【活動】古文書レスキュー ~解凍作業

明治期に渡米し活躍した房総アワビ漁師の旧宅から発見した貴重な資料を調査中、台風で被災し水没してしまいました。水分を多く含んだ古文書の一部をビニール袋で冷凍保管して約半年。
千葉資料救済ネットの先生方が指導に来てくださり、冷凍保管していた古文書を解凍する作業の指導をしてくださいました。

24時間前から常温保管にしておき、ビニール袋から出して作業開始。
数十枚程度の塊に剥がして、新聞紙でくるんで押さえた後、布団圧縮袋に入れて吸気して密封し、30分~1時間程度経ってから開封。
「新聞紙でくるんでおさえる→圧縮袋に入れて吸気して密封→30~1時間程度経ってから古文書を数枚の塊に剥がす」作業を繰り返し、最終的に1枚ずつ丁寧に剥がして、新聞紙に広げて乾かしています。

古文書からは、アワビ漁師たちの渡米に関して、これまでの通説とは異なる背景が浮かび上がってきています。資料が乾いたら、さらに調査を進めていきます。