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館山市観光協会が総会、新会長に小金氏
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館山市内235軒の観光施設などでつくる、一般社団法人館山市観光協会の第3回定期総会が12日、同市のいこいの村たてやまで行なわれた。一般社団法人となって初めての役員改選で、新会長に小金晴男氏が就任した。また、これまで2人だった副会長を倍増し4人体制とした。東日本大震災の二次的被害の影響で苦境にあえぐ観光業界の活性化を図るため、一層の体質強化を図った。
同観光協会は、平成21年度に一般社団法人化され、観光産業を中心にした多面的な公益事業の展開と発展を担っている。役員の任期は2年で、前会長の鈴木保氏は、法人化になる前と合わせ2期4年を務めた。今後、鈴木氏は顧問としてサポートにあたる。
副会長には、幅広いジャンルからの人材登用を図った。
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過去の大地震・津波を考察
館山で28日 歴史文化研が公開講座
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安房歴史文化研究会(天野努代表)の第11回公開講座が28日午後、館山市コミュニティセンターで行われる。今回は天野努代表が「歴史からみた地震と津波—安房地域を中心にして」と題して発表する。
同会では「東日本大震災の発生を受け、今後の防災の一助となればとの思いもあってテーマを設定した」としている。
事前に明らかになった発表要旨によると、安房地域は関東大震災(1923年)、元禄地震(1703年)で多大な被害を受けたが、このほかにも安政東海地震(1854年)、明応地震(1498年)など東海、東南海で数々の大地震が発生。明応地震では小湊の誕生寺が津波で流失したと伝えられている。
天野氏は、「災害はそれぞれの土地の状況によって左右される場合が多く、今回の大震災もそれを如実に物語っている。私たちは、この地域でこれまでどのような災害が起きているのか、まずもって知っておく必要がある」と指摘。安房地域で起きた過去の地震・津波被害について、改めてさまざまな資料をもとに検討、報告する。
講座は午後2時から4時まで。定員は当日先着50人。参加費200円(資料代)。
(房日新聞2011.5.11)
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NHK-FMラジオの番組「まるごと千葉60分」に、5月9日午後6時から、館山市の街おこし活動に取り組む「NPO安房文化遺産フォーラム」の小沢義宣さんや「サイカチの木を守る会」の齊藤陽子さん、語り部の礒部清子さんの3人が出演する。
同市にあるサイカチの木を中心にした街おこしの取り組みを紹介。サイカチの木には、元禄地震の大津波から人を救ったという逸話が残っており、磯部さんが逸話をもとに創作した語りを番組内で披露する。
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銀座商店街を巡るウォーク
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NPO安房文化遺産フォーラムは、5月10日午前9時50分から館山市北条の銀座商店街を巡るウォーキング教室「歩いてみよう館山の街を」(館山商店会連合会など後援)を開催する。参加者を募っている。参加費は150円(メンチカツ代)。
300年前の元禄地震の大津波から人を救ったサイカチの木を館山の街活性化に生かすことを目的に活動する「サイカチの木を守る会」に協力し、同NPOが開催して今回で2回目となる。
コースは1.5キロで、松田屋〜ピース製菓〜房洋堂〜秋山陶苑〜丸太鮮魚店〜加藤菓子店〜幸田旅館〜相川肉屋〜銀座商店街振興組合ビル〜秋山呉服店〜セットアップ〜サイカチの木。
サイカチの木の前では、語り部の礒部清子さんの語りを聞く。
集合は、JR館山駅東口で、当日受付となる。
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看護師修学資金貸付制度〜館山市
館山市は、看護師養成学校に進む学生を支援する「看護師等修学資金貸付制度」の利用を呼びかけている・
4月1日からスタートした新しい制度。これまでに問い合わせが15件ほどあり、2人が申し込みをした。担当の健康課では「制度を積極的に利用してもらい、地域の看護師確保を図りたい」としている。
安房地域の看護師不足解消が目的で、専門学校や大学など看護師養成機関への修学を側面支援。看護師を地域の手で育成しようという。安房の3市が足並みをそろえて制度化している。
館山市では月額3万円(1万円、2万円、3万円から選択)が上限で、貸付の決定を受けた月から修学終了までが期間。卒業後、市内の病院などで貸付を受けた期間以上継続して看護職に従事した場合は、返還を全額免除。市以外の安房郡市内の医療機関の場合は、半額が免除となる。
制度を受けるには条件があり、詳しくは館山市健康課(0470-23-3113)へ。
(房日新聞2011.5.3付)
【番組名】「BS歴史館」
【放送局】NHK-BSプレミアム
【放送予定日】2011年5月13日(金)21:00〜21:59
【再放送】2011年5月17日(火)24:00〜24:59
【再々放送】
・6月3日(金)午後9時00分〜9時58分
・6月8日(水)【7日深夜】 午前0時25分〜1時23分
http://www.nhk.or.jp/bs/history/
【テーマ】「それはミズーリ号から始まった〜日本の運命を分けた2日間〜」
「歴史とは現在と過去との対話である-」
かつてイギリスの著名な歴史家E.H.カ-はこう言いました。
4月から始まる新番組「BS歴史館」は、
この偉大なる言葉にインスピレーションを得た歴史番組です。
歴史という「過去」を学ぶことで、混迷した「現在」を生きるヒントを見つけ出します。
終戦記念日8月15日。
でも、世界にとっての終戦記念日はその20日あまり後の9月2日です。
それは、日本が敗戦を認めミズーリ号艦上にて降伏文書に調印した日。
実は、滞りなく終わったかと思われたこの調印式の直後、
日本は一歩間違えば国が無くなるかも知れない危うい運命にあったのです。
今回、3つの出来ごとにスポットを当て、その裏でどんなことが行われ、日本人が誇りを失わず、敗けても敗けない精神を貫いたのかを探ります。
未曾有の大震災に見舞われた日本。ガンバレ日本企画としてこの番組を視聴者に届けます。
①.証言でつづるミズーリ
世界にもテレビ中継されたミズーリ号艦上にて行われた降伏調印式。
そこに、日本の代表として立った11人の男達。彼らは、どんな想いでミズーリ号の上に立ったのか?屈辱の調印式を受け入れつつ、敗者の気骨を見せた男たちの心の内を検証する。
②.“三布告”撤回の物語
降伏調印式から6時間後、突如GHQから突きつけられた「三布告」。そこには「日本語の使用禁止」「日本円の禁止」の文字が。日本が消えてしまうかもしれなかった14時間を描きます。
③.本土で唯一、直接軍政された街。
千葉県館山市は、日本の降伏後の4日間、アメリカ軍によって軍事直政をされたという。アメリカが統治する日本の姿はどういったものだったのか。
NHK福岡の地域特集
「没後100年〜生と死の絵画」
4月23日(土)総合・九州沖縄地方 午後4:30〜5:13
明治後期、日本画壇にすい星のように現れて駆け抜けた天才画家・青木繁。『海の幸』など日本美術史上に残る名作を次々と描き上げた後放浪生活に入った。そして「骨灰は故郷のケシケシ山に埋めて欲しい…」と言い残して逝った。28年の人生であった。番組では、青木繁の数々の名作を紹介すると同時に、手記や手紙、友人らが青木繁の人や作品について書いた批評、エピソードを取り上げ、折々の青木繁の心の動きを見つめていく。
【出演】石橋美術館学芸課長 森山秀子
※館山でも取材協力をしました。
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身近な歴史に興味津々〜市民ら商店街を歩いて巡る
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NPO安房文化遺産フォーラムは15日、館山市北条の銀座商店街を巡るウォーキング「歩いてみよう館山の街を」を開いた。市民ら17人が参加。書店や和洋菓子店、呉服店、旅館、元禄地震の津波から人を救った言い伝えの残る「サイカチの木」などを訪れた。
サイカチの木は、館山市図書館近くにあり、元禄地震の津波のとき、この木につかまって助かった人がいると伝えられている。サイカチの木の保護、保全を図ることを目的に「サイカチの木を守る会」が設立され、今回、この活動に賛同した同フォーラムがまちおこしの一助になればとウォーキングを計画した。ウォーキングでは、館山市図書館からスタートし、文具店の「松田屋」や和洋菓子店の「房洋堂」、陶磁器店の「秋山陶苑」など12ヶ所を訪ねた。
同フォーラムの小沢義宣さんがツアーガイドとなり、街並みを歩きながら各店舗に立ち寄り、店主が店の歴史などを説明したり、参加者は売られている商品を購入していた。同商店街は、鉄道の開通とともに南町交差点付近の商店、駅前に移転するなどし商店街となった。松田屋も移転した店の1つで、店主の松井悦子さんが、店内に飾られた関東大震災後に、廃材利用で建設された店の写真を紹介。このころは、楽器や書籍、文房具、スポーツ用品など1階で扱っていました」などと話した。参加者からは、「立派な店構えで驚きます。廃材とは全く思えないですね」といった声が聞かれた。
サイカチの木では、同会の森林インストラクターで樹木医の齊藤陽子さんが、「枝を落とした方が、木の勢いが良くなります」など管理や保存について説明したり、語り部の礒部清子さんがサイカチの木にまつわる創作語りを披露した。70代の女性は、「小学生のころ、通学路でいつも見ていた木が、そんな大切なものだとは知らず遊んでいました。なつかしい」と話した。
5月10日午前9時50分から、同様のウォーキングが予定されており、参加者を募っている。問合せは、NPO安房文化遺産フォーラム(0470-22-8271)へ。
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医師らが震災支援の会
宿泊と医療・介護サービスをセットで
要介護者らの受け入れ模索
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東日本大震災の被災者のうち避難所生活が困難な要介護者、在宅医療患者とその家族を積極的に受け入れようと、安房地域の医療・介護福祉関係者が「安房医療介護福祉連携・東日本大震災支援の会」(略称AWA311-MCW)というグループを立ち上げ、活動を始めた。
南房総市や鴨川市の旅館、ペンションなどに要介護者を受け入れ、必要な医療・介護のサービスはAWA311のメンバーらが協力して提供していこうという構想。
関係者によると、3月下旬に呼びかけたところ、4月5日までに115人が参加を表明。支援の輪が広がっている。
代表幹事には、亀田総合病院の小野沢滋・在宅医療部長が就任。松永医院(南房総市)の松永平太医師、花の谷クリニック(同)の伊藤真美医師らが感じなどに名を連ねている。
小野沢氏は12日現在、宮城県石巻市に入り、被災地の医療活動をサポートしながら患者の後方避難場所のあり方を模索中。現地から「現時点では南房総は唯一、宿泊と医療・介護がリンクしている事がはっきりしている受け入れ先。その意味では非常に貴重だ」とメンバーに報告している。
また、一部の看護師・介護職メンバーらが「全国訪問ボランティアナースの会・キャンナス」の応援依頼を受け、石巻市の避難所で活動している。現地では「日中のボランティアはある程度いるものの、被災者に夜間付き添うケアスタッフがいない。夜間に具合が悪くなり、救急車を呼ぶ事態が増えてきている」(医療関係者)という。
AWA311では今後想定される避難患者受け入れに際し、既に南房総市、鴨川市と協力関係を構築。「近く館山市とも連携して活動していきたい」(関係者)としている。
(房日新聞2011.4.15付)
大河ドラマ化願い
里見4代義豊を墓参、実行委メンバーらが命日に
(房日新聞2011年4月12日 房日新聞)
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戦国武将、里見家の第4代当主、義豊の命日である6日、里見氏大河ドラマ化実行委員会の里見香華会長らが、南房総市犬掛の戦場跡にある義豊と父義通の墓を訪れ、花と線香を手向け冥福を祈った。
義豊は、里見義堯と天文3年(1534)に富山地区の犬掛で激しい戦いを繰り広げた末に敗れ、4月6日に自害したとされる。
この日は里見会長ほか実行委員10人が訪れ、墓前で合掌し冥福を祈るとともに、大河ドラマ化実現を祈願した。
このあと、館山市南条の南城城跡の北側にある姫塚でも線香と花を手向けた。姫塚は、義豊の奥方が、義豊の死を知って自害した場所と伝えられている。