館山まるごと博物館(エコミュージアム)

 

八犬伝のふるさと 里見のまち 戦争遺跡と平和学習 転地療養と海辺の文化 太平洋・アジアとの交流文化 安房ゆかりの画家・文人 南房総・地域まるごと博物館

地域全体をまるごと屋根のない博物館としてとらえて、魅力的な自然遺産や文化遺産を再発見するとともに、市民が主役となって学習・研究・展示や保全活動を通じて、地域づくりをすすめる考え方を「エコミュージアム」といいます。1970年代のフランスから提唱され、日本国内外で広く展開されています。

逆さ地図の視点で見ると、房総半島南端の館山は列島の頂点に位置することが分かります。太平洋に突き出て東京湾口部にあたる館山は、古くからの重要な漁業基地であるだけではなく、海路の拠点として多くの海洋民が交流・共生してきた地といえます。一方では、繰り返しさまざまな支配権力の影響を受けており、その象徴が中世の城跡群や近代の戦争遺跡群です。また、日本で一番が隆起しているといわれる房総半島南部には、地球の成り立ちがわかる地層や海食洞穴などがあり、沖合には黒潮と親潮をもつため豊かな生態系をみることもできます。産業史をみても大きな業績をのこした科学者や企業人を輩出しており、豊かな教育・文化を継承してきた地域でもありました。

これらの特性から浮かび上がってくるのは、先人たちが培った〝平和・交流・共生〟の精神です。戦乱や災害を乗り越え、新しいものを生み出してきた先人たちの姿は、現代社会で忘れられている大切なものを教えてくれるのです。

形にのこる文化・自然遺産ばかりではなく、先人たちが築いた知恵や歴史そのものを知り、語り継ぐことを通して、心なごむ豊かな地域社会が創造できるのではないでしょうか。

 

 

 



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