深夜から続く大雨で、木造校舎内は1階も2階も大粒の雨漏り。
廊下は水浸しとなり、磨き上げてきた床には、無惨にもシミができてしまいました。
これ以上悪化しないよう、急いでブルーシートを使って、雨水を一点に集め、バケツに流れ込むようにしました。
貴重な資料も濡れないよう、机の上に並べるなどして、資料を底上げ。
上からの雨漏りには、ブルーシートをかぶせて対応しました。
お知らせ
屋根修理2日目。屋内から上がっての修理は限界ということで、いよいよ足場組む段階になりました。しかし地元業者は難しく、東金からの支援部隊で足場を組みました。
瓦がズレている箇所はまだまだありますが、一番ひどい箇所の屋根は写真のような応急修理を行いました。
文化財修復専門家の榮山さん(愛する会顧問)が、木造校舎の屋根瓦の応急修理の調査で、屋根に上りました。
竜巻を伴う台風だったためか、大きく穴が空いた屋根の損傷部分は、えぐり取られているような状態だったようです。損傷部分の下はトイレで、教室ではなかったのは幸いです。
被害が広がらないよう、榮山さんらが当面の緊急措置をしてくださっています。
愛する会のメンバーも手伝って、ガラス割れの板止めや雨漏りの掃除をおこないました。
令和元年9月9日未明、強大な台風15号が房総半島を直撃しました。
県指定有形文化財の旧安房南高校木造校舎は、屋根瓦が一部損壊しました。
一番ひどい箇所は、穴が大きく空いてしまい、室内から空が見えてしまう状況です。
また窓硝子が割れたほか、木造校舎の内部にも傷みが生じています。
地域が誇る木造校舎が痛々しい姿になってしまっていますが、文化財修復専門家の方などが、
応急措置を検討してくださっています。
関東大震災から7年後、女子教育の殿堂として、昭和初期の技術の粋を集めた和洋折衷の建築。
左右対称に大きく羽を広げた白鳥のような、美しい地域遺産を一般公開します。
どうぞご来場ください。
●PDF:安房南高校見学会チラシ
【日時】2019年10月27日(日)10:00~15:00
【主催】千葉県教育委員会・安房高校
【運営】NPO法人安房文化遺産フォーラム
【協力】安房高等女学校木造校舎を愛する会
【後援】館山市・館山市教育委員会・千葉日報社・千葉テレビ放送・房日新聞社・(一社)館山市観光協会・館山商工会議所
6月16日、強い日差しのもと、校舎周辺の草刈りと校内の掃除をしました。
初めてお手伝いに来ていただいた方含め、総勢25名ほどが汗を流しました。
校舎周辺に元気よく生えてくる草、根の張りが強い草と戦いながらの作業。
また校舎は換気をしながら、積もった埃をきれいに掃除しました。
千葉県の有形文化財に指定されている歴史と伝統ある
県立安房南高等学校旧第一校舎。
温もりある木造校舎により磨きをかけていきましょう。
次回は7月21日(日)7時~ 草刈り・掃除です。
雨天の場合は、7月28日(日)です。
みなさんのご参加とご協力をお願いします。
「安房地域の図書館史」語る
安房歴史文化研究会_25日に館山で公開講座
房日新聞(2019.5.18付)⇒PDF
安房歴史文化研究会の今年度第1回の公開講座(通算59回)が、25日午後2時から館山市北条の市コミュニティセンターで開かれる。安房文化遺産フォーラムの会員の関和美さんが「安房地域の図書館史」のテーマで語る。資料代として200円。
関さんによると、近代的な文庫や図書館が設置されたのは明治期から。安房地域で明治期に設置された文庫・図書館には、1903(明治36)年に開設された佐久間村(現、鋸南町)の「御大典記念私立奥山文庫」や、1912(明治45)年に設置された館野村(現、館山市)の「簡易図書館」などがあるという。
「学校図書館」については不明なことが多いが、千葉県教育史に位置付けられる旧安房南高等学校資料を確認しているなかで、学校図書館に関わる貴重な資料が発見された。その資料を検証するとともに、戦後日本の学校図書館の発展に重要な役割を果たした長狭高等学校図書館活動の資料などを紹介する。
安房地域の図書館活動に関わる人物や出来事では、とくに鴨川地域で戦前から文化活動のリーダー的存在であり、その後鴨川町図書館長として功績があった医師原進一氏を中心に取り上げる。あわせて今を生きる安房の「図書館人」に求められていることを考察するという。
問合せは、事務局の石崎和夫さん(0470-23-6677)へ。