【房日】190501*絵画100点が来場者魅了

絵画100点が来場者魅了

旧富崎小 6日まで「学校まるごと美術館」

(房日新聞2019.5.1付)‥⇒印刷用PDF

安房ゆかりの画家たちの名画を集めた「海とアートの学校まるごと美術館」(青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会主催、房日新聞社などが後援)が、館山市の旧富崎小学校で開かれている。日本美術史に影響を与えた洋画家の青木繁や寺崎武男、倉田白羊の絵画など100点以上が展示され、閉校となった校舎が“美術館”としてにぎわっている。6日まで。

展示されているのは、明治37年に友人らと布良を訪れた青木繁の代表作「海の幸」の複製画や、昭和24年から4年間、現在の安房高校で美術講師を務めた寺崎武男のびょうぶ絵など。体育館には大型作品、教室には漁具や富崎地区のパネルなどが並んでいる。

期間中は毎日午後1時半から、学校周辺でのウォーキングなどイベントを企画。体育館では、寺崎のエッチング画を拡大した舞台幕の前でコンサートもあり、観客を魅了していた。

訪れた實方堯年さん(72)=南房総市岩糸=は「画家と地域とのつながりが分かり、歴史を感じることができた」と感慨深げだった。