木造建築の伝統美に感銘
旧安房南高木造校舎の一般公開に760人
県指定有形文化財の旧県立安房南高校木造校舎(館山市北条)で19日、一般公開が行われた。地域内外から760人の来場があり、木造の建築美や同校の歴史に触れ、見学を楽しんだ。
郷土の文化財の理解を深めるとともに、文化財を活用したイベントとして県教委と安房高校が毎年実施している。NPO法人安房文化遺産フォーラムが企画運営し、安房高等女学校木造校舎を愛する会が協力した。
県指定有形文化財の旧県立安房南高校木造校舎(館山市北条)で19日、一般公開が行われた。地域内外から760人の来場があり、木造の建築美や同校の歴史に触れ、見学を楽しんだ。
郷土の文化財の理解を深めるとともに、文化財を活用したイベントとして県教委と安房高校が毎年実施している。NPO法人安房文化遺産フォーラムが企画運営し、安房高等女学校木造校舎を愛する会が協力した。
館山市北条の旧県立安房南高校木造校舎の見学会が11月19日、開催される。校舎内を自由に見学できる他、同校にゆかりのある美術作品、制服の展示なども行われる。入場無料。
郷土の文化財の理解を深めるとともに、文化財を活用したイベントとして県教委と安房高校が毎年実施。NPO法人安房文化遺産フォーラムが企画運営し、安房高等女学校木造校舎を愛する会が協力している。
同木造校舎は、関東大震災の教訓をもとに、耐震構造建築として古い日本の木造建築と当時の新しい西洋建築の要素を融合させ、1930年に建築された。
左右対称に大きく羽を広げたようなデザインや、菱形を重ねたレリーフや窓の飾りなど、建設当時の様子をよくとどめており、昭和初期の県の学校建築の姿を今に伝える建物として、95年に県の有形文化財(建造物)に指定されている。
同NPOでは「貴重な地域遺産として、木造校舎を未来に手渡しましょう」などと、多くの来場を呼び掛けている。
時間は午前10時から午後3時まで。予約は不要だが、混雑状況によって入場制限をする場合がある。
駐車場は県南総文化ホールの第1駐車場が利用可能。靴を入れる袋と上履きを持参する。また、感染症対策として手指消毒、マスクの着用を推奨している。
問い合わせは、安房文化遺産フォーラム(090―6479―3498)へ。
県指定有形文化財に指定されている旧県立安房南高校第1校舎(館山市北条)が10月29,30両日に一般公開された。2008年に県立安房高校に統合後、NPO法人「安房文化遺産フォーラム」などが保存活動を続け、年1回の見学会を開いてきた。台風15号被害と新型コロナウイルス感染拡大の影響で19年以降は中止が続いてきたが、今年は4年ぶりに公開することができた。
現存する第1校舎は1930年に建てられた。木造2階建てで1116㎡。薄いピンク色の建物が左右対称に伸びる外観は、羽を広げた白鳥に例えられる。日本の伝統的木造建築と洋風建築が融合した和洋折衷の設計で、当時としては最新の耐震技術が施されているという。
各教室には歴代の制服や落書きが残る机や椅子などが展示され、見学者たちは熱心に見入っていた。70年に安房南高を卒業したという館山市の加瀬久子さん(71)は「在学中は意識しなかったが、年齢を重ねるうちに、素晴らしい環境瀬青春期を過ごしたと気付いた。卒業生ではなくても、木造校舎のぬくもりに触れ、母校を大切にする気持ちを思い出してほしい」と話していた。
(房日新聞2022.11.5付)⇒ イベント詳細 ⇒ 木造校舎の魅力
県指定有形文化財の旧県立安房南高校木造校舎(館山市北条)の見学会が29、30日、開催された。台風被害、コロナ禍を経て4年ぶりに現地での開催となり、2日間で延べ520人が来場し、旧南高校の歴史や木造の建築美などに触れた。
同校舎は、関東大震災の経験を生かした耐震構造建築で、古い日本の木造建築と当時の新しい西洋建築の要素を融合させ、1930(昭和5)年に建てられた。建設当時の様子をよくとどめており、昭和初期の県の学校建築の姿を今に伝えているとして、95(平成7)年に県の有形文化財(建造物)に指定されている。
一般公開は、郷土の文化財の理解を深めるとともに、文化財を活用したイベントとして県教委と安房高校が主催。2018年からNPO法人安房文化遺産フォーラムが企画運営し、「安房高等女学校木造校舎を愛する会」が協力している。
コロナ禍を受けて予約制での開催となった今回は、安房地域の他、県内外からも申し込みがあり、にぎわいを見せた。さまざまな時代の制服や授業道具、写真、資料、安房地域にゆかりのある美術作品などの展示の他、動画上映なども行われた。来場者は、展示物をじっくりと見学、細部に見られる建築装飾にも目を凝らしながら校舎内を巡っていた。
西郷力さん(81)=神奈川県平塚市=は「初めて中に入った。素晴らしい木造建築を守りながら、何かに活用して多くの人が足を運べるといいですね」。妻で同校卒業生の登志子さん(79)は「卒業以来で懐かしいと思うとともに、当時は気付くこともなかったが、こんなに価値あるところで学んでいたんだと実感している。今後もぜひ保存していただきたい」と思いを話していた。
県指定有形文化財の旧県立安房南高校木造校舎(館山市北条)の見学会が29、30日に開催される。台風被害、コロナ禍を経て4年ぶりに現地での開催となる。定員は午前、午後各200人(1組4人まで)で、事前申し込み、日時指定制で入場は無料。11日まで受け付けている。
木造校舎は、古い日本の木造建築と当時の新しい西洋建築の要素を融合させ、1930年に建てられた。建設当時の様子をよくとどめており、昭和初期の県の学校建築の姿を今に伝えているとして、95年に県の有形文化財(建造物)に指定されている。
一般公開は、郷土の文化財の理解を深めるとともに、文化財を活用したイベントとして県教委と安房高により毎年実施。NPO法人安房文化遺産フォーラムが企画運営し、安房高等女学校木造校舎を愛する会が協力している。
内容は、40分程度の所要時間で、校舎見学の他、写真や資料による地域の歴史紹介、館山市ゆかりの芸術家の作品展示、校舎案内の動画上映などを予定している。
申し込みは、29、30日の午前、午後のいずれかを選択し、インターネットの専用フォーム=QRコード=か、往復はがきで。往復はがきの場合は、代表者氏名、住所、電話番号、人数、希望日時を記入の上、NPOフォーラム安房南見学会係(〒294―0045館山市北条1721―1)へ送付する。
問い合わせは、NPO法人安房文化遺産フォーラム(0470―22―8271)へ。
(日刊建設工業新聞2022.3.4付)⇒ 印刷用PDF
(日刊建設工業新聞社_2011.11.5付)
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