【房日】250330_赤山地下壕 改修工事終了 一般見学再開
壕内の改修工事が終了 4月1日から一般見学再開 館山市指定史跡赤山地下壕跡
長らく休壕(ごう)していた館山市宮城の市指定史跡「館山海軍航空隊赤山地下壕跡」が、4月1日から一般公開を再開する。3月28日には関係者向けのプレオープンがあり、森正一館山市長らが一足先に内部を見学した。
地下壕跡は、確認されているだけで全長約1・6キロと全国的にみても大規模な防空壕。市を代表する戦争遺跡で、2004年度に開壕した。平和学習の他、観光で訪れる人も多く、これまでに累計41万人が訪れており、休壕前の22年度には約2万8000人が足を運んでいる。
23年8月に、壕内のモルタル吹付が剥落(はくらく)したため、管理する市教育委員会では、24年秋ごろから改修工事を実施し、再開に向けて準備を進めてきた。
プレオープンには、森市長をはじめ多くの人が訪れた。市職員の案内のもと、壕内の自力発電所跡や応急治療所跡などを見て回った。
見学した森市長は「赤山地下壕跡は館山を代表する戦争遺跡で、また公開することができてうれしい。再び多くに人がこの場所を訪れ、平和を考えるきっかけになればいいと思う」と話した。
一般公開に合わせて近くの豊津ホールでは、戦争遺跡や市内の文化財をパネルで紹介する展示室もオープンする。
入壕料は一般200円、小中高生100円で、開壕時間は午前9時半~午後4時(受付は3時半)となっている。休壕日は毎月第3火曜日(祝日の場合は翌日)。