(北國新聞2012年10月2日)
水産業の父の魚類図、加賀藩出身の関澤明清
千葉の網元に贈呈、漁業へ情熱示す
(北國新聞2012年10月2日)
■日時=2012年11月11日(日)13:30〜15:30
■会場=館山市コミュニティセンター2F集団指導室
■参加費=無料
■定員=60名
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■講師=川上文代(かわかみふみよ)氏
館山市クッキング大使。館山生まれ。
辻調理師専門学校卒業。
料理研究家、食育フードアナリスト。
「デリス・ド・キュイエール川上文代料理教室」主宰。
NHK「きょうの料理」ほか多数講師。
著書=『塩麹のおいしいレシピ』『お味噌の便利帳』等多数。
参加費=無料
集合:JRバス停「安房自然村」
・青木繁逗留の小谷家住宅(館山市指定文化財)
・没後50年の青木繁記念碑
・布良崎神社
人気ドラマ『太陽にほえろ』で活躍した俳優の宮内さんは、幸せで豊かな生活を実践するための公益財団法人地球友の会を立ち上げるとともに、影絵劇団かしの樹を主宰しています。ダイバーの成田さんは、素潜り世界チャンピオンだった故ジャック・マイヨールがイルカから学んだという生き方(地球との共生)を伝えるメッセンジャーです。神話と友情を描いた影絵劇とともに、20年来の親友が「海からの贈り物」を語ります。
先ごろ、小谷家住宅から明治時代の貴重な資料が大量に見つかりました。そのひとつが日本の近代水産業のパイオニアであり、水産教育を始めた関澤明清から贈られた書簡と、精密に描かれた「重要水産動植物図」です。ほかにも、水産博覧会の褒章状や帝国水難救済会の関係書類などから、近代水産業発展のうえで富崎村が果たした重要な役割が見えてきました。地元の水産専門家らの解説を聞きながら、豊かな漁村・富崎の歴史文化について語り合いましょう。
庄司民江・浜田雅子 =パネルシアター=
真冬の夜、南の水平線上に赤く輝くカノープスは布良星と呼ばれ、危険な海で遭難した布良の漁師の魂だと語り継がれています。漁村に伝わる民話をお楽しみください。
漁村の民謡は長寿の秘けつ。みんなで楽しく踊りましょう。
◇ 明治の漁村・富崎を知る新資料 ◇ 寺崎武男の未公開作品(布良崎神社の奉納画)
◇ 写真展・富崎の今むかし ◇ 青木繁《海の幸》模写画 ◇ 南総祭礼絵図
【主催】青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会、NPO法人安房文化遺産フォーラム
【共催】富崎地区コミュニティ委員会
【協力】南総祭礼研究会、語り部さくら貝、劇団かしの樹
文化庁「地域の文化遺産を活かした観光振興と地域活性化事業」
房日新聞 2012年9月14日
館山市館山のなぎさの博物館で開催された巡回展「青木繁『海の幸』オマージュ展」(6月26日〜9月2日)の入館者数がまとまった。開館日数の60日間で、延べ8250人が入館した。1日あたりの平均入館者数は138人だった。
同市や同市教委、NPO青木繁「海の幸」会が共催した展覧会。NPO青木繁「海の幸」会は、青木が同市で宿泊した小谷家の保存と警官の環境整備を目的に活動。明治時代の画家、青木繁(1882〜1911)が代表作「海の幸」を描いた同市と、東京、銀座で開催した。
展示では未公開の8点を含む、青木のデッサン画17点をはじめ、画家56人の作品64点が飾られた。
1日の入館者数が多かった日は、8月の盆の14日が541人、15日が304人。関連イベントもあり、洋画家佐々木豊氏と美術評論家、ワシオ・トシヒコ氏のギャラリートークには60人が、福岡大学人文学部教授、植野健造氏を招いたふるさと講座には71人が参加した。
入館者からは「小谷家はどこにあるか。行ってみたい」などと関心を寄せる声が多く聞かれた。
房日新聞 2012年8月18日
“渚の駅”たてやま渚の博物館で開催中の『青木繁「海の幸」オマージュ展』を観て、大きな感銘を受けた。
まず、青木繁が布良に滞在した時のもの、初公開のものも含まれた貴重なデッサン作品17点を興味深く観て、改めて青木繁の非凡な才能、芸術感覚の鋭さ・豊かさなどが感じられた。
さらに、『青木繁「海の幸」会』のメンバー有志らの作品群も見応えがあった。その顔ぶれが凄い。現代日本画壇のトップレベルの画家たちの作品がこれだけ一堂に展開される展覧会は稀なことである。
日本芸術院会員の奥谷博、中山忠彦、塗師祥一郎、大津英敏は小作と大作の2点ずつの出品。この4人を始めとして、日展や主要美術団体の審査員や役員や中心会員、美術大学教授たち、入江観、馬越陽子、内山孝、張替眞宏、楢崎重視、齋藤研、吉武研司、安達博文、棚瀬修次、川村良紀、金井訓志、浅野輝一、吹田文明など、美術界で名の知れた人たちの魅力的な作品が並んでいる。
青木繁へのオマージュを直接的に表現している作品もある。地元作家の船田正廣の「海の幸」の模刻作品、福田たねを描き入れた作品、自画像を元にした作品、小谷家や布良を描いた作品など。
作品ジャンルも油彩、水彩、日本画、水墨、版画と変化に富んでいるし、伝統的写実的作品と現代美術的抽象作品と作品傾向の幅も広く、小品が多いのではあるが、安房地域で開催された数多くの展覧会の中でも一、二を争う貴重な、レベルの高い展覧会となっていると思う。
なんども会場に足を運び、じっくり鑑賞し、味わっている。
9月2日まで開催されるとのことで、さまざまな関連資料とともに、ぜひ多くの方々に観て頂きたい展覧会である。
「海の幸」会の会員は500人にもなっているとのこと。私もその一員に加わって今展にも参加しているが、小谷家を復元・保存し、記念館へという運動が、地元の館山市と『青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会・NPO安房文化遺産フォーラム』の活動と連動して大きな盛り上がりを見せてくれることを期待している。
館山市のふるさと納税(寄付)は、寄付金の使途が指定できます。
所得税などの税金は軽減され、お礼の品がもらえます。
ぜひ、ふるさと納税(寄付)で館山のまちづくりに参加してください。
日本興亜おもいやり倶楽部の助成金10万円が
青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会に寄贈されました。
日本興亜損害保険株式会社が役職員有志を会員とし、
毎月の給与から100円を拠出した基金に会社が同額を上乗せしてファンドを作り、
社会福祉や環境分野、国際貢献、教育文化活動支援、地域貢献、災害被害者救援などの
分野に取り組む団体等に寄付する社会貢献活動制度です。
7月14日、館山市出身の同社社員・山崎優子さんから、当会・嶋田博信会長へ
贈呈式を小谷家住宅にて行われました。
有効な使途に活かしていきたいと考えています。どうもありがとうございました。
行く先=杉村楚人冠記念館(我孫子市)・聖徳大学書が居学習研究所(松戸市)
杉村楚人冠(1872-1945)は、明治末期から昭和初期に活躍した朝日新聞記者です。日本で初めて新聞社に調査部や記事審査部を設けるなど、先進的な功績をのこしました。関東大震災で2人の子供を失ってから我孫子に住み、手賀沼の景観保護活動に取り組み、我孫子のまちづくりに尽力しました。
緑ゆたかな敷地に建つ杉村邸(我孫子市指定文化財)は遺族から寄贈され、我孫子市が修理復元をした後、昨年秋に記念館として一般公開されました。我孫子市は多くの文化人が暮らしたまちとして、文化を活かした地域活性化をすすめています。
一方、青木繁が《海の幸》を描いた館山市布良は美術界で聖地と呼ばれ、滞在した小谷家住宅(屋号:喜録)も館山市文化財に指定され、全国の美術家の皆さんが組織するNPO青木繁「海の幸」会では、修理費の募金活動をすすめています。修理復元後、青木繁《海の幸》記念館(仮称)の開館を目ざす私たちは、先進事例である杉村楚人冠記念館を見学し、今後の活動の参考にしたいと思います。
見学の後、となりの松戸市で聖徳大学生涯学習研究所に立ち寄り、まちづくり仕掛け人の福留強先生を囲んで女子大生とともに、文化財を活かした地域活性化について話し合いましょう。