館山病院ギャラリー 画家4人の作品15点
NPOが29日まで
(房日新聞2020.2.22付)
NPO法人「安房文化遺産フォーラム」による「館山の海を愛した画家たち展~青木繁・寺崎武男・中村彝・中原淳一~」が館山市長須賀の館山病院ギャラリーで開かれている。29日までで、多く来場を呼び掛けている。
明治期、館山市布良に滞在し、国の重要文化財「海の幸」を描いた青木繁をはじめ、明治から昭和に活躍した館山ゆかりの画家4人の作品(一部複製)15点と解説パネルが並ぶ。
ギャラリーを訪れた女性は「すごく立派な作品ですね」と展示してある作品を眺めていた。
時間は午前9時から午後4時45分(最終日は4時)まで。
歴史感じるひな人形
小谷家で3月8日まで展示
(房日新聞2020.2.12付)…⇒印刷用PDF
館山市布良の小谷家住宅「青木繁『海の幸』記念館」で、同住宅から見つかった歴史を感じさせるひな人形の展示が始まった。3月8日まで。開館日は土曜、日曜部。
青木繁が「海の幸」を描いた小谷家は、江戸時代から続く網元の名家。展示されているのは、数年前に納戸から見つかった4対のひな人形。正確な年代な不明だが、江戸後期のものと推測されている。
館山市内を中心とした愛好家らが制作したつるしびなも一緒に展示され、華やいだ雰囲気となっている。
小谷福哲館長は「台風からの復興に向かう中で、地域に明るさを与えることができれば、多くの人に見に来てもらいたい」と来場を呼び掛けている。入館料は、一般200円、小中高校生は100円。
小谷家のひな祭り2020
・期間=2020.2.1~3.8(土日開館)
・会場=青木繁「海の幸」記念館
明治期からのひな人形や江戸後期の高砂人形はじめ、見応えある手作りの吊るし雛を展示します。
▼Twitterレポートはこちら。
アーティゾン美術館、開館
旧ブリヂストン美術館は建て直しに伴い、アーティゾン美術館と改称し、2020年1月18日に開館しました。
3月31日まで開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」を開催しており、青木繁作品も「海の幸」「わだつみのいろこの宮」「海景(布良の海)」「大穴牟知命」などが展示されています。全作品、写真撮影可。
チケットは日時指定予約制。WEBサイトよりお申し込みください。
⇒公式サイト
開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」
会期=2020年1月18日(土) — 3月31日(火)
開館時間=10:00~18:00
(毎週金曜日は20:00まで / 但し3月20日を除く)
布良崎神社縄文時代石棒、文化財指定書を交付
市長ら神社責任役員に
(房日新聞2019.12.28付)
館山市有形文化財に指定された「布良崎神社縄文時代石棒」の指定書交付式が26日、市役所であり、同神社責任役員の嶋田博信さん、小谷昭さんに指定書が手渡された。
同市布良の布良崎神社の神宝として伝えられてきた石棒。長さ約90センチと大型で保存状態も良く関東一円でも数例しかない優品で、製作されたと考えられる関東北西部山間地との当時の交流を示す貴重な考古資料とされている。
指定は8月29日付だが、同神社が台風15号などで被災したため、市教委では指定書交付を見合わせていた。
交付式では、金丸謙一市長が指定書を、出山裕之教育長が石棒の写真を、嶋田さんと小谷さんに手渡した。
指定書を手にした2人は「今後も神社の宝として大切に保存するとともに、ケースに収めて展示できるようにしたい。台風で拝殿や神輿が大変な被害を受けたが、文化財指定は復旧に向けて大きな励みとなる」。
金丸市長は「歴代、神社の関係者の皆さんが大切に保存されてきたことが指定につながった。館山市、南房総地域の宝。指定を契機に一日も早く復旧、復興されることを願っています」と話した。
…⇒印刷用PDF
○台風災害お見舞い&御礼
○青木繁「海の幸」を生んだ布良崎神社の神輿
台風で壊潰! 復興に力を貸してください。
○NHK[ゆく年くる年」布良崎神社から中継
◇青木繁「海の幸」記念館のお楽しみ
*お正月のお守り貝みがき初め
*ひなまつり
*青木繁オマージュ色紙展
◇館山の海を愛した画家たち展in館山病院ギャラリー
「ゆく年くる年」で布良崎神社を中継
(房日新聞2019.12.25付)
全国各地の年越しの様子を生中継で伝えるNHK番組「ゆく年くる年」の中継地に、館山市富崎地区の布良崎神社が選ばれた。同神社は駐車場が少ないことからくるまでの参詣の際は、混雑を避けるための協力を求めている。
64回目を迎える毎年恒例の番組。今回は相次ぐ台風の被害から時代や地域の絆を「つなぐ」ことをテーマとしており、台風15号で甚大な被害を受けた同神社が全国11か所の中継地の一つに選ばれた。
31日午後11時45分から1日午前0時15分までの番組で、生放送のため内容が変更になる場合がある。
布良崎神社神輿修復委員会の青木薫さん(72)は、「復旧までの道のりは長いですが、全国の人に知ってもらう大変貴重な機会。ぜひ、多くの人に参詣いただきたいですが、車でお越しの際は駐車場の協力をお願いします」と混雑への注意を呼び掛けている。
元旦の初詣は、安房自然村が臨時駐車場として開放される。神社では、例年同様にお汁粉やお神酒の振る舞いがある他、拝殿や神輿の修復のための寄付を募るという。問い合わせは、青木さん(090-2524-1681)へ。
縄文時代の広域交流示す 布良崎神社神宝の石棒、
市指定有形文化財に指定
(房日新聞 2019.12.25付)
館山市は、同市布良の布良崎神社所蔵の「布良崎神社縄文時代石棒」を市の有形文化財(考古資料)に指定した。長さ約90㌢と大型で関東一円でも数例しかない優品。製作されたと考えられる関東北西部山間地との当時の交流を示す貴重な考古資料であることなどが評価された。あす26日に神社役員に指定書を交付する。
文化財指定を受けた石棒は、布良崎神社の神宝として伝えられてきたもので、江戸時代に近くにある駒ケ崎洞窟から出土したという伝承が残され、明治時代には同神社で保管されていたことが記録されている。
長さ89・5センチ、幅12センチ、厚さ11センチの柱状で、重さ15・5キロと市内の石棒の中でも最大級。保存状態も良く、関東地方でも数例しかない優品だという。
緑泥片岩という埼玉県秩父地方から群馬県南西部の石材が使われており、この地方で製作されたものが搬入されたのは明らかだといい、縄文時代に関東地方北西部山間地と安房地域との交流を示す重要な考古資料とされる。
江戸時代以来、地域住民が大切に保存しており、今後の保存、活用への地域の意欲が高いことも評価され、市文化財審議会の審議を経て、8月28日付で指定された。