お知らせ

ご寄付の報告(平成21年度)

平成20年度(H.22.3.31現在)のご寄付は、

306,778円ご浄財をいただき、うち

100,000円を修繕費等積立金(特別会計)といたしました。

会計報告の詳細は、総会終了後にお知らせいたします。

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ご賛同いただきました皆様には、

心より厚く御礼を申し上げます。

【房日】100330海へと響け相浜の太鼓

海へと響け、相浜の太鼓

小中生への稽古が復活

神社の例祭でお披露目

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館山市の相浜地区で、しばらく途絶えていた祭り囃しの小中学生への伝承が、この春6ねんぶりに復活した。

相浜神社境内の二斗田集会所で、今月6日から週2、3回のペースで稽古を続け、27日の例祭で成果をお披露目した。当日は、富崎一体で行なわれた「エコウォーク」(たてやまエコツーリズム協議会主催)の参加者約40人も勇壮なお囃しを鑑賞。大きな拍手を送っていた。

高齢化が進む同地区では、子どもの数が少なくなるなどさまざまな理由から、祭り囃しの稽古が中断。この状態が続くことを心配していた30代中心の「囃子方」有志が「伝統ある地元の文化が途絶えてしまう」と、区長や神社の氏子らに復活を強く要請し、地区の父母らに働きかけたところ、小中学生18人が「お囃しを習いたい」と集まった。

稽古は夜間。家族の都合がつかない日は囃子方のメンバーが子どもらを送り迎えするなど、全面的なサポート態勢も構築。「ばかばやし」「すが」「おかざい」「しょうぜん」「やぐるま」の5つのお囃しの習得に取り組んだ。

住民によると、相浜の「ばかばやし」は房州の他の地区にはないもので、テンポが非常に速いのが特徴という。

相浜の磯部勲区長は「子どもたちが生き生きとやってくれてうれしい。独特のお囃しだと思っており、これを絶やさず後世に残すのは重要だ」と話している。

(房日新聞2010.3.30付)

【房日】100123*美術界の有志ら、NPO青木繁「海の幸」会設立

(房日新聞2010.1.23付)

■美術界の有志ら、NPO設立

故・平山郁夫氏 発起人に名連ね

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明治期の洋画家・青木繁が若き日に滞在し、代表作「海の幸」を制作した館山市布良の小谷家住宅=昨年11月に市有形文化財に指定=の復元・保存を支援しようと、日本美術界の有志らが「青木繁『海の幸』会」を設立。特定非営利活動法人(NPO法人)としてこのほど、法人登記申請が受理された。

同会の発起人には文化勲章受章者の故・平山郁夫氏(画家、東京芸術大元学長)ら、多くの著名人が名を連ねている。理事長に就任した大村智氏(北里研究所元所長、女子美術大学理事長)は「館山で思いを同じくする皆さんとも連携を取りながら、広く全国に向かって積極的に募金活動を開始したい」としており、保存運動の強力な援軍となりそうだ。

事務局長の画家・吉岡友次郎氏によると、同会は2月27日に東京・上野の東京文化会館で発会式と理事会を開催。合わせて記者会見を行い、全国メディア、美術・芸術系メディアを通じて小谷家住宅保存の重要性を訴えるという。

地元房州では一昨年、「青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会」が設立され、①文化財指定に向けた働きかけ②小谷家周辺の環境整備、記念碑周辺の草刈り——などの地道な活動を継続。館山市のNPO法人・安房文化遺産フォーラムも、高齢化が進む富崎地区のコミュニティ再生事業に取り組んでいる。

「海の幸」会は復元・保存運動に加え、小谷家の一般公開と関連文化事業の推進も視野に入れている。募金運動が成果を上げれば、布良を中心とした富崎地区で今後、地元の文化遺産を活用した観光資源整備が大きく進展する可能性もある。

小谷家当主の小谷栄さんは「吉岡事務局長は10年近く前から布良に通い、地元の保存関係者と信頼関係もできている。支援の輪が広がるのは本当にありがたいこと」と話している。


◇青木繁と「海の幸」

1904年(明治37)、東京美術学校を卒業して間もない青木繁は、友人の坂本繁二郎、森田恒友、女友だちの福田たねを伴い房州に旅行。布良の小谷家に投宿し、黄金に輝く海を背景に力強く進む漁師の列を描いた大作「海の幸」を制作した。作品は明治浪漫主義の傑作と評価され、西洋画として日本最初の重要文化財に指定された。現在、福岡県久留米市の石橋美術館に常設されている。

【房日】100207*福留強氏講演〜まちづくり講座

館山市のNPO法人安房文化遺産フォーラムは13、14の両日、同市の富崎地区公民館で「元気なまちづくり市民講座」を開催する。

14日午前には、生涯学習まちづくりブームの「仕掛け人」として知られる福留強・聖徳大学教授が「日本各地のまちづくり活動の実践事例」について講演。13日には愛沢伸雄・同フォーラム代表の講話や、布良・相浜両地区のウォーキング・イベントなどが予定されている。

また、地域が抱える課題の解決方法を探る「グループ別意見交換」も連日行われる。

両日とも午前10時から午後4時ごろまでの予定で、参加費は無料。同フォーラムの池田恵美子事務局長は「富崎地区に限らず、まちづくりに関心のある方〃はぜひ参加してほしい」と話している。

問い合わせ、申し込みは同フォーラムへ。電話、ファクス0470-22-8271。電子メールはawabunka@awa.or.jp

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(房日新聞2010.2.7付)