足もとの地域から平和を考える—館山の戦跡にビックリ—
〜都教組事務職員部ニュース№20(2006.2.20)
昨年は東京にて全教関ブロ交流集会が開かれ、みなさん方におたくさん参加していただきましたが、今年は千葉の館山で開催されました。東京からは都教組16名、都障教組1名、都庁職都立学校支部1名の計18名が参加、全体で50名の集会となりました。
NPO法人南房総文化財・戦跡保存活用フォーラムの愛沢伸雄理事長と池田恵美子事務局長より記念講演をしていただきました。午後は同じNPOの方にガイドをしていただき、米占領軍上陸地点、館山海軍航空隊赤山地下壕跡、戦闘機用掩体壕などをまわりました。
皆さんも館山に戦跡があるなんて、と思われると思いますが、愛沢さんたちのお話や戦跡めぐりをしてみて、首都を守るためにこんなにも館山が重要な拠点として位置づけられていたことにビックリしました。
昭和20年9月2日、東京湾上の選管ミズーリ号にて降伏文書調印式がおこなわれましたが、翌3日、米軍3,500名が上陸用舟艇を使って上陸。4日間でしたが、館山市を「直接軍政」下におきました。本土では唯一です。すべての学校は閉鎖され、市民の外出も午後7時から午前6時まで禁止されました。
館山には、航空戦略の拠点・館山海軍航空隊がおかれていました。近くに赤山地下壕がありますが、そこは天井も高く、発電所・病室・電信室・奉安殿も完備され、合計した長さが1.6Kmもある本格的なものです。しかも建設にあたっては一切民間人を使わず、秘密裏にすすめられました。現在もすぐ近くに海上自衛隊館山航空基地があり、この地下壕とはつながっているとか。
あのウミホタルが戦争に利用されていたのも初めて知りました。生徒にウミホタルを採集させ、それを粉末化し、夜間のゲリラ戦に備えて敵味方を班別する夜光塗料にしたそうです。
憲法9条が改悪されようとしている今こそ、戦跡を保存し、子供たちに語り継いでいくことが大切なんですね。
きょうは本当にありがとうございました。
お忙しい中にもかかわらず、お元気にそして核心を突くお話振りに感嘆しておりました。
午前中の後半の愛沢理事長のお話も熱っぽく、教育や地域での活動に対する心意気を強く感じました。
私的なことを申せば、私も1951年生まれですし、千葉県内で高校生活を過ごしたため、
私が習った世界史の教師を愛沢先生がご存知ということもあってとても身近にも感じ、
講演の一言一言にうなずけました。
午後のガイドの方々も、とても熱心に解説してくださり、本当に有意義な数時間でした。
厚く御礼申し上げます。
各地からの参加者も心から喜んでくれましたし、
それぞれの今後の生き方にも影響を及ぼすに違いないと確信しています。
本当に申し分のない学習機会でした。
機会がありましたら、少人数で食事をしながらゆっくりとお話を伺いたいとも思っております。
きょうのお話の御延長線上にあるさまざまなことなどを話題にしたいと思います。
千葉方面にお出かけで、時間に余裕がありましたら是非ご連絡ください。
我々も、また館山でレクチャーしていただく機会をぜひ作りたいと思っています。
同じ千葉県で生活するものとして、今後も我々をどうぞよろしくお願いいたします。
ことば整いませんが、御礼を申し上げます。
愛沢理事長をはじめ、かかわってくださったスタッフの皆様に、くれぐれもよろしくお伝えください。
先日はたいへんお世話になり、ありがとうございました。
赤山壕、そしてかにた村と、お母さんたちにとっては驚きの連続だったようです。
従軍慰安婦の碑については、言葉を失っておりました。
お母さんのひとりが、
「同じ千葉に住むものとして、こういう事実を知ることができたのは本当に良かったです。」
と言っておりました。
ガイドの方のご説明も判りやすくありがたかったです。
また「子どもををつれてきてあげたい」とも言っていたお母さんもいました。
しれもももっともなのですが、わたしとしては、まず「大人」にもっともっと知ってもらいたいと思います。
子どもももちろんなのですが、子どもに託す前に、
まず今生きている大人たちに知ってもらいたいなあとも思うのです。
大人も子どもも、両方、多くの人に知っていただければと思います。
歴史事実、そして貴法人の活動を、より多くのかたに知っていただくために、
公民館も微力ではありますが、お手伝いできればと思います。
またご案内をお願いすることもあるかと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
また逆に何かこちらでお手伝いできることがありましたら、遠慮なくご連絡ください。
このたびは本当にありがとうございました。
ガイドのみなさんにもよろしくお伝えください。
それでは、取り急ぎお礼まで。
先日は大変お世話になりました。
大変有意義な視察研修となりました。
館山にはこれまで何度も訪れましたが、戦跡をはじめ
戦争の歴史が鮮明に残っていることは全然知りませんでした。
これからの活動の中で、子ども達に歴史の真実を
伝えられればいいなと皆話してました。
今後新たな企画等で又伺うかもしれません。
そのときは又ガイドお願いできれば幸いです。
これからもよろしくお願い致します。
昨日はすばらしい講演本当にありがとうございました。初めて聞く者にとっては多くの発見と驚きがあり、また私たちのように2度聞く者にとっても改めて多くを感じさせてくれる講演でした。生徒のみならず、多くの教員からも「今日の講演はよかったですね。」と感想をいただきました。生徒の感想文は、できるだけ多くの生徒の文を集め、お送りします。ざっと目を通して見ると、多くの生徒がやはり、驚きと発見と共に平和に対する新たな視点が持てた、と感想を持っています。また、愛沢先生、池田さん、お二人の生き方に共感を持ったり、尊敬したり、NPO活動に興味を持ったり、とこれからを生きる若者たちに多くの示唆を与えてくれる講演だったなと感謝しております。
私は特に平和活動をしているわけではありませんが、英語の授業を通して生徒と一緒に平和について考えていきたい、とは常に思っています。教材もできるだけそういった内容を選ぶようにしています。木更津高校に限らず、どこの学校の生徒でも、生徒は平和に対してとても鋭い感受性を持っていると思います。授業中にそのような文にぶつかると生徒の心が揺れるのを感じます。残念ながら英語ではその内容をさらに深めて調べたり、討論したりとまでは行かないのですが、、、でも、そういう気持ちは生徒の中に知識としてではなく、体験として残るのではないか、とかすかな望みを持っています。とにかく若くてやわらかいときに感じたことって残りますよね。
愛沢先生が地域に職を産み出そうとまで考えていることにとても強い信念を感じますし、池田さんもそのような方と一緒に活動できて心強いだろうなと思います。本当に今の世の中たがが外れてしまっているようですが、少しでもそれを矯正しようと頑張っている大人がいるんだよ、と言うことを子供たちに見せることもすごく大事だと思います。学校現場にいると、いろいろな思惑が交錯していて本当に難しい、と感じることが多々あります。でも、少しずつでも志を同じくする人たちがその思いを回りに伝え合っていくことが大事ですよね。これからもよろしくお願いします。私のクラスは秋の校外学習の館山行きがダメになりましたが、今回の講演を聴いてそれを残念がる生徒が何人もいたので有志でツアーでも組めたらいいかな、と考えています。
では、ますますのご活躍をお祈りいたします。
参加したメンバー皆、たいへん関心をもって見学させて頂きました。
自分自身も地元にあんなにすごい要塞があったり、歴史がある事に
今更ながら驚き、また考えさせられる体験でした。
富樫さんご夫妻の丁重なガイドもあって仲間が皆、
有意義な一日を過ごせた事に感謝しております。
今後の皆様の活動にお役に立てる事がありましたら、是非お声かけください。
ありがとうございました。
(ちばコープの市川や柏の組合員)
深まりゆく秋を感じる今日この頃ですが、お変わりありませんか?
9月には、たいへんお世話になりました。
遅くなりましたが、9月13日のまとめができましたので添付させていただきます。
つたない表現でお恥ずかしいですが、あの日見聞きしたことを記録しておくことと
参加された方たちが館山で感じられたことを伝えていくことができれば…と思います。
今回、廻ることができなかった場所、また戦跡だけではなく自然観察などでも
館山にうかがうことができれば、と思います。
ちばコープでも、現在身近な地域の戦跡めぐりコースの掘り起こし、年明けには
平和のつどいの開催などをすすめています。
平和を願う地域の組合員さんのいろいろな活動は、日々のくらしのかたわらに自然なこととして
受けとめられ、少しずつ広がっているような実感があります。
みんなの胸にある灯火を大切に育てていけたら…と思います。
また今度、お目にかかるのを楽しみにしています。
季節の変わり目でもあります、お体に気をつけて…
会の発展、みなさんの活動の充実を願っています。
ガイドさんにもよろしくお伝えください。ありがとうございました。
【感想】
* 館山にこんな戦跡があったことに驚きでした。赤山地下壕を若者が整
然と掘った事に慄然とさせられ、彼らの青春が埋没させられた悲しみと
苦悩が伝わりました。
*南房総の温暖で平和な町に多くの軍事施設があったことを知りませんでし
た。帝都防衛のためにだったのですね。掘られた壕が実際に使われなく
て本当に良かった。
*実際に訪れるまでは「戦跡」の具体的なイメージが持てずにいたが、案内
してもらい当時の様子が再現されるようで、とてもリアルに感じました。
4日間の軍政下での気持ちはどうだったかなどの疑問も湧いてきました。
*千葉県にこんな多くの戦跡があり、ここが戦争の重要な拠点であった事を
初めて知りました。生まれてからずっと千葉県に住んでいますが、学校
でこのようなことを学習した記憶がありません。
*ウミホタルは聞いていたのと違い、小さな生き物でそれが出す液体が発光
する事、その光さえ戦争に使われていた事を知り驚きました。
*館山の戦跡も戦時の事も、国や自治体でなく民間の方が掘り起こして行っ
たという事もすばらしいと思った。
【伝えたいこと】
◇ 戦争のことは知りたいけど積極的には知りたいと思ってなかったけど、実
際に目で見る事は大事だと思った。その場で説明を聞くのも大事。そし
て戦争の事を何か感じてもらえれば・・と思う。住んでいる柏の地域の
戦跡を調べるのもいいんだなと思った。
◇ 日々の平和を取り戻しているかに見える館山、そこには今も自衛隊の守り
があり、いつでも動けるように活動している。人類の戦いは昔も今もず
ーっとある。どうして戦わなければいけないのか、ひとがひとを傷つけ
ている。歴史から見てもその教訓が生かされていません。「戦争はしては
いけない」平和の大事さを見たままを伝えていきたいです。
◇ 戦争の跡を追うことは、もちろんそれが悲惨で繰り返してはいけないとい
う事を考える事なんだけど、それだけでなく世界に目を向けて自分たち
がどういう方向に進むべきかを考える事なんだと思います。次代を担う
子供たちにも悲惨さのみ押し付けるのではなく、そんな視点で見せてあ
げたらいいと思います。
◇ やはり平和! 戦争をしないだけでなく、みんなが仲良くできる世界にな
ってほしい。
◇ 時間を掛けてつくられていく意識や風潮はほんとうに怖いな〜と思いま
す。日常の中で「何か変」と感じる事を見落とさない、違和感にならさ
れることのないようにしたい・・・それが今の時代に生きる私たちの責
任の一つだと思います。
◇ 戦争の非情さや正義のための戦争はない事等を伝えて生きたいと思いま
した。
◇ 「いのち どう たから」(沖縄の言葉)そのものです。争いは力に頼る
事で解決しない。話し合いを大切に。相手の側に自分を置き換えてみる
こと、そこに戻って考えてみよう。戦争はどんな形でもいけない。
昨日は本当にありがとうございました。
突然のお願いで、しかも少人数で
勝手なお願いだったと改めて思いましたが、
丁寧に対応していただき、ありがとうございました。
私たちだけでは、やはり現場にたどりつけなかったと思いますし、
理解できなかったと思います。
案内してくださった方、お名前を失念して失礼してしまったのですが、
どうぞくれぐれもよろしくお伝え下さい。
とても分かりやすく丁寧に説明してくださって、皆とても喜んでいました。
赤山壕で思ったことを一つ。あれを誰が掘ったのかということです。
今新宿の高麗博物館で朝鮮人強制連行の展示をしていて、
10日にシンポジウムがあって参加しました。
サハリンの炭鉱、常磐炭鉱、相模湖ダム建造のために朝鮮から連れてこられた人達のことを聞きました。
あの大きな赤山壕の美しい地層を見ながら、ここにもそういう人達がきたのだろうか、
何か資料はあるのだろうか、と思い巡らしていました。
また機会を作って伺いたいと思います。貴重なお働きがますます盛んになり、
平和のためにこのことが用いられますようにお祈りいたします。お元気で。
先日は、ありがとうございました。
交通渋滞の事もあり、時間が思ったより館山で過ごす事が出来ず、
色々戦跡を参加者の方にも見ていただきたかったのですが、
思うようにいきませんでした。残念でした。
早めにそちらを出発させていただいたので、定刻に帰り着く事が出来ました。
フォーラムメンバーの方にも時間配りにお気遣いいただいて、申し訳ありませんでした。
しかし、限られた時間内ではありましたが、愛沢先生、池田様の講演がとても丁寧にしていただき、
戦跡めぐりのところでは、細かな解説を頂き、
参加者の方からは、参加してよかったの声を多数いただきました。
一部、抜粋ですがお伝えいたします。
「館山の戦跡めぐり、一度は、参加したいと思っていました。48箇所もあると聞き驚いています。愛沢先生のお話、思い入れに感激しました。今も戦争が起きている国があるが平和でなくてはいけない!!本日は、ありがとうございました。*海ほたるを手にしてひかる姿を体感でき、良かったです。海ほたるを軍事利用していた事に驚きです。」
「『館山と言えば、海・花・イチゴ狩り位しか思い浮かばなかったのに、日本全体から見ても重要な位置にあったなんて驚きです。戦争も館山から始まって館山で終わったとは、全く知らない事でした。今日は、一から10まではじめて知る事ばかりで、とても有意義な日を過ごす事が出来ました。」
「父が海軍兵として館山に居て母が面会に行った話を聞いていたので、今日は、60年前を思い起こしていました。でも、父にはあまり聞いていないので残念です。」
お忙しい中、何度も打ち合わせのご連絡にお時間をさいていただいたり、当日には、色々なお心配り、ありがとうございました。今後の皆様のますますのご活躍をお祈りしております。
この度は大変お世話になり、ありがとうございました。予定通り、戦跡見学とご講義を受けることができ、充実した時間を過ごすことができました。ただ、講義の時間が約20分と短縮せざるを得なかったのは残念でしたが、やはり70名での移動は想像以上に時間がかかりました。
元高等学校の教員でいらしたガイドさんのお話は分かりやすく、子ども達の心をぐっとつかんで下さいました。地下壕のひんやりした空気の中では、当時の労働力の大きさや、ここまで大きな施設を作らねばならなかった理由など、様々な疑問が湧いたようでした。中には途中で遭遇したゲジゲジに興味を持った子どももいましたが…。
平和学習は、広島や長崎、沖縄でするもの…と思いこまされている子どもたちですが、日本の至るところに戦跡があり、今を生きる我々がそこから学ぶことを活かしていかねばならないことを感じ取ってくれたと思います。
今回の見学に際しまして、下見から手続き、当日のガイドまで、本当に良くしていただき、感謝しています。私自身も、館山という地について多くを学ぶことができ、世界が広がった感じがします。今後ともよろしくお願いいたします。
夏休みに入りました。袖高生徒会は9月の文化祭に向け準備をしています。今年のテーマは「架け橋」です。実行委員会企画として、「我々生き物が、生まれてからどのように進化してきて、今後どのように変化していくのか」を示す発表をする予定です。生徒たちは、「今の自分たちの生活いかんで未来が決まる」と言いました。私は「生き物は何十億年もの命のたすきリレーを続けている。だから自分の命や存在することそのものを貴重なものとして受け止めねばならない」と言いました。発表の中身が決定するまで、しばらくは生徒と価値観のぶつけ合いが続きます。
どうぞ、お身体を大切にされ、ご活躍ください。遠くから応援しています。