【房日】260214_渡米移民の研究成果報告(シンポ)
渡米移民の研究成果報告 安房、和歌山の関係者ら 館山でシンポジウム
日本から米国に渡った移民やそれを巡る美術についてのシンポジウム「移民がつなぐ太平洋まるごと博物館~紀州と房州とカリフォルニア~」が11日、南総文化ホールで開催された。共同で調査研究を進めてきた安房地域、和歌山県の関係者らが、研究成果を発表。180人が来場し、耳を傾けた。
移民が盛んだった和歌山県の県立近代美術館を中核に、米国の全米日系人博物館などが参画する「和歌山移民研究を軸とした国際交流事業実行委員会」の取り組み。
米・モントレーに渡った房州のアワビ漁師にも昨年からスポットを当てており、地元で調査をしているNPO法人安房文化遺産フォーラムも活動に参画。昨秋には安房、和歌山、モントレーの3地域をめぐって合同調査を実施しており、今回はこれまでの調査研究の成果について、関係者らが報告した。
現在の南房総市白浜町根本出身の小谷源之助、仲治郎兄弟をリーダーとする房州アワビ漁師らは、1897年(明治30年)にモントレーにわたり、器械式潜水を導入し、アワビ漁で成功を収めた。また、小谷源之助が建てたゲストハウスは、多くの美術家が滞在して作品を残すなど、日米の文化の交流地ともなった。
シンポジウムでは、小谷兄弟の渡米の経緯やその背景、兄弟を取り巻く人々といった内容やモントレーを訪れた日本人画家たち、和歌山県からのモントレーへの移民などについての研究成果が報告された。
また、同ホールギャラリーでは、シンポジウムに合わせた展覧会「舫う移民――紀州、房州、モントレーを結ぶ海の物語」も開催中。充実した内容の展示で、来場者らの目を引いている。15日までで、時間は午前10時~午後4時。
(加藤純一)


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