【房日】090603*国交省:「新たな公」モデル事業に選定!
国土交通省より、
平成21年度「新たな公」によるコミュニティ創生モデル事業
に選定されました。
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【モデル事業名】 → *事業概要はこちら
漁村が誇る「3つの〝あ〟」のまちづくり
=青木繁《海の幸》、「安房節」、アジのひらき=
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国土交通省が全国の地域団体を対象に募集した「『新たな公』によるコミュニティ創生支援モデル事業」に、館山市のNPO法人「安房文化遺産フォーラム」(愛沢伸雄理事長)が提案した同市富崎地区でのまちづくりプロジェクトが新たに選ばれた。21年度は同省から事業費約250万円が交付される見通し。愛沢理事長は「地区の人々と協力し、富崎が持つ漁村集落としての文化遺産、食文化をフル活用して3年計画で地域の活力を高めていきたい」と語った。
同市の南西部。布良、相浜の両集落から成る富崎地区は、基幹産業だった漁業の衰退に伴い年々少子高齢・過疎化が進行。1140人の人口のうち65歳以上の割合が46%(19年3月現在)と、いわゆる「限界集落」の一歩手前の状態で、共同体としての機能維持が危ぶまれている。
同フォーラムでは地区のまちづくりにあたり、地元の富崎小が実践している「ふるさと学習」のテーマ「3つの〝あ〟」=「海の幸」を描いた画家青木繁、安房節、アジのひらき=に着目。
▽青木繁ゆかりの小谷家住宅の解体修理など文化遺産の保存、活用▽地元の舟歌、安房節をシンボルとする漁村文化の調査・伝承▽地元の食文化を核にしたコミュニティビジネスの展開——を3つの柱に据え、さまざまな事業を近くスタートさせる。
今年度は調査・研究や各種の条件整備が主な活動となるが、最終的にはモデル的なコミュニティレストランを地区に立ち上げたり、特産品を独自開発するなどして観光資源を徐々に整備。JRや旅行会社と連携した事業展開も探り、地区の活性化につなげることを目標とする。
国交省の同モデル事業は昨年度、鴨川市のNPO法人、大山千枚田保存会による「『ふるさと回帰』促進事業の整備」と南房総市新たな地域づくり研究協議会の「合併後の地域が活きる『市民力・コア機能』創成事業」が選定されており、それぞれ今年度も継続して事業費が交付される。