風物詩

相浜(相濱)神社例祭

22時まだ太鼓の音が微かに聞こえるね

このところ若者が少なくて引き回しができなくなったけど

鳥居をでてそこでお披露目だよ そんでもいいじゃない

みんなで応援しべえさねとばあちゃんは思うよ

お囃子はよそと比べて聞くとやっぱし相濱が一番いいねと身びいき

ほっ! わかんのかね 囃子がや・・・ まあ いいやでや

精一杯やってくらっしぇ 3月6日からお囃子の稽古をやってきただからさ

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もうすぐ春

今日の海はすげえ波で野島には波の柱がたたきつけてるよ

潮の口が開いた 早速 若布とひじきが届いた うれしいね

これはわかめの根に近いとこでめめと地元ではいうが ヌルヌルしている

熱湯に とおすとごらんのとうり きれいな黄緑色に

刻んでかき回して三杯酢などで

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ひじきは手間がかかるね 刈ってきたひじきを茹でて干す

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これはまつばのり?まつばこぶ?懐石料理の店で頼まれてねと

火にとおすとヌルヌルとしてね 三杯酢 味噌汁でもうまいね

 

 

 

 

お囃子に誘われて

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相濱神社の例祭は3月28日

3月6日 19時からお囃子方有志によるお囃子太鼓の稽古が始まった

子供の頃にはあまり関心のなかったばあちゃんだが

この頃 無性に太鼓や笛や鉦の音色に心惹かれる

稽古場の社務所の玄関を開けたら靴がきれいにそろえてあった

お囃子の指導する青年たちの心配りなのだろう

高齢者の多い相浜地区 神社境内にてお船が飾りつけられ

御船のお屋根でお囃子に合わせ男衆が踊る祭りを心待ちしているだろう

 

 

 

老夫婦の雛祭り

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えっこれが雛祭りの夕食? 昼に牡蠣フライとおやつに桜餅食べたからね

でも地味では?そうかな?老夫婦だからね

(実はこのほかに買った餃子が入るの・・内緒・ちょっと食べ過ぎだから)

飲み物は大吟醸の酒粕でつくった・美味いね

ばあちゃんの献立

蛤の炊き込み 鯵の南蛮漬け 里芋の煮物 旬のくこのおひたし

旬のふき味噌 卵豆腐碗 豆の煮もの

ご馳走様でした

 

 

 

 

今日は初午だね

またばあちゃんの昔の話聞いて

昭和24年ごろ 相浜も漁師がいっぺいた頃でね

近所の家には子供は5,6人いたね 子供が子供の面倒を見るのが当たり前でね

初午は子供のささやかな小遣い稼ぎの日

先輩が回る家をぶつからないよう割り振る?

同じ家にいけば分けまいが少なくなり喧嘩になるでしょ

回ってきてそれをみんなに分けてくれる

一人っ子の私は小学校の一年生、母が”いってこ”と

言われてしぶしぶいくのだから何が何だかわからない それでも

太鼓をたたく後ろについて大きな声でどなって歌う

”お稲荷さんのおはつ あげえーておくれ あげねてと商売繁盛させね”と

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時代はすっかり変わった 子供の声は今はない

講中の仲間で馳走をしておしゃべりすることもなくなった

現在 稲荷様を祀っている講中、家の稲荷様は30軒くらいに減ったと宮司様の話

我が家の講中も二軒になって一年おきの当番せいでやっている

大好物?油揚げ、酒、赤飯、煮しめを私もつくり祠にあげた

宮司様に御預けする袋(お気持ち)には初穂料と書くんだよ・・知っているかな

 

 

 

 

夢幻庵 ふれあいギャラリーおでかけくださいね

”二日前の井戸端で

”こんちわ おめぇ布良のあまさけやさん親戚だっぺ?”

”そだけど”

”旦那が画をかくって知ってか?””知らないね”

”夢幻庵というギャラリーにあったよ”

画家で油絵の田中夢幻さんのギャラリーだ

富崎公民館に本を寄贈してくださった・・本をいただきにいったから覚えていた

館山にこんな山の中あったっけというところだったな 驚いたけど

寂しいというよりほっとする風景の中にあるギャラリーだ

奥さまは聞き上手で話上手 作衣の似合うかわいいかた

お茶をいただく美味しい 薪ストーブだ

色々な方の作品を展示しているとか

展示されるかたとふれあいができ輪が生まれる

ここはコミニテイの場 それがうれしいとおしゃる

小谷家が開館してそんなみんなが集まる場ができたらいいなと思う

布良の嶋田芳雄さんの日本画 虎 浮世絵 独学ですって・・・拍手します

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渡辺美奈子さんつるし飾り

 はばの香り

 

”ありがとう はばのり この前テレビでみて食べたいと思った”と

遠方の親友から電話があった

テレビでの撮影場所と はばのとったところが違うけどね 季節を感じてね

相浜産だよ・・海女さんがとったものだ

食べ方

さっとあぶる(色がかわるよ)手でもむ

炊きたてのご飯を少し大きめの茶碗に もんだ はばのりをかける

その上にしょう油をかける  味の素を少しふる人もいるよ

いただきます・・磯の香とはばのりの香りと ”うっんめの-” (昼に食べました)

”あんもおかずが ねってもこんだけで満足だね” と

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外房で正月の雑煮にはばのりをいれるところもあるね

 

 

 

 

 

 

布良の布 

明治大正期房総で収集した布などを研究保存している

「あわコットンクラブ」さんが富崎の公民館で元漁師さん達に話を聞きたいと

みえた その席へ誘ってもらった

”これは布良にあった布です かつお縞といいます たぶん着物ではないかと?”

布良の青木さん達が縄糸のよりかた 柿しぶで染め防水を施すし干すまでの行程説明

潜水夫が着用した上下の編み物 編み道具 自分が編んだものなどみせていただいた

さらに糸の結びの色々を ・・・ただ ただ 驚く私

思いおこすと父も編み物をしていたなあと

漁師さんだけでなくすべての生活の中に

富崎は宝を抱えた人がたくさんいるのに 眠っている どんな場所をつくったら

その素晴らしい知恵を教えてもらえるのかな

木内鶴彦先生の話が浮かんだ

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