【房日】250126_安房地域母親大会

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安房地域母親大会
(房日新聞 2025.1.26.付)

「原水爆の禁止」を原点に、子どもの命を守る取り組みを話し合う「第30回安房地域母親大会」が2月8日午後1時~4時、館山市北条の市コミュニティセンターで開催される。テーマは「100年後の子どもたちに希望を手わたそう!~『安房大神宮の森』からみんなで話そう、安房の未来~」。2人の講師を招き、市内の安房神社周囲の森を残す活動の様子などを通して、地域をどのように次世代につなぐのかを考える
講師は、「安房大神宮の森コモンプロジェクト」代表の高田宏臣さんと、哲学者・作家の永井玲衣さん。プロジェクトでの取り組みや、コミュニケーションの手段としての対話の仕方について話してもらい、地域の将来を参加者と考える。
参加無料だが資料代500円。事前予約で無料託児もある。
9日には、大神宮の森を歩くウオーキング(午前9時半~11時半)を開催する。参加には事前予約が必要で、「環境維持協力金」500円が必要(高校生以下は無料)。
問い合わせ、参加申し込みは、実行委員会の池田さん(090・6479・3498)、関さん(090・5762・5956)へ。

 

(房日新聞:寄稿 2025.1.26付)

安房地域母親大会
安房大神宮の森と哲学対話のお誘い

池田恵美子(第30回安房地域母親大会 実行委員長)

日本母親大会は、ビキニ環礁の水爆実験を機に始まった原水爆禁止の訴えを原点として、「生命を生み出す母親は、生命を育て、生命を守ることをのぞみます」というスローガンを掲げ、1955年に取り組みが始まりました。その後、全国に広がり、安房地域母親大会は暮らしやすい地域社会を目指し、1996年から老若男女を問わず参加できる学びや話し合いの広場を開催してきました。

記念すべき第30回大会は、〈100年後の子どもたちに希望を手わたそう!~「安房大神宮の森」からみんなで話そう、安房の未来~〉をテーマとして、2月8日の午後1時から館山市コミュニティセンターで開催します。参加費無料・資料代500円・予約不要です。

1人目の講師の高田宏臣さんは、すべての生命にやさしい環境土木の専門家です。令和元年台風で被災した沖ノ島の森の再生を指導された功績で、館山市森づくり大使を委嘱されています。

現在は、自然豊かで歴史文化的にも大切な森を開発から守るため、「安房大神宮の森コモンプロジェクト」に取り組んでいます。仲間たちと融資を受けて55ヘクタールの土地を購入し、共有財産(コモン)として、健康な森を育み、未来につなぐことを目的とした壮大なプロジェクトです。自然素材と伝統的な知恵を活(い)かした持続可能な「有機土木」の工法で、古道や水源などを再生する整備活動を行っています。

もう1人の講師は、作家・哲学者の永井玲衣さんです。家庭や社会のコミュニケーションにおいて、対立し衝突するのではなく、良好な人間関係をつくり、問題解決や気づきを生み出す「哲学対話」を促進しています。

上手な対話は、お互いの声に耳を傾けることが大切だといいます。「哲学対話」は小学校6年生の国語の教科書でも紹介されており、実際に取り入れた教育現場では、有効な実績をあげている学校もあるそうです。

お二人の講演を伺ったのち、話し合いの広場をとおして、「安房大神宮の森」、そして安房地域が、どのような形で100年後に手渡されることが望ましいのか、皆さんとともに考え、未来を創造したいと思います。

当日は、母親大会30年のあゆみを振り返り、さまざまな市民活動を紹介する展示コーナーも開きます。託児希望の場合は、事前申し込みで承ります。

翌9日は、午前9時半から「安房大神宮の森」ウオーキングを行います。健脚・2時間コースで、参加費は環境維持協力金として500円、高校生以下は無料です。参加の予約は、インターネット=二次元コード=申し込み、または電話(090・6479・3498)でお願いします。

多くの皆さまのご参加をお待ちしています。