの愛沢伸雄代表が「安房の戦跡から平和を考える」とのテーマで講演する。

実行委員長の古畑玲子さんは「今年は『すいとん食道』に力を入れている。食べながら語り合うことで、当たり前の生活ができる幸せ、戦争のない世の中の大切さを確認できれば」と話している。

【千葉】090702*功績認められ和島誠一賞

◎館山の戦跡、史跡の保存活用を評価
…功績認められ和島誠一賞
…NPO安房文化遺産フォーラム

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館山市で戦争遺跡や戦国大名・里見氏の城跡などの保存、活用運動に取り組んでいるNPO安房文化遺産フォーラム(愛沢伸雄代表)が、文化財保存の功績をたたえる第10回和島誠一賞に選ばれた。

同賞は文化財保存運動の先駆者、故和島誠一岡山大教授を記念した賞で、毎年遺史跡の保存で顕著な個人と団体に贈られる。

同フォーラム代表の愛沢さん(57)は1989年、当時県立安房南高校の世界史の教師だったころから、館山市内の旧海軍の地下壕(ごう)跡の調査を始めた。「戦跡は暗くて、南房総の花のイメージにそぐわない」と風当たりの強い中、地域に実存する戦跡の歴史的価値を粘り強く訴え、それまでごみ捨て場やキノコ園と化していた壕跡は2004年には「館山海軍航空隊赤山地下壕跡」として整備、一般公開され市指定の史跡となった。

また、1996年には戦国時代初期に里見氏の拠点となっていた稲村城跡に市道が通ることを知り、「保存する会」を設立。1万人を超える署名を集め、条例を覆して同城跡の保存を勝ち取った。現在は史跡として国の指定を得る調査が続いている。

こうした保存運動に加えて、戦跡・史跡を地域資源としてとらえ、ガイドツアーや散策コースに組み込んで利活用する活動が評価された。愛沢さんは「残すだけでなく、町づくりに取り込んで地域を語り、誇れるものでありたい。戦跡から悪いイメージでなく、時代の局面、人の生き方を感じてほしい」と話す。

受賞に愛沢さんは「草の根活動が行政を動かしてきた。一緒に活動しながら途中で亡くなられた方々の思いを束ねたい」と振り返った。

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千葉日報サイトはこちら。

【22】090728豊崎栄吉さん*布良の船大工とまちづくり

【日時】2009年7月28日(火)

【講師】豊崎栄吉氏

【テーマ】布良の船大工とまちづくり

【参加費】200円(資料・茶菓子代)

【会場】小高記念館

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布良の船大工舩吉」、四代目棟梁。祖父が小説『鬼が瀬物語』シリーズ(岡崎ひでたか著・くもん出版)のモデルとなっている。富崎地区コミュニティの重鎮であり、青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会の立ち上げに尽力してきた。若かりし頃の舩吉の棟梁が出演したNHK『小さな旅』と、青木繁の孫・石橋エータロー氏が生前、富崎地区を訪れたビデオを鑑賞。

【房日】090630*「無言館」館主が講演会

◎旧軍都で語る「いのち」
…7月10日文化ホール「無言館」館主が講演会

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生を断ち切られるまでキャンパスに向かい続けた戦没画学生たちの作品を収蔵・展示する長野県上田市にある美術館「無言館」の窪島誠一郎館主を迎えての後援会が7月10日、館山市の県南総文化ホール小ホールで開催される。かつて軍都であった館山の地で、画学生たちがいまに残すいのちの叫びを窪島誠一郎館主が語る。入場500円で午後6時から。

無言館は、信濃デッサン館を主催する窪島さんが、戦時中に東京美術学校を繰り上げ卒業して満州に出征し、病のために復員した画家の野見山暁治さんと全国行脚して当時の画学生たちの遺作を収集。全国から寄せられた篤志をもとに平成9年、デッサン館に隣接して開館した。以来、異色の美術館として脚光を浴び、年間10万人を超える入館者を集めている。

講演会は、同館を訪ねた地元の画家・溝口七生さんや、溝口さんと一緒になって平和のための美術展を開いてきた年金者組合安房支部長の橋本芳久さん、地域の戦争遺跡保存に取り組むNPO代表の愛沢伸雄さんらが、「その感動を伝えたい」と実行委員会を組織して企画。地域の文化人やあらゆる団体に呼びかけ、多忙な窪島館長との日程調整を経て実現にこぎつけた。

館山市には戦時中、館山海軍航空隊のほか洲崎海軍航空隊、館山海軍砲術学校の3部隊があり、学徒出陣で多くの予備学生も集められた。当然、少なからずの画学生たちもおり、現に何人かの作品が無言館に展示されている。

「その館山の地で平和にいまを生きる私たちはどう受け止めるべきか考えてみたい。それが、彼らへ捧げるレクイエム(鎮魂歌)になるのではないでしょうか」と実行委は多くの来場を呼びかけている。入場チケットは南総文化ホールで扱っている。問い合わせは、事務局の橋本さん(0470—29—1290)へ。

【写真説明】無言館の窪島誠一郎館主

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来場者の感想はこちら

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房日サイトはこちら。

NPOだより№28〜2009.6.29

・和島誠一賞受賞〜文化財保護の功績を評価

・受賞挨拶=代表:愛沢伸雄

・韓国ソウルと鳥取倉吉で講演会

・小高記念館で知恵袋講座

・無言館・窪島誠一郎氏講演会

・安房反核フェスティバル

・船田正廣:古希記念展

・第5回安房・平和のための美術展

・アメリカ占領軍の館山上陸シーン映写会

・愛沢綾子回顧展

・ウミホタル合唱団安房

・ツアーガイドのスケジュール

・国交省「新たな公」モデル事業採択

 

■詳細は下段のPDFファイルをご参照ください。

090627新婦人の会松戸支部*徳田セツ子さま

赤山地下壕、龍のレリーフのある地下壕とも、戦争のためにつくられたものが、地域の人たちによって掘り起こされていることに、大きな力と尊敬の念を感じています。

それは過去ではなく、今も又計画的に着々と進む軍拡が、九条の撤廃を許したら一気に進もうとしている現実をも見せられているように感じました。

そして、すばらしい歴史と文化を学ぶことが出来、青木繁「海の幸」、中村彝「海辺の村(白壁の家)」にも会えて(?)、心豊かな時間を過ごさせていただきました。

本当にありがとうございました。

090627新婦人の会松戸支部*萩原まり子さま

このたびは本当にお世話になりました。

細かいところまで気を使っていただいて、たった二日なのに

本当に充実した学習ができました。

百聞は一見にしかず、しかもちゃんとした説明を聞かなければ

絶対わからないことよね、など、賑やかに帰りました。

80歳に近いかたも3人いて、疲れたのでは、と心配でしたが

なんのなんの皆元気いっぱい、次の学習は?と夢が広がります。

映画会はきっと選挙後に計画したいと思っています。

またお付き合いください。

磯部さんには県本部を通じてお礼状を送ろうと思いますが

お会いすることがあれば、どうぞよろしくお伝え下さい。

とりあえずお礼まで。本当にありがとう御座いました。


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その節は本当にお世話になりました。

短い時間にたくさん案内を、と努力していただいて、

私たちもいっぱい学習させていただきました。

日本地図を逆さに見るというのは、目からうろこ、

なるほど房総半島の果たす役割が明確になります。

太平洋に面した海の守りであり、漁業の拠点であり、

海外との文化交流の窓口として大切なところだったんですね。

歴史の中で点々と耳にする地名と名前が

この房総半島でつながっていたのが面白かったです。

歴史の勉強はこうあるべきですよね。

戦跡については言わずもがな、

沖縄、松代を歩いて第三の重要地点。

百聞は一見にしかず、行ってよかったです。

もちろんガイドがなければ、通り過ぎてしまうような箇所ばかりです。

ますます皆様のお仕事は大変になるのでは、と思いますが、大切な事です。

どうぞお体に気をつけて、頑張ってください。

平和教育は戦争体験者が少なくなるこれからが正念場、私たちももちろんがんばります。

『赤い鯨と白い蛇』という映画については、秋に取り組みたいと思います。

選挙が一段落したら、と考えています。

その折は又、相談にのって下さい。

磯部さんにも心のこもったおもてなしをして頂いて、新婦人は全国ひとつの親戚、

とみんな喜んでいました。

またきっとお会いしましょうとお伝えください。

…2009年7月10日

【読売】090624*館山のNPO「和島誠一賞」受賞

◎館山のNPO「和島誠一賞」受賞
…戦争遺跡、城跡の保存評価

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館山市のNPO法人「安房文化遺産フォーラム」(愛沢伸雄代表)が、文化財保護に功績のあった個人・団体に贈られる「第10回和島誠一賞」を受賞した。館山市の赤山地下壕をはじめとする戦争遺跡や里見氏稲村城跡などの保存と、その歴史的意義の普及に取り組んだ活動が高く評価された。

この賞は、文化財保護思想の普及に努め、神奈川県三殿台遺跡などの遺跡保存に取り組んだ考古学者・和島誠一(1909〜71)の功績をたたえ、文化財保存全国協議会(事務局・大阪市)が2000年に設立した。

同NPOは、安房地域の戦争遺跡の調査・保存などに取り組む市民有志らが設立母体で、その活動は1989年から続いている。

昭和戦争中に「海軍のまち」といわれた館山市の歴史を掘り起こして、平和学習への活用を進めたほか、96年には里見氏稲村城跡の保存運動に取り組み、1万人を超える署名を集めて、当初城跡の上に計画されていた市道建設ルートの変更を実現させた。

愛沢代表は「地域のシンボル的な里見氏の文化遺産を守れなければ、戦争遺跡などの保存もあり得ないと思い、2つの保存運動を並行して進めてきた。市民がつくりあげたものが評価されたのだと思う」と受賞の喜びを語った。

※愛沢代表の受賞挨拶はこちら。

 

【写真説明】表彰状を手にする愛沢伸雄代表(左)と池田恵美子事務局長

 

※房日新聞掲載記事はこちら。

※和島誠一賞の詳細はこちら。

090619=政労連関東ブロックセミナーの皆さま

政労連関東ブロックセミナー

反戦平和学習会チーム報告内容

(反戦平和学習会での各グループの発表要旨)

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【1班】

・韓国の漁師の方々が「海に生きる男」として日本の漁師を助けたエピソードに感動した。

・千葉に反戦施設があったことを知らなかった。

・日本のアワビ漁師が米国に渡った逸話があったことに驚いた。

・講演をしてくださったNPO法人の方々のご苦労が伝わってきた。

・戦争の歴史があって現在があることを再認識し、歴史を伝承することの大切さを感じた。

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【2班】

・反転図は非常に大きな発見であり、千葉県の大切さが伝わってきた。

・千葉県に非常に長い歴史があることを知って驚いた。

・500年前、江戸時代、里見氏の時代、アワビ漁師のエピソード、千葉県が戦争中に拠点となっていたについて深堀して調査されていることは非常に素晴らしい。

・一人一人の行動を伝えることの大切さを再認識したので、今後に活かしていきたい。

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【3班】

・アワビの大きさに驚いた。

・歴史の証拠となるものを保存していくことは素晴らしい。

・千葉県の戦争へのかかわりの深さを初めて知った。

・講演をしてくださったNPO法人の先生が素晴らしかった。

・大変勉強になったので、今後の組合活動にも活かしていきたい。

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【4班】

・ぜひとも現地に見に行ってみたくなった。

・千葉にこれほど多くの戦争遺跡があることに驚いた。

・講演の中で紹介のあった映画を観ることのできる機会を作って欲しい。

・これからも次の世代がこうした歴史を知る機会を作って欲しい。

・組合としてNPO法人をバックアップするための募金活動を行うことも必要ではないか。

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【5班】

・地元の歴史を通じ、新たなコミュニケーションを図っていけるのではないか。

・研究家の苦労が分かった。一つ一つの積み重ねが業務にも活きると思う。

・千葉に限らず自分達の地元の歴史についても調査してみたくなった。

・不安定な世界情勢の現在、戦争を繰り返すことはないか不安になった。

・国と国との話し合いを通じ、お互い理解することで戦争を回避していきたい。

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【6班】

・館山にこのような歴史があったことを知らなかった。

・里見氏の話は興味深かった。

・講演時間の割には内容が盛りだくさん過ぎた。

・戦争と平和は表裏一体だと感じ、現代社会にも通ずると思った。

・二人の講演者の話しの引継ぎのタイミングが絶妙だった。

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【7班】

・地理的な位置づけによって、千葉県が戦争に引き込まれた背景が分かった。

・なぜ戦争に関わらなければならなかったか分かった。

・これを機会に地域の戦跡・史跡を見直し、子供達にもそのような戦跡・史跡を見せてあげたいし、自分自身も実際に目にしてみたい。