【東京新聞】250415_排せつ物と死体が教えてくれる 命の循環 「うんこと死体の復権」上映へ
排せつ物と死体が教えてくれる 命の循環 「うんこと死体の復権」上映へ
「すべての生きものが共生する循環の輪について考えてみよう!」をテーマに、ドキュメンタリー映画「うんこと死体の復権」(2024年、関野吉晴監督)の上映会とトークショーが27日、千葉県の館山市コミュニティセンター(同市北条)で開かれる。(山本哲正)
映画は、自称「糞土師(ふんどし)」で写真家の伊沢正名さん、生態学者の高槻成紀さん、絵本作家の舘野鴻(ひろし)さんらの活動を通して、生き物の排せつ物や死体を見つめ、無数の生きものたちが命をつなぐ循環の輪を描いた作品。
トークショーには、伊沢さんと、安房神社(同市大神宮)の周辺に広がる森で環境を再生する「安房大神宮の森コモンプロジェクト」を主宰する高田宏臣さん=写真=が登壇する。
開催に向けて高田さんは「安房大神宮の森にも、山の上にかなり古い時代の土葬墓跡が見られる。人間も動物も遺骸を大地にかえすことで、微生物や土中生物により豊かな土壌を育み、湧水や川を通して海もまた豊かになり、循環の営みのなかですべての命は生かされてきた」とメッセージを寄せている。
上映会は午後1時~2時50分、トークショーは同3~4時。参加費千円。要予約。定員120人。一般社団法人有機土木協会・生きものとしての土木研究会と、NPO法人安房文化遺産フォーラムの共催。市、市教育委員会後援。専用サイト「Peatix」から申し込む。問い合わせは、同フォーラムの池田恵美子さん=電090(6479)3498=へ。