渡米移民の研究成果報告 安房、和歌山の関係者ら 館山でシンポジウム
(房日新聞 2026.2.14.付)
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日本から米国に渡った移民やそれを巡る美術についてのシンポジウム「移民がつなぐ太平洋まるごと博物館~紀州と房州とカリフォルニア~」が11日、南総文化ホールで開催された。共同で調査研究を進めてきた安房地域、和歌山県の関係者らが、研究成果を発表。180人が来場し、耳を傾けた。
移民が盛んだった和歌山県の県立近代美術館を中核に、米国の全米日系人博物館などが参画する「和歌山移民研究を軸とした国際交流事業実行委員会」の取り組み。
米・モントレーに渡った房州のアワビ漁師にも昨年からスポットを当てており、地元で調査をしているNPO法人安房文化遺産フォーラムも活動に参画。昨秋には安房、和歌山、モントレーの3地域をめぐって合同調査を実施しており、今回はこれまでの調査研究の成果について、関係者らが報告した。 続きを読む »»
⇒ 資料冊子
2026年
1月18日(日)8:00~11:30〔日本時間〕
1月17日(土)15:00~18:30〔米国CF時間〕
*日英同時通訳付きライブ配信
*参加費無料 ⇒ Zoom要申込(JANM)
日本とカリフォルニアの海岸地帯をつなぐ黒潮。その潮の流れをたどると、移民、産業、アートや文化にまたがる相互に関係し合う歴史が浮かび上がってきます。とりわけ、多くが水産業に従事していた和歌山と千葉からの初期の移民は、その仕事を続けることのできたカリフォルニアのモントレーやセントラルコーストを、第二の故郷としました。物理的な距離はあっても、さまざまな形でつながりは続いていったのです。このプログラムでは、研究者、学芸員、映像作家、移民の子孫らが、それらの場所の興味深いつながりを明らかにしていきます。
本事業は、「令和7年度文化庁Innovate MUSEUM」の補助を受け、和歌山県立近代美術館の姉妹館である全米日系人博物館と共催いたします。
<テーマ>
底流:日本からカリフォルニアまで共通の歴史を辿る
<スケジュール>
▶ オープニング/主催者挨拶 8:00〜8:20
・概要説明:奥村一郎(和歌山県立近代美術館)
▶ セッション18:20〜9:45
「黒潮が繋ぐ歴史から(仮題)」
・司会:青木加苗(和歌山県立近代美術館)
・司会:櫻井敬人(太地町歴史資料室)
・講演1 池田恵美子(NPO法人安房文化遺産フォーラム共同代表)
・講演2 山口正明(NPO法人安房文化遺産フォーラム理事)
・講演3 愛沢伸雄(NPO法人安房文化遺産フォーラム共同代表)
・講演4 ティム・トーマス(日系アメリカ人市民同盟JACLモントレー)
・講演5ラリー・オダ(日系アメリカ人市民同盟JACLモントレー)
・質疑応答
▷ 休憩 9:45〜9:55
▶ セッション2 10:00〜11:15
「パーソナルな繋がりを辿って〜ロサンゼルス、モントレー、和歌山、千葉(仮題)」
・司会 クリステン・ハヤシ(全米日系人博物館)
・講演6 キミ・コダニ・ヒル(小谷源之助の孫/小圃千浦研究者)
・講演7 ジョン・エサキ(前全米日系人博物館)
・講演8 エヴァン・コダニ(小谷源之助の曾孫/全米日系人博物館)
・質疑応答
▷ 最終質疑応答および全体討議 11:15~11:30
このプログラムは、2025年度文化庁の助成事業として、和歌山県立近代美術館が運営する「和歌山における移民研究に関する国際交流プログラム実行委員会」が主催し、NPO法人安房文化遺産フォーラム、和歌山県太地町教育委員会、全米日系人博物館(JANM)が連携しています。
【関連事業】⇒ 詳細はこちら
*シンポジウム「太平洋まるごと博物館~紀州と房州とカリフォルニア」
2026.2.11(水祝)13:30~16:00 千葉県南総文化ホール
*展覧会「舫う移民――紀州と房州とモントレー」
2026.2.5(木)~ 15(日)千葉県南総文化ホール ギャラリー

館山で知事と対談
9月3日、米国での房総アワビ漁師語る
合唱組曲の初演コンサートも
モントレーから大学名誉教授と市民団
米国でのアワビ漁師語る、館山で知事と対談
合唱組曲の初演コンサートも 9月3日
(房日新聞2005.8.18付)
米国・カリフォルニア州のモントレーから9月、大学名誉教授と一般市民40人が館山市にやってくる。モントレーは、明治時代に白浜出身の小谷源之助らがアワビ漁を行った地。教授らは、地域史の中で日系移民の研究を行っており、3日には県南総文化ホールを会場に、モントレーでの房総アワビ漁師に関する講演と、堂本暁子知事との対談も行われる。この日は、合唱組曲「ウミホタル-コスモスブルーは平和の色」の初演コンサートもあり、大勢の来場を望んでいる。入場無料。
催しは、市民有志でつくる「虹のかけ橋」実行委員会(本多かおる実行委員長)が主催、NPO南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム、県文化振興財団などが共催、「虹のかけ橋-ウミホタルとアワビがむすぶ日米交流」と題して開かれる。
当日は午後1時30分から始まり、1部で合唱組曲のコンサート、2部で「太平洋をわたった房総のアワビ漁師たち」をテーマに、モントレーのカブリオ大学名誉教授で地域日系移民史研究家でもあるサンディ・ランドン氏が、現地でのアワビ漁と民間交流の歴史に関し、スライドを使って講演、さらに戦前カリフォルニアで生まれた堂本知事と対談を行う。
明治時代にモントレーにわたった小谷らは、現地でアワビの潜水器漁を行い、様々な製品を産み出した。邊国では日系人排斥運動があった際も、高い潜水技術が評価され、房総のアワビ漁師だけは日米両国から特別に渡米が許可されたという。日系移民100周年にあわせ、活躍した地が「コダニ・ビレッジ」と公式に命名された。
ランドン氏は、モントレーで一般市民を対象とした地域史の勉強会を開いており、こうした人たちに呼びかけ来日することになった。一行は2日に来日、3日の催しに参加したのち、フォーラムメンバーらの案内で、安房の歴史的な場所を見学。その後、京都などを観光し、再び館山にもどり、八幡祭礼を見て18日に帰国する。
1部で披露される合唱組曲(大門高子作成、藤村記一郎作曲)は、戦争と平和をテーマにした作品で、この日に向け練習を重ねており、当日は東京、千葉などからも加わり、200人前後の大合唱団で披露する。
主催者側では、今回の催しをきっかけに館山と米国の観光交流を推進したい、としており大勢の来場を望んでいる。
また、この催しに合わせ同市八幡のたてやま夕日海岸ホテルで、9月11日まで「太平洋をわたった房総アワビ漁師の資料展」も開かれている。