旧南高を一般公開 27日 館山
ガイドツアーも3回予定
房日新聞⇒PDF
県指定有形文化財の旧県立安房南高校木造校舎(館山市北条)が27日、一般公開される。ガイドツアーや歴史が分かる古写真ギャラリーなどがある。翌28日は、同校の歴史について語り合うオプション企画「ミニ講座&証言の会」が行われる。入場無料。
木造校舎は、古い日本の木造建築と新しい西洋建築の要素を融合させ、昭和5年に建てられた。左右対称に大きく羽を広げたようなデザインが特徴で、ダイヤ型のレリーフなど装飾的な見どころも多い。校舎は現在、ドラマや映画の撮影場所として活用されている。
一般公開は、郷土の文化財の理解を深めるとともに、文化財を活用したイベントとして県教委と安房高により毎年実施。今年は、NPO法人安房文化遺産フォーラムが企画運営し、安房高等女学校木造校舎を愛する会が協力している。
公開は午前10時から午後3時まで。校舎のガイドツアーは3回(午前10時、11時半、午後2時)で外観を含む校舎の見どころの解説を聞きながら巡る。
校舎内では、写真や資料、制服などを展示。ぬか雑巾での木造校舎の床磨き体験もある。
安房高の生徒らも協力。美術部の黒板アート、写真部の作品展があり、書道部が書道パフォーマンス(午前11時、午後1時半)、吹奏楽部が演奏(午後1時)を披露する。安房高と安房南高ゆかりの教職員による美術展や安房地域の歴史文化を紹介するコーナーも設置される。
翌28日のオプション企画は、同校の歴史調査を進める安房文化遺産フォーラムと安房高等女学校木造校舎を愛する会が主催。歴史を聞き、思い出を語り合う場にしたいという。「写真や記録をお持ちの方はご持参ください」と呼び掛けている。時間は午後1時半から3時まで。問い合わせは、安房文化遺産フォーラム(090―6479―3498)へ。
県文化財「安房南高第一校舎」
昭和初期の建築27日公開
朝日新聞千葉版⇒PDF
県指定文化財(建造物)の「県立安房南高校旧第一校舎」が27日に一般公開される。淡いピンク色の外壁が目を引く木造2階建てで、玄関を中心に左右対称の造りが特徴。昭和初期の学校建築の姿を伝える建物だ。
県教育委員会によると、前身の県立安房高等女学校の校舎が1923年の関東大震災で倒壊したため、7年後に現在の場所に移転した上で耐震構造で新築された。ガラス窓のダイヤ形の桟など、さりげない飾りが随所に施されている。学校は、2008年に安房高校と統合して閉校するまで女子高として続いた。
午前10時~午後3時。入場無料。ガイドツアーのほか、安房高校の書道部のパフォーマンス、吹奏楽部の演奏、美術部や写真部の作品展示などもある。問い合わせは県教委文化財課(043・223・4130)
(寺崎省子)
旧県立安房南高等学校木造校舎の一般公開
(ちば県民だより2018.10.5付~県民ひろば)
昭和初期の学校建築を公開します。
日時=平成30年10月27日(土)10~15時
会場=旧県立安房南高等学校(JR内房線館山駅から徒歩20分)
内容=校舎ガイドツアー、県立安房高校学校吹奏楽部などによるパフォーマンスほか。
問合=千葉県教育庁文化財課TEL043-223-4130
学校建築 昭和の技知る
県文化財 旧安房南高校舎 来月公開
(読売新聞2018.9.27付)⇒PDF
県の有形文化財に指定されている館山市の旧県立安房南高校第一校舎が来月27日、一般公開される。市の教育関係者は「郷土の文化財に対する理解を深める貴重な機会」と参加を呼びかけている。
県教委によると、昭和初期の技術の粋を集めた和洋折衷の木造校舎は1930年(昭和5年)に建築された。前身の県立安房高等女学校の校舎が23年の関東大震災で倒壊したため、耐震構造建築として新たに建てられた。
正面玄関を中心に、羽を広げたような左右対称の外観は当時の学校建築の典型だった。後者には欄間付きの格子窓が設けられ、開放的な造りとなっている。柱装飾や階段の欄干装飾など至るところに設計者の工夫の跡を確認できる。県は95年に有形文化財に指定。安房南校と安房高が2008年に統合したため、校舎は使われなくなった。
市民などからの要望で、県が13年から公開事業を始めた。今年は校舎内でのガイドツアーが行われるほか、県立安房高校の美術部、書道部、写真部による作品展示や書道部員によるパフォーマンス、吹奏楽部による演奏やぬか雑巾での木造校舎の床磨き体験などが予定されている。
公開は午前10時から午後3時まで。無料。問い合わせは県教委文化財課(043・223・4130)へ。
房日新聞(2018年4月18日付)
「旧安房南高の木造校舎を愛する会 メンバー20人草刈りに汗」
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館山総合高校1年生が校外学習の「観光の学び」で、
旧安房南高校の木造校舎の見学に訪れました。
床をぬか雑巾で磨く体験をしてもらったり、
在学時の思い出を話したり、生徒の皆さんと交流をしました。
訪れる人の気持ちをやさしくしてくれる木造校舎。
「ピンク色の木造校舎がかわいい」「こういう学校に通いたかった」
「お母さんがこの学校の卒業生で、一度訪れてみたかった」
という声が聞かれ、滞在時間いっぱいに木造校舎のぬくもりを
感じてもらえたようです。
木造校舎の他にも、赤山地下壕跡や青木繁「海の幸」記念館、
布良崎神社、渚の駅など、市内の文化遺産や観光施設を巡ったそうです。
▼房日新聞「『観光の学び』の校外学習」(2017年11月24日付)
