240718-みんなで歩こう会
*日時:2024年7月18日(木)
*集合: 9:00 南総文化ホール
*参加費 :500円
*持物: 弁当・飲み物・タオル・帽子・杖・敷物・雨具
*雨天時: 前日に事務局より連絡
*申込: 〆切 7月15日(月)
*主催:年金者組合安房支部
*ガイド NPO法人安房文化遺産フォーラム
【見学地】
① 大巌院・ハングル「四面石塔」
(千葉県指定文化財)
浄土宗の大巌院は1603年に雄誉霊巌(おうよれいがん)上人が里見氏の帰依により創建。「四面石塔」には、和風漢字・印度梵字・中国篆字・朝鮮ハングルで「南無阿弥陀仏」と刻まれている。建立の1624(元和10)年は、秀吉の朝鮮侵略から33年目と、江戸幕府が被虜人を帰還させる 外交事業の年にあたり、戦没者供養と世界平和を祈願したものと考えられる。400年目を迎える今年は、11月9日(土)に記念シンポジウムを開催予定。本堂のステンドグラスが美しい。
② 舎那院の磨崖仏
(館山市指定文化財)
真言宗のお寺。小高い大日山の凝灰質砂岩の壁面に彫られ、「お大日様」と呼ばれる如来坐像。高さは196cm、幅150cmで、館山湾を見下ろすようにある。室町時代以前のものとされるが年代不明。ほかに1778(安永7)年の日本廻国塔、安永9年の出羽三山碑、1805(文化2)年の二万遍書写記念の光明真言塔などがある。
③ 大網砲台跡
あまり知られていない戦争遺跡。映画『日輪の遺産』の撮影地。太平洋戦争中に海軍が大日山に防空砲台を築き、4門の高射砲などがおかれていた、いまも凹地や塹壕などが残されている。周辺には弾薬や食料などの物資貯蔵用の壕が掘られた。南条へ下る途中に、終戦間際に洲ノ埼海軍航空隊の主計科(会計課)が疎開した。
④ 小原家住宅
(主屋・離れ・米蔵・文庫蔵・長屋門・表門の6棟=国登録文化財)
江戸時代から続く名家。1859(安政9)年頃の建築とされる主屋をはじめ6件が登録。 七代目の小原金治(1859-1939)は、千葉県議会議員や衆議院議員のほか、房総遠洋漁業株式会社や安房銀行の経営にも携わった。関東大震災後は安房郡震災復興会長として資金面で奔走し、官民一体で復興に貢献した。
孫の小原謹司(1910-1999)は世界的な椿研究者。10種以上の品種改良し、「布良」「相の浜」などと命名している。椿は館山市木。現当主の村上吉夫・信子夫妻は年金者組合員。
離れは、映画『赤い鯨と白い蛇』の撮影で使用された。
⑤ 観音寺
真言宗智山派、安房三十三観音の第十三番。2000年の火災で本堂を焼失し、2008年に再建。向拝の龍は後藤義光の1894(明治27)年の作。門柱のモダンなガス灯が珍しい。境内すぐ左手の地蔵尊は、高村光雲の弟子で楠見の石工・俵光石の1900(明治33)年の作。後藤義光の地蔵尊もある。