安房西高校JRC部による校内文化祭でのウガンダバザー。
初めての試みとして、ウガンダコーヒーをその場で味わってもらい、
かつ、「コーヒーで、ウガンダの子どもたちに力を届けよう!」と
喫茶に取り組みました。
※関連:2018年10月 ウガンダコーヒー月間 安房地域22店舗で展開
http://bunka-isan.awa.jp/News/item.htm?cid=7&iid=1223
美味しいコーヒーを提供できるよう、文化祭前には
ウガンダのフェアトレードコーヒーを仕入れている
館山焙煎工房カフェ ポラリスさんの指導で、
コーヒーの淹れ方を練習しました。
卒業生や保護者の方、地域の方、多くの方にウガンダコーヒーを
味わっていただくことができました。
コーヒー一杯から始まる支援の輪。
募金と合わせて、約2万円の支援金となりました。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!
安房の高校生ウガンダとの交流と支援活動をはじめて25年。
29日、安房西高校文化祭にてJRC部がウガンダバザーを開催いたします。
昨年も好評だったウガンダコーヒーの販売も行います。
日時:6月29日(土)9:30~14:00 @私立安房西高校
〔ウガンダバザー内容〕
ウガンダコーヒーの提供と豆・粉の販売、文房具や雑貨等の販売
緑豊かな自然に囲まれ「アフリカの真珠」と呼ばれるウガンダは、
アフリカでエチオピアに次いで第二位を誇るコーヒー豆の産地です。
ご愛飲による支援金は、NGOウガンダ意識向上協会(スチュアート・センパラ代表)を
通じて、子どもたちの教育や生活支援などに役立てられます。
ウガンダ支援の取り組みを紹介する手作りポスターや現地の様子を
伝える写真も展示します。
ぜひお立ち寄りください。
千葉県安房地域の高校生を中心に24年続くウガンダ支援・交流活動。今年10月を「ウガンダコーヒー月間」として、安房地域の22の店舗が協賛し、支援キャンペーンを実施しました。多くの方にウガンダコーヒーを味わっていただき、その結果、79,400円の支援金と46,136円の寄付が寄せられました。
これらは、安房・平和のための美術展チャリティ売り上げ、安房西高校JRC部や館山病院感謝祭におけるバザーや募金と合わせ、今年度の通常支援と夏のウガンダ訪問視察経費の一部に充てさせていただきました。
協賛店舗およびコーヒーを飲まれたお客様に厚く御礼申し上げます。
NPOフォーラムでは、引き続き希望者にウガンダコーヒーの予約販売いたします。また、複数の協賛店舗におきましても、引き続きウガンダコーヒーをご愛飲いただけるほか、販売(豆・粉)もしております。
コーヒーから生まれる笑顔のために。そしてコーヒーをつくる人、届ける人、飲む人の輪がつながり、広がりますように。
館山病院内ギャラリーで、「ウガンダの人びとと暮らしの写真展」が7日まで開催中です。
今夏ウガンダ訪問時に撮影した約60枚の写真を展示しています。
▼房日新聞
http://bunka-isan.awa.jp/News/item/001/231/ul1004144200.pdf
そして、10月7日(日)には、
10時~14時 館山病院感謝祭にて「ウガンダ支援バザー」
15時~ ウガンダ視察報告会(館山病院会議室)
を行います。
ふるってご参加ください。
現在、『ウガンダの人びとと暮らしの写真展』開催中です。
10月7日(日)まで、館山病院内ギャラリーで見ることができます。
今夏NPO安房文化遺産フォーラムメンバー3名がウガンダへ訪問。
支援先の活動の様子や、ウガンダの人びとの日常や大自然の写真を展示していますので、
ぜひご覧ください。
展示最終日の10月7日は、館山病院感謝祭でウガンダ支援バザーを開催。
会場では、ウガンダのコーヒー豆も販売します!
*2019年8月10日~20日 ウガンダ訪問
*NPO法人安房文化遺産フォーラム 鈴木正博・愛沢香苗・河辺智美
⇒ 180914,15房日(ウガンダ訪問記)
ウガンダ訪問記【上】 房日新聞 2018年9月14日付
ウガンダは、「アフリカの真珠」といわれるほど美しく自然豊かな国ですが、今なお多くの子どもたちが貧しい状況にあります。旧安房南高校から始まったウガンダ支援活動は、安房高校JRC部を経て、現在は安房西高校JRC部に引き継がれ、24年目を迎えました。
NPO法人安房文化遺産フォーラムとNGOウガンダ意識向上協会(CUFI)が交流の窓口となり、かにた婦人の村や安房・平和の美術展、館山病院健康友の会など多様な市民ネットワークの応援を得ながら、信頼と友情を育んできました。
昨年は、活動の足となる車両が故障したため、クラウドファンディングや新聞などを通じて募金を呼びかけ、約130万円の緊急支援を贈ることができました。多くの方たちの温かい励ましに後押しされ、私たちNPOの3名
(鈴木正博・愛沢香苗・河辺智美)は、8月10日から20日までウガンダを訪問してきました。昨年多くの皆さんの支援金により購入したトヨタハイエースの中古車で、ウガンダ国内を約1500キロ走行し、CUFIの活動状況などを視察しました。
CUFIの組織と活動
「遠い日本からウガンダの子どもたちのことを思い続け、私たちの活動に理解と協力を示してくださり、ありがとうございます。各プロジェクトがうまく進展するよう、メンバーとともにベストを尽くしています」
CUFI代表のスチュアート・センパラさんは、そう述べて、私たちを歓迎してくださいました。
CUFIではスタッフ7名が、人びとが希望をもって心豊かに生きられるように、子供たちに教育を与え、コミュニティをサポートしています。その活動分野は、大きく分けて4つあります。「安房南洋裁学校」での裁縫指導、「キタリア小学校」での教育・給食支援、「カウム・トレーニングセンター」での農業指導、「メデ村」での教育・コミュニティ自立支援などに取り組んでいます。安房から送る支援金は、年度ごとに優先順位を決め活動に有効活用されています。
安房南洋裁学校の職業訓練
安房からの継続的な支援により、若者の自立を目ざして、安房南と命名された洋裁学校が2001年に設立されています。旧安房南高校で使用されていたミシンをはじめ、教室には机や椅子、トイレなどの環境は整っていますが、現在の生徒数は6名で、電力の不安定など課題が多い状況です。
今後は、ビーズを使ったアクセサリーやポシェット、麻袋を利用したカバンなどを作り、日本の安房の皆さんにも喜んでもらえるように、完成度を高めていきたいとのことです。
キタリア小学校は歓迎の歌とダンス
首都カンパラの近郊にあるキタリア小学校では、ヤギや鶏の飼育、野菜の栽培などをCUFIが指導しています。自給自足で給食が毎日提供されるようになり、子どもたちは調理に必要な薪をもって毎朝登校しています。こうした取り組みは、学校に通う動機づけにもなり、集中力や学力向上につながっているといいます。
ここでは、子どもたちが歌とダンスで大歓迎してくれました。6年生は、「私たちはあなたたちのことを忘れない」というテーマの歌で、とても感動しました。
メデ村のコミュニティづくり
北部のグル県は、約10年前まで武力紛争により大きな被害を受けていました。なかでもメデ村は、舗装されていない赤土のデコボコ道をひたすら北上したところにあり、茅葺屋根で赤い土壁の丸い家が点在しています。
今でも孤児や出稼ぎで親が不在の家庭が多く、村びとたちがみんなで子どもたちの世話をしています。CUFIでは、定期的に必要な生活物資を届けるとともに、村と学校間の送迎や授業料の支援を続けています。
将来に向け、自生するシアの樹から採取するシアバターの製品化や、色合い豊かな手作りバスケットのクラフト製品などで、経済的な自立を目ざしているとのことです。コミュニティづくりの原点を学ばせていただきました。
ウガンダ訪問記【下】 房日新聞 2018年9月15日付
コーヒーベルトと呼ばれる赤道直下に位置し、標高が高く昼夜の温度差が大きいウガンダでは、良質なコーヒー豆を栽培することができ、アフリカ第二位の生産量を誇っています。
館山で珈琲焙煎工房カフェポラリスを営なむ鈴木正博さんから、ウガンダ産コーヒー豆をフェアトレードで取り扱い、継続的な支援につなげられないだろうかと提案があり、今回のウガンダ訪問が実現しました。
フェアトレードとは、中間搾取をなくし、開発途上国の生産者から公平な価格で商品を購買し、経済的自立を支援する国際協力の方法です。新しい支援のかたちとして広がる可能性が期待できます。そこで私たちは、CUFIの活動とともにコーヒー農園を視察してきました。
持続可能な農業実践
スチュアート・センパラさんは、1994年に日本の栃木県にあるアジア学院に留学し、有機農業の技術を学びました。カウム・トレーニングセンターでは、日本の学びを活かして、環境に負荷をかけない農業を周辺地域の人びとにも指導しています。それは次々世代までも農地を残していくことにもつながります。 ここではマトケやパパイヤ、キャッサバなど様々な農産物が混在して生産されていました。
畑の一部では、ロブスタ種のコーヒーを栽培していました。ウガンダ産コーヒーは、アラビカ種とロブスタ種の2種類があります。ロブスタ種は成長も早く病害に強いのですが、安価でインスタントコーヒーなどに用いられています。一方、アラビカ種は病害に弱く栽培が難しいけれど、風味豊かな高品質なレギュラーコーヒーの原料として人気があります。CUFIでも将来は、アラビカ種の栽培を試みたいと考えています。
コーヒー農園の視察
今回、ウガンダ産コーヒーのフェアトレードを先行している日本企業の紹介で、東部ムバレ県の農園を視察しました。ここでは希少なアラビカ種を扱い、農薬に頼らない自然栽培にこだわり、有機栽培やフェアトレードの国際認証を受けていました。
小規模農家が集まって1つのグループを作り、生産された豆を集めて、海外に輸出しています。自分たちの生活を豊かにしていこうというビジョンを持ち、常にコーヒーの品質維持に努めています。
ウガンダコーヒー月間キャンペーン
ウガンダコーヒーは風味豊かで、自然にも体にもやさしいといわれています。その魅力を広く知っていただきたいと思い、10月を「ウガンダコーヒー月間」と位置づけて、各店舗でウガンダコーヒーの提供やコーヒー豆の販売をおこなうキャンペーンを展開することとしました。10月1日は「国際コーヒーの日」であり、9日は「ウガンダ独立記念日」にあたります。これを記念し、視察した農園のアラビカ種を仕入れて、美味しいウガンダコーヒーを味わっていただきます。
安房地域内の喫茶店などに協力を呼びかけたところ、約20店舗の皆さんが快く賛同してくださいました。地球の裏側の生産者と私たち愛飲者がつながることを通じて、市民交流が深まり、貧しい子どもたちが笑顔で学校に通い続けられるよう、ささやかな力添えになれば幸いです。
これに先立ち、館山病院ギャラリーでは、9月16日から10月7日まで、ウガンダの美しい大自然と活動成果を紹介した写真展を開催します。最終日は、館山病院感謝祭でウガンダ支援バザーをおこない、コーヒー豆も販売します。ぜひご来場ください。
コミュニティトレードを目ざして
約10日間の視察では、まだ眠っている資源、これからもっと伸びようとしている芽があちこちで見られました。支援活動とは、裕福な側から貧困な側へ一方的に手を差し伸べるものではありません。むしろ、心豊かに暮らす彼らから学び得るものがたくさんあります。それは、地域に根ざした活動であり、家族のように支えあうコミュニティの姿でした。
近年では、フェアトレードからさらに幅広い「コミュニティトレード」が注目されています。コミュニティトレードとは、環境破壊、地域の過疎化・高齢化、後継者難、伝統的な文化や技術喪失といった多様な地域課題を解決するために、地域の人たちと一緒に事業化していく経済活動のことです。
今後、安房地域とウガンダの両地域の活性化に役立つ商品とその流通、知恵や意見の交流・交換を通じて、コミュニティづくりにつながる国際交流を展開していきたいと願っています。
(NPO法人安房文化遺産フォ