・安房文化遺産フォーラム受賞祝賀会のお知らせ
・知恵袋講座
・愛沢綾子回顧展
・里見の道ウォーキング
・ウミホタル合唱団安房
・Report①韓国ソウル・仁川にて、平和講演とまちづくり交流
・Report②鳥取倉吉にて、里見氏調査の報告会
・Report③第5回安房・平和のための美術展でウガンダ支援
■詳細は下段のPDFファイルをご参照ください。
・安房文化遺産フォーラム受賞祝賀会のお知らせ
・知恵袋講座
・愛沢綾子回顧展
・里見の道ウォーキング
・ウミホタル合唱団安房
・Report①韓国ソウル・仁川にて、平和講演とまちづくり交流
・Report②鳥取倉吉にて、里見氏調査の報告会
・Report③第5回安房・平和のための美術展でウガンダ支援
■詳細は下段のPDFファイルをご参照ください。
終戦間もない昭和20年9月3日、館山に上陸した米占領軍の様子などを記録したフィルムの上映会が3日、館山地区公民館であった。上陸日にあわせて、NPO法人「安房文化遺産フォーラム」(愛沢伸雄代表)が企画。定員を上回る約100人が詰め掛け、貴重な資料に見入った。当時の目撃者、証言者を募ることが狙いだったが、実際にフィルムの中に映る本人が来場者として姿を現すなど、主催者側にとっても収穫の大きい上映会となった。
愛沢代表が入手した米公文書館に保管されていたフィルムの一部。米軍が撮影したフィルムで、米軍の館山への上陸のようすや館山駅で列車に乗り込む姿、上陸を見守る地元住民らの模様が収められている。一般向けに初めて公開した。
上映会では、大型画面に当時の様子が映し出され、愛沢会長がそれぞれの場面について解説。船形の山々や高の島が背景に映る上陸のシーンでは、「みなさんこうやって米軍が来たんです。当時の記憶がある方いらっしゃいませんか」などと呼びかけた。
会場には当時のことをよく覚えている来場者も多く、「北条に住んでいたが、屋根の上から上陸するところをまさしく見た」「2階の窓から米兵が右左に分かれて、銃を持って通りを歩いていたという話を聞いた」などの証言が相次いであがった。
中には、「私は当時、国鉄職員として館山駅にいた。いまのフィルムにも映っている」と話し、米占領軍の司令から当時の館山駅長に輸送関係について指示に従うよう命令があったことや、司令を駅長宿舎でもてなしたことなど、当時のことを詳細に証言する男性も現れた。
鋸南町元名の元国鉄職員、白坂誠さん(84)で、当時は19歳。房日新聞の予告記事をみて上映会に訪れた。「もしかしたらという思いはあったが、まさか自分がフィルムに映っているとは。『お前もっといろいろなことを覚えているだろう』と頭を強く叩かれた気分。これまで当時のことを語ることは余りなかったが、今後は語り継いでいきたい」。
愛沢代表は「64年も前のことなのでびっくりしている。まさかフィルムに映っている駅員の方が来てくれるなんて思いもよらなかった。貴重な証言者」と驚きを隠せない様子だった。
安房地域在住のアーティストが、ジャンルを超えて作品を出品する「安房・平和のための美術展」(同実行委員会主催)が、南房総市富浦町の枇杷倶楽部ギャラリーで開かれている。地域で57人もの作家が一堂にそろい、多彩な作品が展示されるのは同美術展だけ。会場を訪れた市民や行楽客が熱心に見入っている。6日まで。
先の大戦で自由な表現が阻害され、かけがえのない自然が破壊されたことから、安房から美術展をとおして平和と自然環境を守る精神を発信しようと始まった。今回が5回目。
ギャラリーには、木彫、油彩画、陶器、イラスト、墨彩画などさまざまなジャンルの作品が展示され、見ごたえ十分の展示会。別室の第2会場では、チャリティとして、作家の作品が販売されているほか、ウガンダの子どもたちの絵も展示されている。この絵は、長年支援活動を続けている愛沢伸雄さんに送られてきた。12年前の絵と現在の絵で、12年前は内戦状態のためかエンピツのみで描いた戦闘シーンが、現在の絵は色エンピツで
カラフルに風景などが描かれている。
事務局を務める橋本芳久さんは、「美術展も5周年。アーティストの皆さんの平和と、安房地域の自然に対する思いが素晴らしいエネルギーとなって続けてこられた。今gおも続けていきたい」と話していた。
●里見氏調査会の報告会〜終焉地への足跡たどる
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「南総里見八犬伝」のモデルとされる里見忠義の研究をしている里見氏調査会の報告会が22日、倉吉市関金町大鳥居の関金総合文化センターで開かれた。調査会のメンバーらが、里見氏終焉の地である関金町での調査結果などを踏まえて講演したほか、座談会で意見を交わした。
里見氏は、戦国時代に安房国(千葉県)を支配した大名。里見氏十代の忠義は、徳川幕府の政策で伯耆国(倉吉市)に転封されて没した。同市東町の大岳院には、忠義と家臣の墓がある。
調査会は、千葉経済大学の川名登名誉教授らによって発足。2007年12月には、同市周辺で総合調査を実施し、同寺から出された文書の原本を核にするなどした。昨年10月には、関係資料などをまとめた報告書「今よみがえる里見忠義の足跡」を出している。
報告会には、里見氏の歴史に関心を持つ約100人が出席。川名名誉教授ら3人が終焉の地への訪問の歴史や忠義と主従の足跡などについて講演した。この中で、里見屋敷があったとされる同町堀の山郷神社で、家臣の命日に執り行われている「六人塚祭典」の様子を撮影した映像が初公開された。
座談会では、堂本暁子前千葉県知事らも加わり、それぞれの所見を述べるなどした。
…日本海新聞2009.8.29付(関金通信部・石田博部長)
◎米軍上陸時のフィルム上映
…9月3日、館山地区公民館で当時の目撃者募る
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館山市のNPO法人「安房文化遺産フォーラム」(愛沢伸雄代表)は9月3日午後1時半から同市館山の館山地区公民館で、終戦間もなく館山に上陸した米占領軍の模様を記録したフィルムの上映会を行なう。
9月3日は昭和20年、米陸軍の3,500人の部隊が、館山に上陸を始めた日。同フォーラムは、所有する貴重な上陸シーンの映像を今回初めて一般向けに上映。この機会に「当時の模様を目撃した人や、終戦直後の館山の様子をよく知る人たちの新たな証言を募り、歴史の掘り起こしに役立てたい」(池田恵美子事務局長)としている。
上映するのは米軍が日本占領時の模様を撮影し、米公文書館に保管されていたフィルムの一部。20年ほど前に愛沢代表が公開部分を業者を通じて購入したが、その中に館山、房州の模様が映っている部分が約20ほどあった。
フィルムには▽米艦船が館山海軍航空隊の施設に接岸し、兵員とともに荷物や自動車が荷揚げされている様子▽館山駅に集合した米兵が、列車で移動する様子—などが記録されている。上陸地点の高の島周辺で米軍の様子を遠巻きにうかがう住民、子どもや、館山駅で改札を通る女性の姿なども映っている。
当日はフィルム上映のほか、愛沢代表が「終戦直後の館山での直接軍政」などについて、これまでの歴史調査の概要を報告する。
同フォーラムによると、マッカーサー将軍が厚木に到着した翌日の昭和20年8月30日、館山と富津岬には米軍の先遣隊が上陸。9月2日の戦艦ミズーリ号での降伏文書調印を経て、3日には館山市に占領軍の第1陣が上陸した。市内には日本外務省の出先機関として「終戦連絡委員会」が置かれ、4日間にわたり米軍の「直接軍政」が敷かれた。
「おらがごっつお」 レシピづくりへ調理現場公開
館山 1回目は「田舎ずし」
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館山市は、昔ながらの我が家のごちそう「おらがごっつお」をテーマに、調理方法やそれにまつわる物語などをまとめ、レシピ集として発行することになり、制作現場を公開する。毎月1回のペースで進める予定で、1回目を、あす24日午前9時30分から市コミュニティセンターで行う。今回は「田舎ずし」を取り上げ、調理方法を知りたい人や、試食したい市民の来場を呼びかけている。
おらがごっつおは、NPO安房文化遺産フォーラムと市保健推進協議会が2年前、41種類の昔ながらの料理を冊子としてまとめている。嫁から姑へと受け継がれてきた〝おふくろの味〟を紹介したもので、「これを今後のまちづくりに生かそう」と改めて調理実習と試食会を開催。集まった人たちから、その料理にまつわる話を聞いて物語に仕立てようという。
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■山口醇
この度は、館山市の戦争について御教授いただき、まことにありがとうございました。館山市は僕も幼い頃からときどき行っていましたが、風光明媚な中にあのような戦争遺跡があったことに大変驚きました。戦争と平和のことについてじっくり考えることができ、とても充実した時間となりました。心よりお礼申し上げます。
■大畑俊英
先日は安房の歴史を聞いて、昔いろいろな事件が起きて、今は存在しない基地や建物があったことを知りました。僕は千葉県に住んでいますが、今回初めて館山市に行きました。現在住んでいる木更津市にも歴史がありますが、館山にも歴史があるのだと知り、さらに詳しく知りたいと思います。
僕は先生の解説や様々な戦争遺跡を見学して、赤山地下壕に興味を持ちました。当時の様子を詳しく聞いて、何も知らなかった事に驚きました。それと同時に、もっと沢山の事を知りたいと思いました。
今まで小学校5年生の時に近所の元先生に戦争のお話を聞いたぐらいで、あまり今回のような体験をする機会がありませんでした。これからは、資料や記録フィルムや講話などあれば、積極的に耳を傾けたいと思います。暑い中、大変お世話になりました。ありがとうございました。
■立花
先日は、南房総の戦争遺跡についてお話をしてくださり、赤山地下壕などの戦争遺跡を案内してくださり、ありがとうございました。下調べではわからなかったことや実際に行って疑問に思ったことが解決できました。皆さんが熱心にお話されているのを見て、ぼくは全国のいろいろな戦争遺跡を調べてみたくなりました。ありがとうございました。
■□□
先日は暑い中案内していただいてありがとうございました。館山に住んでいる同級生がうらやましくなりました。おもしろいお話ありがとうございました。大変役に立ちました。
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今回は分かりやすい説明、ありがとうございました。戦争中の記録が私の住んでいる鴨川市にも残っていたということにはとても驚きました。館山市を歩いて、当時の様子を想像することが出来ました。とてもいい経験になったと思います。
■顧問=田口正範
先日は事前の勉強もままならない中、少人数の倶楽部員を御面倒頂き、有難うございました。本校の部活動は、全体としてはそれ程活発ではなく、しかも遠方各地域から登下校している為、なかなか活動日がとれません。そうした中、今回お邪魔した三年生が立ち上げた部活動です。週一回しかも二時間の集まりでやっています。まずは、自分の興味あることから始めないと続かないだろう…ということで、各自のテーマをまずは追求!探究していく方針でやらせています。(中略)さて、当日は一時間の座学では、本当に充実した内容で大変勉強になりました。昨今、活字以外の画像にしても動画にしてもネット等を通じて身近になっていますが、やはりそれだけでは人間味がありません。その人の持ち味のある解説あっての資料・史料が生きてくるものと信じます。先生のお話ぶりも分かりやすく、しかも多方面に広がり、歴史の深さを感じるものでした。(中略)実際の資料を見るのはそれはそれで勉強になるのですが、一つ一つの説明がないと「あ〜これネ」で終わってしまいます。その場その場での質問にも丁寧に答えて頂き、さらに子ども達の会話からまた話を拡げて頂いたり…と、分かりやすいお話に子ども達も満足感いっぱいで充実したフィールドワークだったと思います。今年の夏は、後半になってすばらしいプレゼントを頂いたようです。我々プロであるハズの教員は、さらに高いレベルの研鑚に励む必要がまだまだあることも痛感いたしました。重ね重ねありがとうございました。あらためて御礼申し上げます。最後となりましたが、安房文化遺産フォーラムの一層の発展、ご活躍を御祈り申し上げます。
◎美術通じて平和訴え
…29日から地元芸術家57人が作品展、チャリティー活動も
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安房地域に住むさまざまなジャンルのアーティスト57人が出品し、世界平和のためのチャリティー活動も同時に行うユニークな作品展「安房・平和のための美術展」(同実行委員会主催)が、8月29日から9月6日まで、南房総市富浦町の枇杷倶楽部ギャラリーで開かれる。
作品やグッズ売り上げによる収益を、アフリカ・ウガンダの子ども支援団体や地雷除去活動に寄付する。房日新聞後援。
美術展は今回が5回目。先の大戦で多くの芸術家の命が奪われ、さらに自由な表現も制約されたことなどを踏まえ、世界中で戦禍、飢え、貧困などにあえぐ人たちが平和な生活を取り戻し、さらに美しい地球を守ることを願いスタートした。
アーティストらによる絵画や陶芸、イラストなどの作品展示とともに、チャリティーコーナーで各作家の小作品やグッズを販売する。開場時間は午前10時から午後5時。
出品者は次のとおり。=敬称略
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青木雅彦、荒井恵美子、石井純、石井範子、石川武雄、井原如泥、今井香、今井茂淑、
植松七重、鵜澤貫秀、大岩敏夫、小谷美恵子、加藤正、川田久代、川田正孝、吉良康矢、
込山哲夫、近藤博、斉藤勇夫、坂本一樹、笹子三喜男、佐藤洋子、柴崎孝雄、杉田考浩、
鈴木陽児、田村洋子、富樫研二、冨山善夫、仲野邦男、白熊勝美、白熊初枝、橋本新子、
橋本登、橋本まちこ、橋本芳久、早川厚子、原政義、半沢てる、樋口茂明、桧山薫、
船田正廣、穂積節夫、本庄高士、真魚長明、前川章子、溝口七生、溝口利治、
三橋ユリ子、宮下昌也、谷貝順子、谷貝宗平、谷貝七華、谷貝庸介、山川晴子、
山口マオ、雪縄真緯、吉田議一郎、和田剛志
◎ 旅人ぶらりの書
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「鏡が浦」の別名を持つ館山湾は、名前通り鏡のように波静かだった。
花も野菜も果物もふんだんに採れる温暖な気候、黒潮に近い豊かな海、
首都防衛の要塞としての歴史、人情あふれる人々…。
久しぶりの南房総で、自分の田舎に帰ったように心落ち着いた。
(中略)
翌日は赤山地下壕跡を訪ねる。明治時代から館山には
首都防衛の目的で多くの砲台が築かれたが、
1930(昭和5)年の館山海軍航空隊設置以後は、
「東京湾要塞」の色彩を濃くしていく。
地下壕は延長1.6キロ。発電所まである。
敗戦と同時に一切の資料が廃棄されたため、
詳しい目的や任務は明らかでないが、
〝本土決戦〟の秘密基地を目指していたことは間違いない。
戦争遺跡として一般公開されたのは5年前。
参観者は年々増加している。
案内役のNPO法人安房文化遺産フォーラムの池田恵美子さんが言った。
「太平洋に向かうと、館山の位置は日本列島の最先端になります。
太平洋戦争について考えるとき、絶対に後世に残さなければいけない史跡なんです」
(後略)
船田さんの古希記念展〜安房高美術部卒業生が企画
あすから文化ホールで
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彫刻家で、長年、高校で教べんを執るかたわら、美術部顧問として生徒を指導した船田正廣さん=館山市北条=の作品を紹介する「船田正廣の世界」展が、あす14日から25日まで県南総文化ホールギャラリーで開かれる。教え子の安房高美術部卒業生有志が古希を記念して企画、およそ50点を展示する。
船田さんは、昭和39年、東京芸術大学彫刻専攻科を卒業し、その年に安房高校に美術科教諭として着任。その後、安房南高校に転任し、多くの美術部員を育てた。現在は、私立安房西高校教諭として活躍している。これまでに数々のコンクールなどに出品。地元安房地域でも、個展やグループ展などを開いてきた。
作品展には、彫刻ほか水彩、墨彩画も展示。15日午後1時から同ホール大会議室で、オープニングレセプションが行われる。
開場時間は午前9時から午後5時。月曜休館。
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