【房日】170509*学校のシンボルに、「海の幸」複製画を寄贈

学校の〝シンボル〟に

「海の幸」島田さんが複製画を寄贈、館山の房南小

房日新聞2017.5.9付‥⇒印刷用PDF


今年開港した館山市の房南小学校(池田俊郎校長)に、明治を代表する画家・青木繁が同市布良で描いた代表作「海の幸」の複製画が寄贈され、児童が出入りする玄関に飾られている。

寄贈したのは、同市犬石にある「アートプロセス」の代表取締役社長を務める島田吉廣さん(66)。

島田さんは、日本に3人しかいないという厚生労働大臣認定「スキャナー一級技能士」の一人。同じく青木の代表作「わだつみのいろこの宮」と「海の幸」の複製画を作成するため、福岡県の石橋美術館(現・久留米市美術館)、東京のブリヂストン美術館で実物を見学。石橋美術館から複製のためのデータを入手し、約4年前に複製画を完成させた。

「わだつみのいろこの宮」は、青木の母校・久留米市立荘島小学校(福岡県)に昨年秋ごろに寄贈されており、「ぜひ房南小にも作品を寄贈したい」と知人を通じて依頼。同校の開校にあわせて寄贈した。

「旧富崎小学校時代は、青木繁のつながりから、荘島小との交流もあった。代表作のある両校が今後も交流を続けてほしい」と思いを語った島田さん」

池田校長は「大変素晴らしいものをいただき感謝している。学校の一つの“シンボル”として大切にし、子どもたちに伝えていきたい」と話していた。