【房日寄稿】ウガンダ支援で現地から感謝の言葉

ウガンダ支援で現地から感謝の言葉

(房日寄稿2017.12.23付)‥⇒印刷用PDF

ウガンダよりご支援の感謝の言葉
NPO法人安房文化遺産フォーラム 代表 愛沢伸雄

安房地域の高校生を中心に23年間続いてきたウガンダ支援活動の一環として、このたび クラウドファンディング というインターネット型募金を取り組んできました。孤児の送迎や食糧などの運搬用車両が故障してしまったため、代替車両の購入資金を支援してほしいという緊急要請によるプロジェクトでした。

活動に関わった卒業生らが中心となって地域内外へ広く呼びかけ、本紙でも紹介していただき、2か月余りで目標を達成することができました。210名の皆様より130万円の寄付が寄せられました。すぐに送金したところ、トヨタ・ハイエースの中古車両を購入できたと喜びの報告がありました。

また、本プロジェクトに賛同しチャリティ油彩画展を開催してくださった大山晃一画伯の基金により、報告書『安房の高校生によるウガンダ支援・交流23年のあゆみ』を作成することができました。ご支援いただいた皆様方には贈らせていただきますので、どうぞご照覧ください。なお闘病中であった大山画伯は、大きなプロジェクトを成就した直後の11月17日にご逝去されました。感謝とともに、心よりご冥福をお祈りいたします。

ウガンダは今なお政情が不安定で、貧しい子どもたちが多いのですが、私たちの支援活動は、彼らに「何かをしてあげる」という施しの視点ではなく、対等な地球市民として、お互いに支え合い分かち合って生きていくことの大切さを学び、まちづくりに活かしてきました。これからも末永く信頼と友情を育み、高校生と市民が主役となる国際交流を進めていきたいと思っています。

皆様の温かいご支援に感謝申し上げ、私たちの友人であるスチュアート・センパラ氏のメッセージをここに紹介させていただきます。

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ウガンダ意識向上協会 代表 スチュアート・センパラ

長きにわたって親しい関係を築き、支援を続けてくれている館山、安房の高校生や市民の皆様にご挨拶申し上げます。

人びとが自立し、持続可能な発展を社会にもたらすには、教育が最優先の課題です。たとえば、魚1匹あげれば1日食べつなぐことはできますが、魚の獲り方を教えれば一生食べていくことができます。このように知識や技術を身につける教育をめざし、私たちは4つの学校や村で子どもたちの教育や生活をサポートしてきました。そのひとつは、「安房南洋裁学校」と名づけた職業訓練施設で裁縫技術を習得させています。

貧しい村に住む子どもたちは、離れた地域にある学校へ連れて行き、休みには村に連れ帰ることが必要です。また、食糧や生活用品を運搬したり、子どもたちを健康センターへ連れて行ったりと、私たちは広範な地域を往復しています。

その活動車両が野生の水牛に衝突して故障し、とても困っていたところ、愛沢伸雄先生から クラウドファンディング が提案され、私との共同名義でプロジェクトがスタートしました。短期間で集められた温かい支援金により、日本のトヨタ車8人乗り(1996年式)を購入することができました。子どもたちは再び学校に通えるようになり、とても喜んでいます。

皆様からいただいた恩恵は、子どもたちにとって大きな刺激であり、国際的な友情と理解を生み、想像と思考を広めてくれています。将来、友人のいる日本に行きたいと計画するきっかけになるのではないかと、私は楽しみにしています。

私たちの組織が存続でき、暮らしやすい地域社会づくりを進めることができるのは、ひとえに皆様の惜しみない援助の賜物です。改めて感謝するとともに、これからもお力添えいただけますようよろしくお願い申し上げます。