お知らせ

3/6=映画『いのちの山河』上映会

陸の孤島・豪雪の無医村であった岩手県沢内村は、多病多死に苦しんでいました。深澤晟雄村長は「人間尊重、生命尊重こそが政治の基本である」として、昭和35年から老人と乳児の医療費無料化を実現しました。その結果、全国初の「乳児死亡率ゼロ」を達成し、「自分たちで生命を守った村」として知られています。この実話をもとに、映画『いのちの山河〜日本の青空Ⅱ』は制作されました。

現在、医療課題をかかえる安房地域に暮らす私たちも、この映画からヒントを得て、市民の力で何ができるのか、一緒に考えてみましょう。

.

■日時=平成22年3月6日(土)第一部14:30/第二部18:30

■会場=千葉県南総文化ホール大ホール

■チケット=前売券1,000円 (当日券1,500円)

■取扱=安房医師会協賛病院、南総文化ホール、宮沢書店、Books松田屋、鴨川書店、小高記念館

■主催=安房の地域医療を考える市民の会(問合FAX:0470-22-8271)

■後援=安房医師会

.

■ごあいさつ=安房医師会長・宮川 準

安房地域では、館山准看護学校と安房看護専門学校が相次いで閉校となり、すでに進んでいた看護師不足問題が深刻になりつつあります。病床数と看護師数は法律で定められているため、患者さんの入院を受け入れられなくなるばかりでなく、介護施設でも十分な対応ができなくなってしまいます。ますます高齢化の進む安房地域では、若者の進路や中高年の再チャレンジとして、看護職への人材養成が急務となっています。私たち医師がどんなに頑張っても、地域内で看護師を育てなければ、医療崩壊となりかねません。『いのちの山河〜日本の青空Ⅱ』上映会を契機として、市民と医療従事者と行政がひとつになって力を合わせ、健康で安心な地域づくりを実現するためにも、皆さんとともに解決策を考えたいと思っています。 ご家族ご友人をお誘い合わせのうえ、ひとりでも多くの方にご鑑賞いただけますようご協力のほどお願い申し上げます。

100227法政大学文学部地理学科山本ゼミ2年*小林睦美さま

寒さの中に春の気配を感じる頃となりました。

皆様方におかれましては、お変わりなくお過ごしのことと存じます。

さて、過日の私たち山本ゼミの房総巡検における研修におきまして、お忙しいところ時間を割いていただき、誠にありがとうございました。初日の戦跡ツアーとご講話の他にも、千倉での見学の設定など、きめ細やかな心配りをしていただき、心より感謝申し上げます。

戦跡めぐりやご講話を伺う中で、新たな発見や今まで知らなかった事に多く出会い、自分の勉強不足を痛感しました。また、今回はNPOの4名の方からお話を伺う機会をいただき、房州を大切にしながら守っている地元の先輩方の姿を見て、私も今まで以上に郷土への愛着を深めることができたと思っております。

2日目は生憎の天気でしたが、白浜・千倉の海側と、山側である三芳を、先生とゼミの仲間に案内しました。2日間を通して、先生も仲間達も、房総を楽しんでくれたようです。特に山本先生は今年度いっぱいでのご勇退が決定していましたので、最後の巡検となってしまいましたが、戦跡めぐりも初めての場所ばかりで楽しかった、とおっしゃっていました。

今後は、卒業論文作成のために、より専門的な研究を進めていきますが、この研修で得たことをもとに、より質の高いものを求め、学習していきたいと考えています。

末筆ながら、皆様のご健康とご活躍をお祈りして、お礼の言葉とさせていただきます。敬具

【房日】100227=松永平太Dr.寄稿「いのちの山河」

●映画「いのちの山河」…〝いのち〟に格差があってはならない

〜いのちへの投資が地域を元気に〜

松永平太(松永医院院長・安房医師会理事)

.

学生時代だったか、医師になりたてだったか、この映画の原作となる「村長ありき」という本を一気に読んだ。行政と協働しながら実践する地域医療の素晴らしさが、私の脳底に沈んだ。昭和30年代のまだ豊かでない時代、日本全国には地域格差があってはならないというメッセージには、人間愛を感じる。また、主人公が医師でないのがうれしい。

厳冬の今の時期になると豪雪で陸の孤島となる岩手のちっぽけな村で、一人の熱き村長と一人の優秀な医師が出会い、おそらく戦後初のモデルとなる地域医療を実践した。村長は「人間尊重、生命尊重こそが政治の基本である」として、子供たち、老人たちが多病多死で苦しんでいるのを助けた。その結果、全国初の乳児死亡率ゼロを達成した。環境厳しい岩手の片田舎で達成されたことは奇跡である。その地域医療実践の軌跡を観てみたい。

この映画は、並みいる国内・国外の映画を差し置いて鑑賞満足度第一位をとった。いのちというものをテーマにしていることから、私たち医療者・介護スタッフが見れば勉強になるだろうし、一般の市民の方たちもいのちの有難さを感じ取ることができるであろう。また、ぜひ政治家の方達にも観ていただきたい。

昔、田舎に大学病院より大きな病院があったら街が潰れてしまうと言われたことがある。しかし、現実には多くの雇用を生み、地域が活性化され、いのちの安全・安心につながっている。ビルの中にテナントを借りる診療所も夜になれば無医村となる都会よりも、救急車のたらい回しなどない安房地域の方が安心・安全である。そして、いのちが守られ、いのちが輝く、豊かな安房地域を創るには何をしなければならないのか、私たち市民が自分のこととして参画することを期待する。いのちに投資することは地域を元気にすることであり、未来へ通じる行為であることを強く主張したい。

つい先日、職員の結婚式に呼ばれた。その席で「利他」という言葉を幸せいっぱいのおお二人に贈った。「利」を「他」のひとのために提供することは、医療介護に従事するプロフェッショナルとして大切な魂である。私の診察机の前壁にも「忘己利他」という文字を飾っている。地域医療においては有名な言葉で、「もうこりた」と呼ぶ。

映画の主人公である深澤村長は、まさに己を忘れ村民のために利他を提供した実践の人である。59歳という若い歳で亡くなり、感動的な映画のラストシーンである雪降るなか多くの村民の迎えを受ける車の中で、深澤村長は「もうこりた」と言っているのだろうか。

.

映画「いのちの山河」上映会の詳細はこちら

.

100225志木市コミュニティ協議会さま

立春の候、貴職におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

さて、過日は大変お忙しいところ、当協議会の視察研修を受け入れていただき、誠にありがとうございました。一同を代表いたしまして厚く御礼を申し上げます。

参加した会員も、安房文化遺産フォーラムの歴史遺産を活かした取り組みや、地域に対する効果を学び、さらには、館山市のコミュニティに関するお話も伺うことができ、有意義な視察研修であったと大変好評でありました。

当協議会といたしましても、今回の研修を通じて学んだことを、志木市でのコミュニティ活動やまちづくりのために活かしていきたいと思っておりますので、今後ともご教示、ご指導いただけますようお願い申し上げます。

安房文化遺産フォーラムの更なる発展を祈念申し上げますとともに、関係者の皆様方にもよろしくお伝えいただけますよう重ねてお願い申し上げ、お礼のご挨拶といたします。

NPOだより№33〜2010.2.22

印刷は最下段の

添付ファイルから

↓↓↓↓

 

・緊急予告!安房のまちづくりと地域医療をみんなで考えよう。

…映画『いのちの山河〜日本の青空2」&シンポジウム

・里見紀行その8=稲村城と館山平野

・戦跡ガイド勉強会=加茂坂・本土決戦陣地フィールドワーク

・知恵袋講座

・里見桜まつり

・ツアーガイドスケジュール

・講演抄=秋山巌氏

…「館山の空を飛んだ海軍落下傘兵から山頭火を描く版画家へ」

【房日】100219*「富崎を元気に」まちづくり講座

元気なまちづくり市民講座開催

館山・富崎地区を舞台に—

.

館山市のNPO法人安房文化遺産フォーラム(愛沢伸雄代表)は、13、14の両日富崎地区公民館で「元気なまちづくり市民講座」を開いた。地域住民ら、のべ約90人参加。生涯学習まちづくりブームの「仕掛け人」として知られる福留強・聖徳大学教授の講演を聞いたほか、グループ討議で今後のまちづくりに向けた具体的なアイデアを出し合った。

福留教授は東京都立川市の大山自治会や、鹿児島県志布志市の市民大学の活動など、各地の地域活性化の成功事例を紹介。少子高齢社会の中で、いくつになっても地域のために自らの力を発揮していく「創年」という考え方を提唱し、「実年齢の7掛けが自分の年齢と思って、創造的に生きていこう」と呼びかけた。

グループ討議では、「富崎地区の路地に愛称をつけてはどうか」という案にほぼ全員が賛同。同地区コミュニティ委員会から住民に呼びかけていくことになった。

同フォーラムの愛沢代表は「青木繁の没後100年にあたる来年に向けて、地元の人びとや全国の美術関係者とともに記念事業に取り組んでいきたい」と語った。

.

(房日新聞2010.2.19付)

【房日】100218*映画「いのちの山河」上映会

高齢者、乳児の医療費を無料化した村長描いた
映画「いのちの山河」上映へ

.

.

館山市を中心とした市民グループ「安房の地域医療を考える会」(愛沢伸雄代表)は、全国で初めて老人・乳児の医療費無料化を決断した岩手県(旧)沢内村の深澤晟雄村長の半生を描いた映画「いのちの山河・日本の青空Ⅱ」の上映会を、3月6日に南総文化ホール大ホールで行うことを決めた。

同映画は昨年公開。格差社会やワーキングプア、医療崩壊などの問題が深刻さを増す中で、「社会保障制度のあり方を考えるきっかけになれば」と、市民団体が上映会を行う動きが全国に広がっている。

愛沢代表は「安房で30年前に始まった先進的な総合検診事業は、沢内村の取り組みを参考にしたもの。多くの市民にこの映画を見ていただき、医療問題をあらためて考えてほしい」と話している。

映画の舞台は、敗戦間もない豪雪地帯の農村。深澤さんは1957年に村長に就任後、村が抱える「豪雪・多病多死・貧困」に向き合った。多くの村民が医者にかかることもできず、死んで初めて死亡診断書をもらうために病院に運ばれるという状況を変えようと、60年に高齢者と乳児の医療費無料化を断行。保健婦の訪問指導や巡回検診などの施策を推し進め、全国で最悪だった乳児死亡率がゼロになった。

深澤さん役を長谷川初範が熱演。ほかに加藤剛、とよだ真帆、大鶴義丹、宍戸開らが出演している。

上映会は安房医師会も後援。宮川準会長は「上映会を契機に市民と医療従事者、行政が力を合わせ、健康で安心な地域づくりを実現するためにも看護師不足問題などの解決策を考えたい。一人でも多くの方に鑑賞してほしい」と呼びかけている。

上映は午後2時半と午後6時半からの2回。チケットは前売り1000円、当日1500円。前売り券は安房医師会協賛病院、南総文化ホール、宮沢書店、ブックス松田屋、鴨川書店などで発売している。

午後2時半の回では、料金100円で託児サービスも行われる。

(房日新聞2010.2.18付)

.

上映会情報はコチラ

.

【ちばDC】城山公園&赤山地下壕の無料ガイド

ちばデスティネーション・キャンペーン特別企画

【期間】2007年2〜4月毎週日曜日10:00〜12:00

.

■城山公園(館山城跡)無料ガイド

(集合)城山公園駐車場広場のシンボルタワー前

「館山」の地名の由来になっている城山は、戦国大名里見氏の居城跡として知られています。実際に里見氏がここに住んだのは、天正18(1590)年から25年ほどの間ですが、山麓からは、それ以前の室町時代のものである五輪塔や陶磁器も見つかっています。

江戸時代に入ってすぐに、里見忠義が伯耆国(鳥取県倉吉市)に移されると、館山藩は廃藩となり、館山城も取り壊されました。その後江戸時代の末に、旗本だった稲葉氏が新たに館山藩をたてて、この地に陣屋を築きます。第二次世界大戦中には高射砲陣地となったため、山頂が7m削られ周辺も破壊されましたが、近年、城山公園として整備されています。

.

■赤山地下壕無料ガイド

(集合)赤山地下壕受付・豊津ホール

太平洋に突き出て、東京湾の入口にあたる房総半島南部は、東京湾要塞地帯と呼ばれ、海軍の重要な施設がたくさん造られました。戦争末期には本土決戦に備え、7万人の兵隊が配備され、終戦直後には米占領軍3,500名が上陸し、本土で唯一「4日間」の直接軍政が敷かれた地です。

(注1)年末年始等の休壕日にあたる場合や、当方の都合により変更の場合もあります。

(注2)個人やグループ対象です。大型団体は、事前に有料ガイドをお申し込み下さい。

(注3)ガイドの要不要を問わず、10名以上の団体は事前に「入壕届」が必要です。