富崎の神話②~布良星

真冬の深夜、真南の水平線すれすれに現れる「カノープス」は
空気がよく澄んでいなければなりませんので、めったに見ることができません。
赤く輝くこの星を、布良で遭難した漁師の魂が成仏出来ずに
漂っているのだとして、「布良星」と呼ぶ所があります。
明治から大正のはじめにかけて、この浜のマグロ延縄漁では
500人以上が海の藻屑と消えています。

このカノープスは地球から310光年の距離にある超巨星です。
地軸の南側近くにあるので、人工衛星打ち上げの目標になっているともいいます。

伝説によると、トロヤを攻めたギリシャ艦隊の水先案内人の名前です。
彼がエジプトのアレキサンドリア港で病死したので、メネラオス王はそこに碑をたて、夜空に大きく輝く星に彼の名前をとってカノープスとつけたと伝えられています。
中国ではこの星を、南極老人星や老人星と呼んで、
都からこの星が見えると、天下泰平であるとお祝いをしたそうです。

なお、「ウイキペディア」では次のように解説されています。

カノープス(Canopus)は、りゅうこつ座のα星。学名はα Carinae(略称はα Car読み方はアルファ・カリーナエ)。
表面温度7500℃、地球からの距離は310光年である。
かつては200光年から1200光年まで距離の推定値に大きな幅があったが、ヒッパルコス衛星による高精度の年周視差測定から上記の値が得られた。
視等級は-0.72等級であり、太陽を除くとシリウスに次いで全天で2番目に明るい恒星である。
スペクトル型はF0Ibなので黄みの白色の超巨星であるといえる。