祝いの席のほめ言葉
●ほめ言葉(相浜、布良)
とうざい とうざいとだしても ほめる作法は知らねども
ただいまの歌のすけ様に ちんちくとばかりほめもうそう
●正月のほめ言葉
正月元旦朝早く 鶴の鳴き声車井戸 亀に吸い込む若水を あがりしお方は 末代長者で暮らすべしと一寸ほめもうす
●建前のほめ言葉
ああお目出度や お目出度や
表ご門は金ご門 裏のご門は銀ご門
はりは白金 けた黄金
かわらは三州上かわら 金銀あいから朝日さす
朝日さすよなこちらのお家にお住まいのお方は
末代長者で暮らすべしと一寸ほめ申す
こちらの床の間ながむれば あがりし榊に花が咲き
その花を手にとりよくながむれば 花ではなくてみな黄金
黄金とくらすべしとほめ申す
●初節句
海には魚が数々あれど とかく海老とゆうものは
酒も飲まずに顔あかあかと
目には金の玉をいれ 背には五枚のよろい着て
腹には千匹の子を抱いて ぴんとはねれば末広がり
こちらのお家は子宝子宝とほめ申す
正月二日の初夢に 白きねずみが三つ生まれ
また三つ生まれて睦まじく
こちらの戸棚にちょこちょこと宝を運びこむとほめ申そう
●長寿
高砂や おいの松の木の下で 鶴と亀とがお酒盛り
鶴は千年 亀は万年
こちらのおじいさんは百七つとほめ申す
伊勢海老は生まれ落ちるとひげ長々と
腰にはあずさのゆみをはり 目が出て目が出て
おめでたいとほめ申す
●ほめた後に
こりゃまた一座 こちら繁盛これからだ
は もひとつせ 祝いましょ
は おっしゃしゃんのしゃん