安房の位置・地勢

【位置】

千葉県の房総半島南部を占め、東経139度45分より140度14分、北緯34度54分から35度11分に位置する。行政区は、館山市南房総市鴨川市安房郡鋸南町を含む。面積は576.84km。

 

【地勢】

三方を海に囲まれ、東岸は東京湾に面し、洲崎を境に南岸から西岸にかけては太平洋に面する。東京湾口部に位置する館山湾は、洲崎から大房岬にかけて西を向く弧を描き、鏡ケ浦と呼ばれる。

安房の北限は、東の鋸山から西の清澄山への山系とし、内陸は丘陵に富んでいる。最高峰は嶺岡山系の愛宕山で415mに達し、385mの清澄山・360mの鋸山・336mの伊予ヶ岳と続き、富山・高塚山などの低名山も多い。これらは主として、第三系層の凝灰岩から成り、岩層の屈曲が多く、水蝕の作用も著しい計上が見られる。ただし、嶺岡山系だけは、古生層と火成岩から成る。